レゴシリアスプレイとは、レゴブロックを使って自分の考えを形にし、対話を通じて問題解決や自己理解を促す学び手法です。2001年にコンストラクショニズムを基に誕生しました。
この記事でわかること
- レゴシリアスプレイが誕生した背景と開発の経緯
- 遊びと学びを融合させた問題解決プロセスの仕組み
- お題の制作・語り・対話という3つの実用例の流れ
- チーム全員で考えを共有することで得られる効果
【概要】
レゴブロックを用いた研修レゴシリアスプレイを聞いたことはあるが、詳しい概要や実用例までは分からない方も多いでしょう。
今回はレゴシリアスプレイの概要や実例用について紹介します。
レゴシリアスプレイとは?
レゴシリアスプレイ誕生のきっかけは?
1996年レゴ社創業者三代目のK.K クリスチャンセン氏は、これまでの企業経営や戦略創りは、机上の理論に終始し人の貢献を軽視した傾向があると不満を口にしていました。
そこでレゴブロックを活用しつつ、創造的・革新的かつリアルタイムで、環境変化の中で即時性のある方法で作ることができないかと考えました。
その後スイスのIMEDE(現在のIMD)の教授の力を借り、試行錯誤を重ねましたがクリスチャンセン氏が納得できるものはできませんでした。
2000年代初頭、当時のレゴ社教育部門で研究開発統括をしていた、ロバート・ラスムセン氏が参画しました。
教育論のひとつでもあるコンストラクショニズムを基に、2001年 LEGO® SERIOUS PLAY®のプロトタイプが誕生しました。
新しい学び道具として活用できる
レゴシリアスプレイは、遊びと学びの融合の中に問題解決のプロセスを巧みにおり交ぜた、新しい学び道具として活用できます。
チームの個々人が自分の考えを素直に表すことができ、さらに他のメンバーからも多角的な意見をもらえる動きに発展します。
前述のプロセスをチーム内全員で共有できれば、個々の考えがレベルの高いものとなるでしょう。
レゴシリアスプレイの実用例
実用例① 「お題」から作品を制作
最初にファシリテーターから作品を制作するための「お題」が提示されます。
レゴシリアスプレイでは「お題」が重要視されるため、ファシリテーターは事前準備として徹底的なヒアリングを行っています。
実用例② 作品を通してお題を語る
他のメンバーに対して作品を通してお題について自分の考えや想いを語ります。
ただし受講者の中には自分の考えや想いを他者に伝えるのが苦手な方もいますが、レゴシリアスプレイでは、最初に必ず手を使ってお題に関する自分なりの考えを形にします。
作品をベースに話すことでお題から離れずにそれぞれの考えを共有できます。
実用例③ 作品を通して対話を進める
最後にレゴブロックの作品作りを通して対話を行います。
対話を行うポイントとしては、「あえて言うなら。」や「そんなこと考えもしなかった。」など、本人も気が付かなかったポイントに触れることで、自己理解を促進できるでしょう。
株式会社 SCCIP JAPAN(スキップ ジャパン)について
SCCIP JAPANは、レゴ®ブロックを活用したSTEM教育のパイオニアとして、2000年に日本初のレゴを使った民間教育教室を開設しました。
以来、幼児から小学生を対象に、創造力・論理的思考力・問題解決力を育む「ものづくり教育」を国内外で提供し続けています。
ご家庭・保護者の方へ
SCCIPの教室では、子どもたちがレゴ®ブロックやロボット教材を使って、試行錯誤しながら自分のアイデアを形にしていきます。
ただ遊ぶのではなく、「つくる楽しさ」を通じて学ぶ力を自然に育てる——それがSCCIPのものづくり教育です。
▶ 全国の教室紹介はこちら:
👉 https://sccip-jp.com/classroom-list/
教育事業者・導入を検討される方へ
SCCIP JAPANでは、STEM教育やプログラミング教育を導入したい学習塾・保育園・学童保育・教育施設向けに、
研修・教材・運営ノウハウを一括提供するメンバーシップ制度(加盟店・フランチャイズ)をご用意しています。
カリキュラムは埼玉大学STEM教育研究センターとの連携により開発されており、
現在、国内10教室以上、海外(インド・スリランカ・タイ・アメリカ)でも直営教室を展開。
導入後も継続的な運営支援を行い、教育の質と安定を両立させます。
▶ 加盟・導入のご相談はこちらからお問い合わせください。
👉 https://sccip-jp.com/contact/
お問い合わせ・会社情報
株式会社 SCCIP JAPAN(スキップ ジャパン)
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-17-15 ヨシダFGビル
担当: 勝村
TEL: 03-6256-9406
MAIL: info@sccip-jp.com
📩 お問い合わせページ:
👉 https://sccip-jp.com/contact/
参考記事
https://www.mitemo.co.jp/column/legoseriousplay01
レゴ®シリアスプレイの進め方と4つのコアプロセス
レゴ®シリアスプレイのセッションは、即興で行うものではなく、明確な手順に沿って進められます。このプロセスを「コアプロセス」と呼び、どのようなテーマやチームにも共通して適用される基本的な流れとして設計されています。
- 問いかけ(チャレンジ):ファシリテーターが参加者に対して具体的な「お題」を提示します。この問いの質がセッション全体の深さを左右するため、事前のヒアリングと設計が重視されます。
- 制作(ビルド):参加者は沈黙の中でレゴブロックを使い、問いに対する自分なりの答えや考えを立体の作品として表現します。「手を動かすことで思考が深まる」という考え方がここに体現されています。
- 共有(シェア):各参加者が自分の作品について語ります。レゴシリアスプレイでは全員が発言することが原則とされており、「声の大きな人だけが発言する」という状況が生まれにくい設計になっています。
- 振り返り(リフレクション):他者の作品や語りを聞いたうえで、気づきや新たな視点を共有します。個人の気づきがチーム全体の理解へと発展していくフェーズです。
このコアプロセスを繰り返すことで、チーム内の対話が深まり、共通の認識が形成されていくとされています。
レゴ®シリアスプレイが活用される主なシーン
レゴ®シリアスプレイは、企業研修の文脈でよく語られますが、実際にはさまざまな場面で活用されています。以下に代表的な活用シーンと、それぞれの目的をまとめました。
| 活用シーン | 主な目的 | 対象者の例 |
|---|---|---|
| チームビルディング | 相互理解の促進・心理的安全性の向上 | 新チーム・部署横断プロジェクト |
| ビジョン・戦略の共創 | 組織の方向性を全員で言語化・共有する | 経営層・マネジメント層 |
| 採用・人材育成 | 価値観の可視化・自己理解の深化 | 新入社員・若手社員 |
| 教育・ワークショップ | 創造的思考・対話力の育成 | 学校・教育施設・社会人講座 |
特にチームビルディングへの活用は広く知られており、言葉だけでは伝わりにくい価値観や考え方を「作品」という共通の媒体を通じて共有できる点が評価されています。また、役職や年次に関係なく全員が対等に発言できる場をつくりやすいという特性から、組織の心理的安全性を高める手段としても注目されています。
レゴ®シリアスプレイを導入する際の主な留意点
レゴ®シリアスプレイを社内研修や教育プログラムとして導入する際には、いくつか事前に確認しておくとよい点があります。
- ファシリテーターの資格・経験:レゴ®シリアスプレイには公認ファシリテーター制度が存在します。セッションの質はファシリテーターの経験とスキルに大きく依存するため、導入時は担当者の背景を確認することが望ましいとされています。
- セッションの設計:「お題」の設計が不十分だと、対話が表面的なものにとどまる場合があります。目的や参加者の状況に合わせた丁寧な事前設計が重要です。
- 所要時間と費用:セッションの内容や規模によって異なりますが、半日〜1日程度のプログラムとして実施されることが多く、費用は提供機関や参加人数によって異なります。導入を検討する際は複数の提供者に問い合わせて比較することをおすすめします。
- 参加者の心理的準備:ブロックで作品をつくること自体に戸惑いを感じる参加者もいるため、セッション冒頭にウォームアップの時間を設けることが一般的です。
なお、レゴ®シリアスプレイのメソッドとマテリアルのオープンソース版は公開されており、一定の条件のもとで誰でも利用できる仕組みになっています。導入を検討する際は、公式情報や信頼できる提供機関を通じて詳細を確認されることをおすすめします。
よくある質問
レゴ®シリアスプレイは子ども向けのプログラムですか?
いいえ、レゴ®シリアスプレイは主に企業・組織向けの研修・ワークショップメソッドとして開発されたものです。対象は成人のビジネスパーソンや組織のチームが中心で、経営戦略の立案や組織開発、チームビルディングなどに活用されています。ただし、その対話的・体験的なアプローチが教育分野にも応用されており、学校や教育施設でのワークショップに取り入れられる事例もあります。
レゴ®シリアスプレイの効果はどのくらいで現れますか?
一概には言えませんが、単発のセッションであっても「普段話さない人が発言するようになった」「チームの認識のずれが可視化された」といった気づきが得られることが多いとされています。ただし、チームの関係性や組織文化の変化には継続的な取り組みが必要であり、一度のセッションですべての課題が解決するわけではありません。セッションの目的を明確に設定したうえで、継続的に活用していくことが望ましいとされています。
レゴ®シリアスプレイのセッションに参加するのに、ブロックの経験は必要ですか?
不要です。レゴ®シリアスプレイでは、作品の「うまさ」や「完成度」は問われません。ブロックは思考を外に出すための道具であり、芸術的なセンスや工作の経験がなくても参加できるよう設計されています。セッションのはじめにウォームアップが設けられることが多く、初めての方でもスムーズに取り組める工夫がなされています。
レゴ®シリアスプレイのファシリテーターになるにはどうすればよいですか?
レゴ®シリアスプレイには、公認ファシリテーター養成プログラムが存在し、所定のトレーニングを受けることでファシリテーターとして活動できるようになります。トレーニングの内容や期間、費用は提供機関によって異なりますので、詳細は各認定トレーナーや公認の提供機関に直接お問い合わせください。また、オープンソース版のガイドラインも公開されているため、学習の入り口として参照する方法もあります。


