近年、アジア各国でSTEAM教育(科学・技術・工学・芸術・数学)への関心が急速に高まっています。中でも、スリランカは新興国としてのポテンシャルを秘めた教育市場のひとつです。
本記事では、スリランカという国の教育的背景と、SCCIPがどのようにこの地で取り組みを進めているのかを概観します。インドと同様に、スリランカでもSCCIPが信頼される理由と、今後の連携可能性についても触れていきます。
スリランカの人口と教育の現状
スリランカの総人口は約2200万人(2024年推計)で、都市部を中心に中間層が拡大し、教育への投資意欲が高まっています。特に、技術教育・英語教育・創造性を育む教育へのニーズは年々高まっており、グローバルスキルの習得に対する関心は急激に広がっています。
公立教育制度は基本的に無償で整備されていますが、近年は私立校・インターナショナルスクールへの志向も強まり、多様な教育スタイルが受け入れられる土壌が形成されつつあります。
STEAM教育・ロボティクス教育への関心
近年、スリランカの教育関係者の間でも「21世紀型スキル」育成に向けた議論が活発になっています。
- 問題解決力
- チームワークと対話
- 論理的思考
- プログラミング的思考
これらのスキルを包括的に学べる方法として、STEAM教育の導入が注目されています。特にロボティクス教育やプロジェクトベース型学習への関心は高く、遊びと学びが融合する教育へのニーズが急増しています。
一部の大学・高等教育機関では、STEMカリキュラムを導入し、民間企業とも連携した教材開発が進んでいるケースもあります。こうした動きの中で、日本の教育ノウハウに対する期待感も着実に広がっています。
SCCIPがスリランカで取り組む意義
SCCIPは、20年以上にわたって日本国内外でレゴ®ブロックを活用したSTEAM教育を展開してきた実績をもとに、スリランカにおいてもその教育モデルを展開しています。
教育機関や展示会への参加を通じて、現地の教育者や保護者に向けたレクチャーや体験イベントを実施し、子どもたちが自ら考え、話し合い、表現する力を育てる教育を紹介してきました。
現地パートナーとの連携のもと、カリキュラムや教材のローカライズ、教員トレーニングの支援など、単なる教材提供にとどまらないサポート体制を構築しています。
また、スリランカの教育機関と連携した調査研究活動も一部で進行しており、現地ニーズの把握と教材開発の両輪でアプローチしています。
ポストコロナの教育再構築とチャンス
新型コロナウイルスの影響により、スリランカでも一時的に対面授業が停止され、教育のデジタル化や柔軟な学習モデルへの移行が求められるようになりました。これは同時に、新しい学び方への関心が高まった好機でもあります。
SCCIPでは、家庭でも活用できるSTEAMキットやオンライン指導モデルの導入により、学びを止めない柔軟な教育の仕組みを提供しています。
これらのノウハウは、教育環境がまだ安定していない地域でも活用できる大きな可能性を秘めており、スリランカにおける教育格差の是正にも貢献できるモデルとして注目されています。
スリランカ市場が企業にもたらす可能性
スリランカは規模こそインドに及ばないものの、
- 英語使用者が多い
- 海外との文化的接点が多い
- 国際教育市場としての拡張性
といった観点から、教育ビジネスにおける**“実験都市”としての魅力**があります。
特に、日本式の教育メソッドやSTEAM教材は、現地保護者の「質の高い教育を受けさせたい」という志向と合致しており、導入へのハードルは高くありません。
SCCIPは、こうした土壌を生かして、現地パートナーと共に“共創型”の教育モデルを広げています。
まとめ──スリランカの教育を共に育てる
スリランカにおけるSTEAM教育の普及は、単に技術を教えることにとどまらず、次世代を担う人材が自ら考え、行動できる力を育てることに焦点が当てられています。
SCCIPは、この教育的価値観に深く共鳴し、長期的なビジョンを持って現地の教育支援に取り組んでいます。
今後、スリランカでの教育連携を検討する企業や団体にとっても、SCCIPの持つノウハウとネットワークは大きな価値を持つはずです。
スリランカの未来を育てるパートナーとして、ぜひご注目ください。
【お問い合わせ】
https://sccip-jp.com/contact/