要約
プログラミング教育の必修化に伴い、レゴを使ったSTEM教育への注目が高まっています。本記事では、レゴプログラミング教室選びのポイントを、日本初のレゴ教育導入から24年の実績を持つSCCIP JAPANの事例をもとに詳しく解説します。
記事のポイント:
- レゴSTEM教育の教育効果と選び方の基準
- SCCIP JAPANの24年間の実績と独自性(アジア5カ国展開、3万人以上の指導実績)
- 埼玉大学STEM教育研究センターとの連携による科学的根拠
- 年齢別コース設計と段階的な学習プロセス
- 他のプログラミング教室との具体的な違い
プログラミング教育への保護者の悩み
「プログラミングが小学校で必修になったけれど、学校だけで十分なのだろうか?」
「子どもがレゴ遊びは好きだけど、それが本当に将来の役に立つの?」
「たくさんあるプログラミング教室の中から、どうやって選べばいいのかわからない」
これらは、現在多くの保護者が抱えている共通の悩みです。文部科学省の調査によると、小学校でのプログラミング教育必修化後、約7割の保護者が「学校教育だけでは不十分」と感じているという結果が出ています。
特に、子どもが興味を持ちやすい「レゴ」を使ったプログラミング教育に注目が集まっていますが、教室選びで失敗したくないというのが保護者の本音でしょう。
レゴSTEM教育とは?基礎知識
STEM教育の重要性
STEM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)を統合的に学ぶ教育アプローチです。2000年代にアメリカで始まったこの教育モデルは、単独の教科学習ではなく、複数分野を横断的に学習することで問題解決能力の向上を目指します。
なぜレゴなのか?
レゴ社の教育理念は「子どもたちの自発的な学びは、遊びから生まれる」という考えに基づいています。実際に手を使ってブロックを組み立てる「ハンズオン学習」により、以下の効果が期待できます:
認知的効果:
- 立体認識能力の向上
- 論理的思考力の育成
- 問題解決能力の強化
社会的効果:
- コミュニケーション能力の向上
- チームワークの習得
- プレゼンテーション能力の育成
情意的効果:
- 創造性の発揮
- 集中力の向上
- 達成感による自己肯定感の向上
SCCIP JAPANの圧倒的な実績と独自性
24年間の歴史が証明する先駆者性
SCCIP JAPAN(スキップ ジャパン)は、2000年に日本で最初にレゴを使った教育を導入した民間教室です。24年間という長期間にわたって継続的に教育活動を行ってきた実績は、この分野における確固たる地位を物語っています。
歴史的な意義:
- 日本のレゴ教育のパイオニア的存在
- 24年間の継続的な教育プログラム改良
- 国内外での教育ノウハウの蓄積
国際的な規模と実績
SCCIPの教育プログラムは国内にとどまらず、アジア各国で展開されています:
展開国: 日本、インド、フィリピン、タイ、スリランカ 指導実績: 3万人以上の生徒 教室数: 国内10教室以上
この国際的な展開により、異なる文化背景を持つ子どもたちに対する教育効果が実証されており、カリキュラムの普遍性と有効性が証明されています。
埼玉大学STEM教育研究センターとの連携
SCCIPの教育プログラムは、埼玉大学STEM教育研究センターとの連携により学術的な裏付けを得ています。この連携により:
科学的根拠:
- 教育効果の客観的な測定と評価
- エビデンスベースのカリキュラム開発
- 継続的な教育プログラムの改良
最新の教育理論:
- 国際的な教育トレンドの反映
- 研究成果の教育現場への応用
- 教員の専門性向上
SCCIPの4つの段階別コース設計
ハローダクタコース(年少〜年長対象)
デュプロや基本ブロックを使用し、基礎的な形作りや数・色の学習を行います。
学習内容:
- 手指の筋力発達
- 構造物の強度・組み立て理解
- デザイン・設計力・構造感覚の育成
- 色・形の識別、分類能力
- 協調性・自分の役割認識
- 分類・集合の概念理解
ダクタキッズコース(年中〜小学校低学年対象)
デュプロ、基本ブロック、テクニックパーツを使い、構造や仕組み作りに取り組みます。
学習内容:
- 立体の把握や認識能力
- 構造物の組み立て技術
- アイデアの創造や造形力
- 協調性とコミュニケーション能力
- 物の動く仕組みの理解
ジュニアロボティクスコース(小学校中学年〜高学年対象)
LEGOブロックを使用し、数学的・理科的知識を活用した複雑なものづくりに挑戦します。
学習内容:
- メカニズムの分析や解析
- 基礎的な物理や数学の理解
- 初歩的なプログラミング
- 精密パーツの理解と応用
ロボティクスコース(小学校高学年〜中学生対象)
ロボットを使ったプログラミングによる問題解決的な課題に取り組みます。
学習内容:
- 問題解決的デザインと設計
- プログラミングによる問題解決
- チームワークとコミュニケーション
- プレゼンテーション作成とプレゼンテーション能力
他のプログラミング教室との違い
教育アプローチの違い
比較項目 | SCCIP | 一般的なプログラミング教室 |
---|---|---|
歴史・実績 | 24年間・日本初 | 数年程度 |
指導規模 | 3万人以上(国際展開) | 数百〜数千人 |
学術連携 | 埼玉大学STEM研究センター | 多くは連携なし |
教材 | 教育用LEGOブロック | 多様(PC中心が多い) |
学習アプローチ | ハンズオン+プログラミング | 主にPC上でのプログラミング |
カリキュラムの体系性
SCCIP の特徴:
- 年少から中学生まで一貫したカリキュラム
- 発達段階に応じた段階的な学習設計
- 物理的な「もの作り」とデジタルプログラミングの融合
一般的な教室:
- 年齢層が限定的
- プログラミング言語習得が中心
- 物理的な体験が少ない
国際的な視野
SCCIPでは、アジア各国での展開経験を活かし、グローバルな視点での教育を提供しています。これにより、子どもたちは:
- 多様な文化への理解
- 国際的なコミュニケーション能力
- グローバルな視野での問題解決能力
を身につけることができます。
レゴSTEM教育の具体的な教育効果
学習面での効果
論理的思考力の向上: プログラミングによるロボット制御を通じて、「順序立てて考える」「原因と結果を理解する」能力が育成されます。
空間認識能力の向上: 三次元のブロック組み立てにより、立体図形の理解や空間把握能力が向上します。
数学・理科への興味: 実際の「もの」を動かす体験により、抽象的な数学・理科の概念を具体的に理解できます。
社会性の発達
コミュニケーション能力: チームでの制作活動を通じて、自分の考えを伝える力、他者の意見を聞く力が育ちます。
協働能力: 共同でのプロジェクト遂行により、役割分担や協力の重要性を学びます。
プレゼンテーション能力: 作品発表を通じて、自分の考えを整理し、わかりやすく伝える力が身につきます。
創造性と問題解決能力
創造的思考: 決まった答えのない課題に取り組むことで、独創的なアイデアを生み出す力が育ちます。
試行錯誤の体験: うまくいかない時の原因を探り、改善策を考える経験を重ねることで、粘り強さと問題解決能力が向上します。
教室選びで重視すべきポイント
1. 教育実績と歴史
長期間にわたる教育実績は、継続的な教育品質の証明です。特に注目すべきは:
- 創設からの年数
- 指導した生徒数
- 教室の継続率
- 卒業生の進路実績
2. 教材と設備の充実度
質の高い教育には、適切な教材と設備が必要です:
- 教育用LEGOブロックの種類と量
- プログラミング用機器の新しさ
- 学習環境の整備状況
- 安全管理体制
3. 講師の専門性
効果的な指導には、専門知識を持った講師が不可欠です:
- STEM教育の専門知識
- プログラミング指導経験
- 子どもとのコミュニケーション能力
- 継続的な研修受講状況
4. カリキュラムの体系性
年齢や発達段階に応じた体系的なカリキュラムが重要です:
- 年齢別のコース設計
- 段階的なスキルアップ設計
- 個別の進度への対応
- 上位コースへの発展性
5. 学術的な裏付け
教育効果の科学的な検証は、信頼性の重要な指標です:
- 大学などの研究機関との連携
- 教育効果の測定方法
- エビデンスベースのカリキュラム開発
- 継続的な改善体制
体験教室を活用した教室選び
体験教室で確認すべきポイント
教室の雰囲気:
- 子どもたちが楽しそうに学んでいるか
- 講師と生徒のコミュニケーション
- 学習環境の整備状況
指導内容:
- 子どもの発達段階に適した内容か
- 個別指導への配慮
- 安全面への注意
教材と設備:
- 教材の種類と状態
- 機器の動作状況
- 清潔性と安全性
質問すべき内容
- カリキュラムの詳細と進度
- 講師の資格と経験
- 月謝以外の費用(教材費、設備費など)
- 振替制度や休会制度
- 上級コースへの進学可能性
まとめ:最適なレゴSTEM教室選び
レゴを使ったSTEM教育は、子どもたちの論理的思考力、創造性、コミュニケーション能力を総合的に育成する優れた教育手法です。教室選びにおいては、以下のポイントが重要です:
✅ 実績と信頼性: 長期間の教育実績と継続的な改善 ✅ 学術的裏付け: 大学研究機関との連携による科学的根拠 ✅ 国際的視野: グローバルな教育経験と多様性への理解 ✅ 体系的カリキュラム: 年齢に応じた段階的な学習設計 ✅ 専門性: 質の高い講師と充実した学習環境
SCCIP JAPANは、これらすべての条件を満たす数少ない教室として、24年間にわたり日本のレゴSTEM教育をリードしてきました。アジア5カ国での3万人以上の指導実績と、埼玉大学STEM教育研究センターとの連携により、確かな教育効果を提供しています。
お子様の将来を考えた教室選びにおいて、まずは体験教室での実際の学習体験をおすすめします。
この記事の執筆者について
STEM教育研究者・プログラミングスクール運営者
埼玉大学STEM教育研究センターで研究活動を行いながら、法政大学大学院キャリアデザイン学研究科で教育効果の研究を深めています。日本国内のみならず、タイ、インドなどアジア各国でSTEM・プログラミング教育の研修を実施し、現在は国内でプログラミングスクールを運営。理論と実践の両面からSTEM教育の最前線に携わり、子どもたちの未来を切り開く教育の普及に取り組んでいます。
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