株式会社 SCCIP JAPAN

幼稚園の預かり保育の時間に習い事(課外プログラム)を導入したい園長・運営者向けに、検討手順、園主催と外部委託の比較、保護者負担・職員配置・スペース・保険の実務ポイントを整理。プログラミング出張レッスンの活用法も解説します。

幼稚園の預かり保育に習い事を導入する手順と比較のポイント

預かり保育への習い事導入は、目的・対象年齢・時間帯・頻度・定員の5点を先に園内で合意し、その後に園主催か外部委託かなど実施形態を比較する順序が実務的とされています。

この記事でわかること

  • 導入前に決めるべき5つの前提条件と、それぞれの検討ポイント
  • 園主催・外部委託など実施形態ごとの違いと比較の視点
  • 参加しない子への配慮や定員・選考ルールの決め方
  • 年少は30〜45分など、学年別の活動時間の目安

預かり保育の利用時間が長くなるにつれ、「ただ預かるだけでなく、子どもが夢中になれる時間をつくりたい」「保護者から習い事に関する要望が増えた」と感じている園長・運営者の方は少なくありません。送迎の負担なく園内で習い事ができることは、共働き家庭にとって大きな価値になり、園の特色づくりにもつながると考えられています。一方で、実際に導入しようとすると、園主催にするか外部委託にするか、費用は誰が負担するのか、職員はどこまで関わるのか、保険や安全管理はどうするのかなど、検討すべき実務論点が一気に増えます。

この記事では、幼稚園の預かり保育に習い事(課外プログラム)を導入する際の検討手順を順を追って整理し、実施形態ごとの違いを表で比較します。あわせて、近年問い合わせの多いプログラミング・STEM系プログラムの特徴や、講師が機材・教材を持参する出張レッスンという選択肢についても、実務的な視点でご紹介します。

預かり保育に習い事を導入する園が増えている背景

近年、幼稚園の預かり保育の中に、プログラミング・英語・体操・音楽などの「習い事」的なプログラムを組み込む園が増えています。背景にあるのは、園側の都合だけでなく、共働き世帯の増加にともなう保護者の生活実態の変化です。預かり保育の利用時間が長時間化するなかで、「ただ預かる時間」から「子どもにとって意味のある時間」へと中身を問われる場面が増えてきました。

預かり保育の位置づけを確認しておく

文部科学省の資料では、預かり保育は教育課程に係る教育時間の終了後等に希望する園児を対象に行う教育活動とされ、教育課程に基づく活動を考慮して計画・実施することが求められています。つまり、午前中の教育活動との連続性を踏まえた設計が前提であり、習い事を入れること自体が目的化してしまうと本来の趣旨からずれてしまいます。制度解釈は年度や自治体の運用で異なる部分もあるため、導入検討時は必ず最新の公的資料と自治体の通知を確認してください。

預かり保育本来の目的は、子どもの心身の負担に配慮した、家庭的でゆとりのある時間を保障することです。習い事の導入は、その土台を崩さない範囲で「選択肢として」組み込むことが大前提になります。

保護者側のニーズと園側の視点を整理する

導入の検討では、「誰のための導入か」を言語化しておくと、後のプログラム選定や保護者説明がぶれません。双方の視点を並べて整理すると、重なる部分が見えてきます。

保護者側のニーズ 園側の視点
習い事をさせたいが、平日夕方の送迎が難しい 送迎なしで参加できる仕組みは、園が選ばれる理由の一つになると考えられています
きょうだいの送迎や勤務時間の都合で、外部教室に通わせにくい 在園児だけで完結するため、移動時の安全管理の負担が少ない
預かりの時間を有意義に使ってほしい 預かり保育の内容を具体的に説明でき、園の特色づくりにつながる
はじめての習い事を、慣れた環境で試させたい 普段の保育室・担任との関係性の中で、子どもが安心して参加しやすい
月謝や教材費の負担はできるだけ抑えたい 実費徴収の範囲・集金方法を事前に設計する必要がある

導入が検討されやすい園の状況

すべての園に一律で当てはまるわけではありませんが、次のような状況にある園で検討が進みやすい傾向があります。

  • 預かり保育の利用児が増え、同じ遊びの繰り返しで子どもが飽きてきている
  • 保護者アンケートで「預かりの内容を充実させてほしい」という声が挙がっている
  • 近隣園との違いを打ち出したいが、教育課程そのものは大きく変えにくい
  • 職員の配置が夕方に手薄になりやすく、時間帯ごとの業務量に偏りがある
  • 卒園後を見据えて、小学校での学びにつながる体験を用意したいと考えている

一方で、習い事を増やせば自動的に園児が増えるわけではありません。重要なのは、子どもが疲れすぎない時間設計と、保護者が内容を理解したうえで任意に選べる形になっているかどうかです。幼稚園の課外活動へのSTEM教育の導入と同様に、目的・対象・頻度を先に決めてから手段を選ぶ順序が、失敗の少ない進め方といえます。

次のセクションでは、導入前に必ず押さえておきたい5つの前提条件を具体的に整理します。

預かり保育の習い事、始め方は?

3つの質問に答えるだけで、園に合った導入の進め方がわかります。(約30秒)

質問 1 / 3

保護者の需要はつかめていますか?

当てはまる方を選んでください

質問 2 / 3

夕方の職員体制に余裕はありますか?

当てはまる方を選んでください

質問 3 / 3

費用負担の合意はどこまで進んでいますか?

当てはまる方を選んでください

診断結果:まずは単発イベントでのお試しがおすすめです

長期休暇や行事に合わせた単発イベントなら、職員の負担を抑えながら、子どもの反応と申込意向を確かめやすくなります。費用は1.5〜2.5万円〜が目安です(内容・人数により異なります)。実施後に、参加しない子の過ごし方や移動の動線、担当者の役割を振り返っておくと、継続化を検討する際の判断材料になります。対象年齢や時間帯の設計も含めて、一度ご相談ください。

出張レッスン「コトコレクション」に相談する

診断結果:継続クラスで預かりに定着させるのがおすすめです

週1回などの定期実施は活動の積み上げが生まれやすく、園の特色として保護者へ案内しやすい形です。継続クラスは1回1万円〜が目安です(内容・回数により異なります)。定員や選考ルール、振替・中止時の扱いを募集前に決めておくと、開始後の運用が安定しやすくなります。年度開始に向けた準備スケジュールや保護者向け資料の作り方もあわせてご提案できます。

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導入前に押さえる5つの前提条件(目的・対象年齢・時間帯・頻度・定員)

預かり保育に習い事を取り入れるとき、最初につまずきやすいのが「どんな内容にするか」から検討を始めてしまうことです。プログラムの中身を決める前に、目的・対象年齢・時間帯・頻度・定員の5点を園内で合意しておくと、業者選定も保護者案内も驚くほどスムーズになります。逆にここが曖昧なままだと、担任・預かり担当・事務で認識がずれ、開始後の運用が属人的になりがちです。

導入前に押さえる5つの前提条件(目的・対象年齢・時間帯・頻度・定員)のイメージ

5つの前提条件と検討ポイント

項目 主な選択肢 検討ポイント
目的 保護者ニーズへの対応/園の特色化・入園希望者獲得 ニーズ対応なら「預かりの時間が充実する」ことが評価軸。特色化なら募集要項やパンフレットに載せられる継続性のある内容かを見る
対象年齢 年少〜年長一律/年中・年長のみ/学年別クラス 一律は運営が簡単だが活動難度の設定が難しい。学年別は満足度が上がる一方、職員配置と実施回数が増える
時間帯 降園直後/おやつ後の夕方/長期休暇中の午前 降園直後は集中しやすいが帰りの身支度と重なる。夕方は疲れが出やすく活動量の調整が必要
頻度 週1回/隔週/月1回/長期休暇の単発 週1回は積み上げが生まれやすい。月1回・単発は負担が軽く、試験導入や保護者の反応確認に向く
定員 少人数制(6〜10名程度)/預かり利用者全員参加 少人数は目が届きやすい反面、参加できない子への配慮が必須。全員参加は公平だが人員と広さの確保が前提

最重要論点は「参加しない子」への配慮

実務上いちばんトラブルになりやすいのが、参加する子と参加しない子が同じ預かり空間にいる状況です。希望制にする以上、必ず「やりたかったのに入れなかった子」「申し込んでいない子」が同じフロアにいます。次の点は事前に決めておきたいところです。

  • 活動用の保育室と、通常の自由遊びをする保育室を分ける(同室で行う場合はパーテーションや棚で視界を区切る)
  • 参加しない子の過ごし方を具体化する(絵本・ブロック・外遊びなど、見劣りしない選択肢を用意する)
  • 参加者の呼び出し・移動の動線を決め、担当職員が誰かを掲示しておく
  • 定員超過時の調整ルール(学年優先・申込順・学期ごとの入れ替え制など)を募集前に明文化する
  • 活動中の途中お迎えに備え、どの部屋にいるかを事務室がすぐ把握できる状態にする
  • 作った作品や写真の扱いを統一し、参加していない家庭への配慮も意識する

定員と選考ルールは「募集を出す前」に決める。後から決めると、保護者には不公平に映りやすくなります。

年齢による設計の違い(あくまで目安)

同じ内容でも、学年によって無理なく取り組める長さは変わります。一般的な目安として、年少は30〜45分程度、年中・年長は45〜60分程度で区切ると集中が続きやすいとされています。年少は「説明が短く、手を動かす時間が長い」構成にし、片付けの時間も活動時間に含めて考えると安全です。

こうした前提条件は、幼稚園の課外活動にSTEM教育を導入する方法のように外部プログラムを検討する場合も共通して必要になります。5項目を1枚にまとめ、職員会議で合意してから次の検討手順へ進みましょう。

導入までの検討手順を6ステップで整理する

預かり保育に習い事を取り入れるとき、最初に事業者を探し始めてしまうと、目的や費用設計が後追いになり園内の合意形成に時間がかかりがちです。順序としては「需要の把握 → 園内合意 → 形態決定 → 事業者選定 → 費用設計 → 安全・規程整理 → 試行」と進めるのが現実的です。以下に、各ステップの「やること」と「つまずきやすい点」を整理しました。

  1. 保護者アンケートで需要と価格感を把握する。やること=全世帯に配布し、希望ジャンルと許容額を数値で集める。つまずきやすい点=「あったらうれしい」という回答と実際の申込数は乖離しやすいため、「申し込みますか」と具体的に聞くことが大切です。
  2. 園内で目的・対象年齢・時間帯・頻度・定員を合意する。やること=主任・担任を交えた会議で前提条件を文書化する。つまずきやすい点=現場職員が「業務が増えるのでは」と不安を抱えたまま進むと、開始後に運営が停滞します。
  3. 実施形態(園主催/外部委託/複合)を決定する。やること=職員の負担と教材準備の可否から現実的な形を選ぶ。つまずきやすい点=人員に余裕がないまま園主催を選び、担当者頼みになることです。
  4. プログラム内容と事業者を選定し、下見・面談を行う。やること=複数社から資料を取り寄せ、実際のレッスンを見学する。つまずきやすい点=教材の魅力だけで判断し、講師の子どもへの関わり方を見ていないことです。
  5. 費用設計と保護者負担額を決定する。やること=委託料・教材費・会場使用分を積み上げ、定員で割って月額の目安を出す。つまずきやすい点=定員割れ時の収支を想定せず、最低実施人数を決めていないことです。
  6. 職員配置・安全管理・保険・規程類を整理する。やること=引率と見守りの担当を明確にし、加入保険の補償範囲を確認する。つまずきやすい点=外部講師の活動が既存の保険の対象かどうか未確認のまま開始してしまうことです。
  7. 体験会・試行実施を経て本格開始する。やること=単発の体験会を開き、申込意向と運営上の課題を洗い出す。つまずきやすい点=体験会の満足度だけで判断し、継続の負担感を確認しないことです。

保護者アンケートで聞いておきたい項目

  • 希望するジャンル(運動・音楽・英語・プログラミング/STEM・造形など)
  • 参加しやすい曜日と時間帯(降園後すぐか、夕方か)
  • 月額として無理なく出せる範囲(選択肢形式で段階を提示)
  • お迎え可能な時間(終了時刻の設計に直結します)
  • きょうだいの有無や既に通っている習い事の状況

アンケートは「意見を聞く場」ではなく「定員と価格を決める材料を集める場」。自由記述に頼らず、選択肢で数値化できる設計にしておくと、その後の判断がぶれません。

スケジュール感の目安

一般的な進め方として、アンケートから本格開始までは数か月単位の準備期間を見込んでおくと余裕があります。年度替わりの4月開始を目指すなら、前年度の秋から動き出す流れが現実的です。

時期の目安 主な動き
前年度 秋(9〜10月頃) 保護者アンケートの実施・集計、園内での目的共有
前年度 冬(11〜12月頃) 実施形態の決定、事業者の比較・見学、見積取得
前年度 年明け(1〜2月頃) 費用設計と保護者負担額の決定、保険・規程の確認
前年度 2〜3月頃 体験会の開催、募集案内の配布、申込受付
新年度 4月〜 本格開始、初回数回で運営上の課題を振り返り

なお、課外活動としての位置づけや費用の考え方は、幼稚園の課外活動にSTEM教育を導入する方法も合わせて確認しておくと、預かり保育内での実施との違いを整理しやすくなります。年度途中からの開始も不可能ではありませんが、保護者の家計の見通しや送迎体制を考えると、年度区切りに合わせたほうが申込が集まりやすい傾向があります。

かんたん診断預かり保育の習い事、始め方は?30秒でチェック

園主催と外部委託はどう違う?実施形態の比較表

預かり保育に習い事を導入するとき、最初に決めたいのが「誰が運営するか」です。大きく分けると、園の職員が企画・指導まで行う園主催型、外部事業者の講師が来園する出張レッスン型(外部委託)、園外の教室へ送迎して送り出す連携型の3つがあります。どれが優れているということはなく、園の規模・職員体制・保護者ニーズによって適性が変わります。

園主催と外部委託はどう違う?実施形態の比較表のイメージ

園主催型と外部委託型の比較

項目 園主催型 外部委託(出張レッスン)型
準備・教材の負担 教材選定・購入・保管・片付けまで園が担う 講師が機材・教材を持参するタイプなら園の保管スペースと準備はほぼ不要
専門性 職員の得意分野に左右されやすい その分野を専門とする講師が担当する
職員の関与度 企画から指導まで全面的に関わる 見守り・安全管理・保護者連絡が中心
保護者負担・費用徴収 預かり保育料に含める/実費のみ徴収など柔軟 別途月謝として徴収、または園が費用を負担し保育料に内包
スケジュール変更の柔軟性 行事や天候に合わせて園の判断で調整しやすい 講師の巡回スケジュールに依存し、振替は事前調整が必要
コスト構造 教材費+職員の人件費(時間外手当等) 1回あたりの委託料が明確で予算化しやすい
責任の所在 園が全面的に負う 指導内容は事業者、園内の安全管理は園と分担(契約で明記)

連携型(園外の教室へ送り出す)という選択肢

連携型は、近隣の教室へ子どもを送り出し、終了後に園へ戻る、または保護者が教室で引き取る形です。園内に活動スペースを確保できない場合でも実施でき、専門性の高い環境を利用できる一方、移動中の安全管理と引き渡しルールの設計が最も重要になります。送迎に職員を割く必要があるため、人員に余裕がない園では負担が大きくなりがちです。

外部委託を選ぶときの確認ポイント

  • 教材・機材は講師が持参するか、園で保管が必要か
  • 必要なスペース(保育室1室で足りるか、電源やモニターは要るか)
  • 1クラスの定員と、園職員の同席人数の目安
  • 振替・中止時の扱い(台風・感染症による休園時など)
  • 賠償責任保険の加入状況と、事故時の連絡フロー
  • 保護者への案内資料や写真提供など、広報面の支援の有無

職員の時間外負担を増やさずに専門的な内容を提供したいなら外部委託、園の保育方針と一体で柔軟に運営したいなら園主催型、という切り分けが実務上の目安になります。

費用の考え方

外部委託の費用は、回数・人数・地域・プログラム内容によって幅があります。レゴ®ブロックを使ったプログラミングの施設向け出張レッスン「コトコレクション」の場合、継続クラスは1回1万円〜、単発イベントは1.5〜2.5万円〜が目安です(いずれも目安であり、条件により異なります)。園主催型は委託料がかからない代わりに、教材購入費と職員の時間外人件費が継続的に発生します。

まずは単発イベントで実施して保護者と子どもの反応を見てから、継続クラスへ移行する園もあります。いきなり年間契約を結ばず、小さく試してから広げる進め方は、どの形態を選ぶ場合でも有効です。

保護者負担・職員配置・スペース・保険の実務ポイント

導入の方向性が固まったら、次は運用設計です。預かり保育に習い事を組み込む場合、トラブルの多くは「お金」「人」「場所」「安全」の4点に集約されます。開始前にこの4論点を書面レベルまで落とし込んでおくと、保護者説明も職員への周知もスムーズになります。

論点 確認すること よくある対応例
保護者負担 月謝制か回数制か/預かり保育料と同一会計か別会計か/集金方法/未納時の扱い 預かり保育料とは別に「習い事費」として区分し、口座振替やキャッシュレス決済で月額徴収。未納が続く場合は翌月以降の参加を一旦停止する旨を申込書に明記
職員配置 レッスン中に園職員が同席するか/トイレ誘導・体調不良時の担当/参加しない子の見守り体制 講師+園職員1名が原則同席。トイレ誘導と保護者連絡は園職員が担当し、参加しない子は別室で通常の預かり保育を継続
スペース 保育室か遊戯室か/机・椅子の要否/電源・プロジェクターの有無/片付け時間 作品づくりは机のある保育室、体を使う活動は遊戯室と使い分け。レッスン終了10分前から片付けに入り、次の保育に支障が出ない動線を確保
保険 園の賠償責任保険の適用範囲/委託事業者の保険加入状況/教材による小さなケガ・誤飲対策 外部講師が実施する活動が園の保険の対象になるかを保険会社に確認。事業者には賠償責任保険の加入証明の提示を依頼

お金まわりは「別会計」が原則

預かり保育料に習い事費を混ぜてしまうと、参加しない家庭との不公平感が生まれ、返金や振替の処理も煩雑になります。申込書は預かり保育とは別に用意し、金額・回数・支払い方法・途中退会の締切日を1枚にまとめておくと問い合わせが減ります。

スペースと教材の安全確認

  • 小さな部品を扱う教材では、年少児の誤飲リスクを想定し、対象年齢と部品サイズを事前に確認する
  • 床に部品が落ちたまま次の活動に移らないよう、片付けチェックの担当者を決める
  • 電源コードは動線を避けて配線し、養生テープで固定する
  • 活動前後に人数確認を行い、参加・不参加の名簿を職員間で共有する

契約・書面で確認しておきたいこと

外部委託の場合は、口頭合意ではなく委託契約書に落とし込みます。最低限、次の項目は盛り込んでおきたいところです。

  • 実施回数と年間スケジュール(長期休業期間の扱いを含む)
  • 中止・振替の取り扱い(荒天、感染症による休園、参加児童が少ない場合)
  • 講師交代時の対応(代替講師の手配義務、事前連絡の期限)
  • 個人情報・写真利用の取り扱い(撮影可否、SNS・広報物への掲載範囲、保護者同意の取得方法)
  • 事故発生時の連絡体制と責任の分担
  • 教材・機材の管理責任と、破損時の費用負担

外部委託であっても、園内で起きた出来事に対する最終的な安全管理責任は園に残ります。「事業者に任せたから大丈夫」ではなく、園職員が同席し、状況を把握できる体制を前提に設計してください。

講師が機材・教材を持参する出張型であれば、園側の準備は机と電源程度で済むケースもあります。費用や進め方の全体像は幼稚園の課外活動にSTEM教育を導入する方法もあわせて確認すると、見積もりの比較がしやすくなります。

レゴ®ブロックを使ったプログラミング・STEMプログラムという選択肢

預かり保育の習い事ジャンルを検討するうえで、近年問い合わせが増えているのがプログラミング・ロボティクス系です。背景のひとつに、小学校では文部科学省の学習指導要領に基づきプログラミング教育が必修化されているという事実があり、保護者の関心が就学前から高まっていることが挙げられます。

ただし、幼児期に求められるのはコードを書く技能の習得ではありません。幼児期は「思いついた形をつくってみる」「うまく動かないから直してみる」といった試行錯誤の体験そのものが中心で、その積み重ねが後の論理的な考え方の土台になると考えられています。園としても、技能習得を打ち出すのではなく「遊びの延長で考える力を育てる時間」として保護者に説明したほうが、誤解のない募集ができます。

幼児期のプログラミング系プログラムは「できるようになる」ことより「考えて試す経験を重ねる」ことを目的に据えると、預かり保育の自由な雰囲気と両立しやすくなります。

年齢による活動の目安とねらい

レゴ®ブロックを活用した体験型STEM教育の特徴は、年少から小学4年生程度まで同じ素材を使いながら、難度や課題の与え方を変えて取り組める点です。きょうだいや学年混在の預かり保育でも、同じ教室内でレベルを分けて進めやすくなります。

段階 活動の目安 主なねらい
年少 ブロックに触れ、見本を見ながら自由に組む。色・形・数を使った遊び 手先の操作、集中して取り組む経験、やってみる意欲
年中・年長 テーマに沿った作品づくり、動く仕組み(車輪・てこなど)づくり 空間の感覚、順序立てて考える力、友達への説明・発表
小学生 センサーやモーターを使った制作、タブレットでの簡単な制御 試行錯誤と改善、原因を考える力、協働での課題解決

いずれの段階でも少人数制で進めることで、一人ひとりのペースに合わせた声かけがしやすくなります。創造性・論理的思考・コミュニケーションといった力が育まれるとされていますが、伸び方は子どもによって異なるため、園からの案内では断定的な表現を避けるのが安全です。くわしくは少人数制のメリットと形態別の選び方も参考になります。

園側の運営負担が小さい理由

  • 講師が機材・教材を持参するため、園でのブロックやタブレットの保管スペースが不要
  • 長机や保育室の床があれば実施可能で、専用の部屋や設備工事がいらない
  • 大きな音や水・絵の具による汚れが出にくく、保育室内で完結しやすい
  • 片付けまで講師側で行う形にすれば、預かり保育担当職員の業務が増えにくい
  • 定員や時間を園の体制に合わせて設計しやすい(預かりの流れを崩しにくい)

まずは単発イベントから試す進め方

いきなり通年の継続クラスを組むのが不安な場合は、単発から始める方法が現実的です。

  1. 夏休み・冬休みなどの長期休暇や、園のイベントデーに単発レッスンを1回実施する
  2. 当日の子どもの様子(集中の続き方・学年差の出方)と職員の負担を記録する
  3. 保護者アンケートで参加意向・希望曜日・負担できる費用感を確認する
  4. 結果をもとに、月1〜2回の継続クラスへ移行するか判断する

施設向け出張レッスン「コトコレクション」でも、継続クラスと単発イベントの両方に対応しています。料金の目安は継続クラスが1回1万円〜、単発イベントが1.5〜2.5万円〜で、内容や人数、地域によって異なります。見積もりの段階で、対象年齢・実施時間・想定人数・使用できる部屋の広さを伝えると、実施可否の判断が早くなります。

かんたん診断預かり保育の習い事、始め方は?30秒でチェック

まとめ:預かり保育の時間を「選ばれる時間」にするために

預かり保育に習い事を導入する取り組みは、単に「時間を埋める」ためのものではありません。保護者にとっては送迎や別教室への掛け持ちの負担が軽くなり、園にとっては教育方針を具体的な形で示せる特色づくりにつながると考えられています。一方で、長時間を園で過ごす子どもにとって無理のない時間設計であることが何よりも優先されます。ここまでの内容を、導入検討の流れに沿って整理します。

  • 前提条件の合意:目的・対象年齢・時間帯・頻度・定員の5点を、園長と現場職員で先に言語化して合意する
  • 実施形態の比較:園主催か外部委託かを、準備工数・人材・教材費・継続性の観点で比較する
  • 保護者負担と職員配置の整理:参加費の設定方法、参加児・不参加児それぞれの見守り体制を同時に設計する
  • 保険・契約の確認:傷害保険・賠償責任保険の適用範囲、写真利用や中止条件を契約書で明文化する
  • 体験から始める:単発イベントで反応を確かめ、手応えがあれば継続クラスへ広げる

いきなり通年契約にしない進め方

最初から年間契約で枠を固定すると、参加者が集まらなかったときや現場の負担が想定を超えたときに引き返しにくくなります。小さく始めて検証する進め方が、結果的に園にも保護者にも無理がありません。

段階 やること 見るポイント
第1段階 長期休み等に単発イベントを1回実施 子どもの集中が続く時間、職員の付き添い工数
第2段階 月1〜2回の短期クラスを試行 申込率、欠席時の振替ニーズ、保護者の反応
第3段階 曜日固定の継続クラスへ移行 継続率、年度をまたぐ定員設計、価格の納得感

判断の軸は「保護者が喜ぶか」だけでなく「子どもが疲れずに楽しめているか」。降園後の様子や翌日の登園状況まで含めて、職員の目で確認してください。

レゴ®ブロックを使ったプログラミングという選択肢

読み書き計算の先取りではなく、手を動かしながら試行錯誤する体験を預かり保育の時間に置きたい園には、レゴ®ブロックを使ったプログラミング・STEMプログラムが選択肢になります。机に向かい続ける形式ではないため年少〜年長でも取り組みやすく、作って動かして直す過程で、創造性や論理的に考える力、友達と相談する力が育まれるとされています。カリキュラムの組み立て方や費用感は幼稚園の課外活動にSTEM教育を導入する方法もあわせて確認すると、園内での検討資料がつくりやすくなります。

株式会社SCCIP JAPANの施設向け出張レッスン「コトコレクション」では、講師が機材・教材を持参して幼稚園・保育園・学童保育・放課後児童クラブ・放課後等デイサービスなどへうかがいます。継続クラスは1回1万円〜、単発イベントは1.5〜2.5万円〜が目安です(いずれも回数・人数・地域により異なります)。「まず1回試してみたい」「預かり保育の時間割に合うか相談したい」という段階からで構いません。コトコレクションの詳細ページをご覧のうえ、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

FOR FACILITIES
保育園・学童などの施設へのプログラミング出張レッスン「コトコレクション」

講師が機材・教材をすべて持参。施設側は日程調整と参加者募集だけでOKです。継続クラス・単発イベントのどちらにも対応し、学年混合や理解度の違いにも個別ワークシートで対応します。

まずはお気軽にご相談ください。内容・規模に合わせてご提案します。

コトコレクション(施設向けプログラミング出張レッスン)



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