株式会社 SCCIP JAPAN

学童保育で高学年が退屈してしまう…そんな悩みに向けて、飽きさせない活動設計の考え方を解説。高学年が求めるもの、活動例、運営上の注意点を表で整理し、レゴ®を使ったSTEMレッスンの難易度調整やチーム制作の工夫も紹介します。

学童保育で高学年を飽きさせない活動とは|プログラム設計の工夫

高学年が飽きる背景には、低学年基準の難易度や選択・役割の不足があります。自分で決める、挑戦する、年下から頼られるといったニーズを整理し、既存活動を点検して不足を一つずつ補う設計が有効とされています。

この記事でわかること

  • 高学年が「つまらない」と感じる5つの背景と行動の読み替え方
  • 求めるもの・活動例・運営上の注意を5項目で整理した一覧
  • 週間プログラムを点検し不足を1つずつ補う見直し手順
  • レゴ®ブロックのSTEMレッスンでの難易度調整とチーム制作の工夫

学童保育の現場で、低学年の子どもたちはのびのびと遊んでいる一方、高学年になると「やることがない」「つまらない」と言って部屋の隅で過ごしたり、利用自体をやめてしまったりする。そんな場面に心当たりのある運営者・指導員の方もいらっしゃるのではないでしょうか。高学年の在籍を維持したいと考えていても、低学年中心の活動をそのまま続けるだけでは、学年が上がった子どもたちの満足度を保つのは簡単ではありません。

この記事では、高学年が学童保育で何を求めているのかを整理したうえで、飽きさせないプログラムをどう設計するかを、活動例と運営上の注意点とあわせて具体的にまとめます。あわせて、小学4年生程度までを対象としたレゴ®ブロックを使ったSTEMレッスンを学童で取り入れる場合の、難易度調整やチーム制作の工夫についてもご紹介します。既存の職員体制のまま無理なく始められる範囲から、順に検討していただける内容です。

なぜ高学年は学童保育で退屈してしまうのか

小学4年生あたりを境に、学童保育の利用を「つまらないから行きたくない」と言い出す子が出てくる——そんな場面に心当たりのある指導員の方もいるのではないでしょうか。高学年が退屈するのは、本人のわがままでも、職員の努力不足でもありません。多くの場合、プログラムの構造と、発達段階に応じた欲求とのあいだにズレが生じていることが背景にあります。まずはその要因を切り分けて見ていきます。

高学年が「つまらない」と感じる5つの背景

  • 活動の難易度が低学年基準になっている……異年齢が同じ空間で過ごす以上、ルール説明も工作の工程も、低学年が理解できる水準に合わせざるを得ません。その結果、高学年にとっては「すぐ終わる」「考えなくてもできる」活動ばかりになりがちです。手応えのなさは、集中の切れやすさに直結します。
  • 選択の余地がなく、指示に従うだけになっている……「次は全員でこれをします」という一斉型の運営は、安全管理の面では合理的ですが、高学年は自分で決めたい欲求が強まる時期です。選ぶ余地がないと、活動そのものが「やらされごと」として受け取られてしまいます。
  • 自分の居場所・役割が曖昧……低学年は「お世話される側」、職員は「見る側」という役割が明確な一方、高学年は中間に置かれやすい立場です。頼られるときだけ呼ばれ、普段は手持ち無沙汰という状態が続くと、所属感が薄れていきます。
  • 学校や習い事で既に経験済みの内容が多い……定番の工作やカードゲーム、ボール遊びは、学校の休み時間やクラブ活動で何度も通ってきた道です。「もう知っている」「学校でやった」という反応は、目新しさを求める自然な反応とも言えます。
  • 同学年の仲間が少なく人間関係が固定化している……高学年の在籍人数自体が少なくなるため、話が合う相手が限られます。関係がうまくいっているうちはよいのですが、一度こじれると逃げ場がなく、「行きたくない」の理由が活動ではなく人間関係にあるケースも少なくありません。

「問題行動」に見える態度の読み替え

高学年に見られる態度は、職員側からは扱いにくさとして映ることがあります。しかし同じ行動も、発達段階に応じた欲求のあらわれとして読み替えると、対応の方向性が変わってきます。

表面に出る行動 背景にある可能性のある欲求
活動に参加せず壁際で過ごす 自分で過ごし方を決めたい/難易度が合わず手応えがない
ルールや段取りに文句を言う 決め方に関わりたい/納得できる理由を知りたい
低学年に強い口調で指示する 役割を持ちたい/認められたい
「もう知ってる」と言って手を止める 新しいこと・難しいことに挑戦したい

この読み替えができると、注意して止めるのではなく、欲求が満たされる場を用意するという設計の発想に切り替えられます。たとえば「ルールに文句を言う子」には、翌月の活動の決め方に意見を出す場を作る、といった対応です。

高学年が飽きているサインは、プログラムが現在の集団構成に合っていないという運営へのフィードバックでもあります。個人の態度の問題として処理しないことが、改善の出発点になります。

運営側にとっての意味

高学年の退所は、単に在籍児童数が減るという話にとどまりません。学童保育は保護者の就労を支える仕組みであり、「4年生になったから居場所がなくなった」という状況は、家庭の就労継続そのものに影響します。高学年が通い続けられる環境を整えることは、支援としても運営の安定としても意味のある取り組みです。

なお、人間関係の固定化や役割の不足については、異年齢交流の工夫を組み合わせることで改善の糸口が見えることもあります。次章からは、高学年が求めているものを整理したうえで、具体的な活動設計に入っていきます。

高学年が飽きない活動、始め方のタイプは?

3つの質問に答えると、貴施設に合う高学年向け活動の進め方がわかります。(約30秒)

質問 1 / 3

高学年向け活動の現状は?

当てはまる方を選んでください

質問 2 / 3

職員体制と準備時間の余裕は?

当てはまる方を選んでください

質問 3 / 3

高学年に届けたいことは?

当てはまる方を選んでください

診断結果:まずは単発イベントで試す進め方がおすすめです

高学年の反応がまだ読めない段階では、1回完結のイベントから始める方法が向いています。レゴ®ブロックを使ったSTEMレッスンを行事枠で実施し、どの子がどんな課題に熱中するか、難易度は合っているかを職員の皆さまと一緒に確認できます。費用は1.5〜2.5万円〜が目安です(内容・人数により異なります)。手応えを見てから、継続クラスへの切り替えもご相談いただけます。

出張レッスン「コトコレクション」に相談する

診断結果:継続クラスで定着させる進め方がおすすめです

曜日と担当を固定できる体制なら、継続クラスで積み上げる進め方が向いています。数回かけて作品を仕上げる構成にすると、学年に応じた難易度の調整や、高学年が年下に教える役割づくりも組み込みやすくなります。費用は1回1万円〜が目安です(内容・回数により異なります)。回数や在籍学年、活動時間に合わせた内容は、ご相談のうえ一緒に組み立てられます。

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高学年が求めるもの・活動例・運営上の注意を整理する

高学年が学童保育で退屈してしまう背景には、「やりたいこと」と「用意されている活動」のズレがあります。そこで、活動を増やす前に、まず高学年が何を求めているのかを言語化し、それに対応する活動例と、運営上つまずきやすい点をセットで整理しておくと、プログラム設計の判断がぶれにくくなります。以下の表は、現場でよく挙がる高学年のニーズを5つに分けて整理したものです。

高学年が求めるもの・活動例・運営上の注意を整理するのイメージ
高学年が求めるもの 活動例 運営上の注意
自分で決めたい(選択) おやつ後の時間に活動メニューを2〜3種類用意し、どれに参加するか自分で選ぶ。読書・自由製作・運動など「何もしない選択肢」も並べる 選ばない自由も認める。選択肢が多すぎると迷うので上限を決め、途中で変更できるルールも伝えておく
難しいことに挑戦したい 数回かけて完成させる工作、条件付きのプログラミング課題、ルールを自分たちで考えるゲーム大会 難易度を上げすぎると離脱につながる。「できた/できない」で終わらせず、途中段階も認める声かけを用意する
年下から頼られたい(役割) 低学年の工作サポート役、イベントの司会・記録係、道具の管理リーダー お世話係の押し付けにならないよう負担量を管理。常に同じ子に集中しないよう持ち回りにし、断る権利も明示する
仲間と共同で何かを作りたい グループでの新聞づくり、ミニ劇、長期の共同製作、チーム対抗のミッション型活動 人間関係が固定化しやすい時期。班編成は固定と流動を使い分け、途中参加・途中離脱ができる設計にする
成果を見せたい・認められたい 作品の掲示・発表会、保護者への写真つき活動報告、年度末の成果展示 見せたくない子もいる。展示は本人の同意を確認し、順位づけや優劣の評価にならないようにする

表を活動設計に落とし込むときのチェックポイント

表の5項目をそのまま毎週の計画表に当てはめるのではなく、既存の活動が「どのニーズに応えているか」を点検する使い方が現実的です。見直しの手順は次の通りです。

  1. 現在の週間プログラムを書き出し、各活動がどの行に当てはまるかを振り分ける
  2. 空欄になっている行(=満たせていないニーズ)を特定する
  3. 空欄の中から、職員の負担が最も小さいものを1つだけ選ぶ
  4. 1か月程度試し、高学年本人に感想を聞いて続けるか判断する

振り分けの段階で、多くの現場では「選択」と「役割」の欄が薄くなりがちです。この2つは新しい教材や予算がなくても、既存活動の運用を変えるだけで着手できる点が利点といえます。たとえば異年齢交流の活動に役割分担の視点を加えるだけでも、高学年の立ち位置は変わってきます。

全部を一度に導入する必要はありません。5つのうち1つを選び、1か月単位で試して振り返る。この小さな往復を重ねるほうが、大がかりなプログラム改訂より定着しやすいと考えられています。

なお、高学年は学年が上がるほど習い事や部活動で欠席も増え、毎回同じメンバーが揃うとは限りません。1回で完結する活動と、数回かけて続く活動を意識的に混ぜることで、途中参加の子も入りやすくなり、継続のハードルを下げられます。

飽きさせないプログラム設計の4つの原則

高学年が退屈するのは、活動ネタの数が足りないからとは限りません。毎回その場で完結し、正解が決まっていて、与えられた通りにやるだけ——そうした構造そのものが、高学年の「もう子ども扱いされたくない」という気持ちとかみ合わないことが多いのです。ここでは個別のネタではなく、どんな活動にも応用できる設計の原則を4つに整理します。

原則1:複数回かけて完成させる「継続型」を混ぜる

毎回リセットされる単発活動ばかりだと、達成感が積み上がりません。2〜6回かけて一つの作品や企画を仕上げる継続型の活動を、週のうち1コマだけでも組み込みます。

  • 段ボールで大型の迷路・からくり装置を数週間かけて共同制作する
  • 学童新聞を創刊し、取材・記事執筆・レイアウト・印刷を分担して毎月発行する

途中の作品を保管する場所と、「前回どこまで進んだか」を書き残すボードを用意しておくと、欠席日があっても再開しやすくなります。継続型の活動は、見通しを立てて計画する力が育まれるとされています。

原則2:正解が1つでない「オープンエンド」な課題にする

「見本と同じものを作る」課題は低学年には安心材料ですが、高学年には物足りなく映りがちです。条件だけを示し、答え方を子どもに委ねる形にします。

課題の出し方 高学年の反応
見本通りに作る 早く終わって手持ち無沙汰になりやすい
条件だけ示す(例:A4の紙だけで一番高い塔) 工夫の余地があり、何度も試行錯誤する
制約を足す(例:のり禁止・3分以内) 難度が上がり、得意な子も熱中しやすい

うまくいかなかった試作も「どこが原因だったか」を聞き取って共有すると、失敗が気まずい出来事になりません。

原則3:子どもが企画側に回る余地を残す

高学年には「参加者」ではなく「つくる側」の役割を渡します。月1回の企画会議や、行事ごとの運営委員を置くのが実行しやすい形です。

  • 来月のお楽しみ会の内容を高学年が3案出し、全体の投票で決める
  • 低学年向けのミニゲーム大会を高学年が企画・進行する

すべてを任せきるのではなく、予算・時間・安全の3つは職員が枠として示し、その中で自由に決めてもらうと破綻しません。自分たちで決めた活動は、主体性や合意形成の力が育まれるとされています。学年差を活かす異年齢交流の工夫と組み合わせると、高学年の役割がさらに明確になります。

原則4:成果を外に見せる「出口」を作る

作って終わりではなく、誰かに見てもらう場があると、取り組みの質が変わります。

  • 廊下や玄関に作品を常設展示し、キャプションを本人に書いてもらう
  • 年度末に保護者を招いた発表会を開き、企画から高学年が担当する
  • 作品写真をおたよりに載せ、工夫した点をコメントとして添える

継続型・オープンエンド・企画参加・発表の出口。この4つのうち2つ以上を満たす活動は、高学年が自分から関わりやすくなります。

導入時の進め方

  1. 小さく試す:いきなり全体に広げず、高学年の数名と1回だけ試験的に実施する
  2. 反応を見る:子どもに直接「もう一回やりたいか」「どこを変えたいか」を聞き、職員間で共有する
  3. 型を決める:曜日・時間・担当・準備物を固定し、誰が入っても回せる手順書にする
  4. 定着させる:年間計画に位置づけ、発表の出口と保管場所まで含めて運用する

一度に全部を変える必要はありません。週1コマだけ原則に沿った活動を置き、反応を見ながら広げていくのが、職員の負担を抑えつつ続けるコツです。

かんたん診断高学年が飽きない活動、始め方のタイプは?30秒でチェック

高学年向け活動のジャンル別アイデア

高学年を飽きさせない活動は、まったく新しいネタを探すことよりも、すでに実施している活動を「高学年仕様」にアレンジすることから始めるのが現実的です。低学年向けに設計された遊びでも、ルールづくりや役割分担を子どもに委ねるだけで、取り組み方が大きく変わることがあります。ここではジャンル別に、アレンジの方向性を整理します。

高学年向け活動のジャンル別アイデアのイメージ
ジャンル 高学年向けのアレンジ例
運動・ゲーム 鬼ごっこやドッジボールのルールを子ども自身が設計する。低学年も一緒に遊べるようハンデや特別ルールを高学年に考えてもらい、試して修正する「ルール会議」まで含めて一連の活動にする。
工作・ものづくり 自由工作ではなく「材料は5点まで」「予算300円以内」「10cm以上の高さで自立させる」といった制約つきミッション形式にする。完成後に工夫した点を発表する時間を設けると達成感が残りやすい。
ボードゲーム・カードゲーム 高学年がルール説明役・進行役を担当する。対戦だけでなく、オリジナルカードやコマを自作してルールを追加するなど、作り手側に回る余地を残す。
調理・おやつ作り 手順どおり作るだけでなく、材料の買い出しリスト作成や分量の計算、衛生チェックの確認役を任せる。アレルギー対応や加熱の管理は必ず職員が担う。
プログラミング・デジタル ブロックを使ったロボット制御やビジュアルプログラミングで、課題クリア型のミッションに挑戦する。作品を動かして見せ合う発表の場をセットにする。
地域・社会とつながる活動 地域の清掃、季節行事の飾りつけ、行事のポスター制作や当日の司会など、実際に誰かの役に立つ役割を任せる。活動後に「どう受け止められたか」を共有する。

アレンジに共通する3つの視点

どのジャンルでも、高学年の反応が変わるポイントは共通しています。導入の際は次の点を意識すると、同じ活動でも手応えが変わります。

  • 結果が一つに決まらない(正解が複数ある)課題にする
  • 子どもが決める部分を必ず1か所以上残す
  • 低学年に教える・まとめるといった役割を用意する
  • 一回完結ではなく、数回かけて改良していける構成にする

高学年には「与えられる活動」より「任される活動」が響きやすい。企画・進行・ルールづくりのどこか一部でも委ねられないかを考えることが、飽きさせない設計の出発点になります。

続けられる範囲を見極める

一方で、アイデアが魅力的でも職員体制や安全管理、費用の面で無理があれば長続きしません。調理活動は衛生管理と見守り人員が必要になり、外出を伴う活動は引率体制と保険の確認が欠かせません。材料費が毎回かかる活動は、年間の消耗品予算との兼ね合いを先に確認しておくと安心です。

導入前には、準備時間・必要人数・1回あたりの材料費・片づけの手間を簡単に見積もり、月に何回なら無理なく回せるかを決めておくとよいでしょう。費用を抑えたい場合は、材料費がかからない工作活動を軸に据え、特別感のある活動を学期に数回組み込む形も現実的です。すべてを毎日実施する必要はなく、「通常の活動+月数回の挑戦的な活動」という組み合わせでも、高学年の気持ちは十分に動きます。

レゴ®ブロックを使ったSTEM活動を高学年に合わせて調整する

レゴ®ブロックを使った製作やプログラミング・ロボティクスの活動は、低学年向けというイメージを持たれがちですが、課題の出し方を変えるだけで高学年でも十分に手応えのある活動になります。高学年が飽きるのは教材そのものではなく、「答えが決まっていて、やるべきことが最初から見えている」ときです。逆にいえば、正解が一つでない課題にすれば、同じ教材で学年を越えて活動を組み立てられます。こうした活動を通じて、試行錯誤する力や論理的思考、仲間と協働する力が育まれるとされています。

難易度を上げ下げする4つの調整軸

難易度は「難しい教材に変える」のではなく、次の4つのつまみを回して調整すると、手持ちの教材のままで幅を出せます。

調整軸 低めの設定 高学年向けの設定
組み立て手順の提示 完成写真と手順書を配る 完成イメージのみ、または条件だけ提示して設計から任せる
課題の制約条件 自由に作る 「使えるブロックは30個まで」「10cm以上の橋を架ける」など制約を加える
プログラミングの有無 動かさず造形のみ センサーや繰り返し・条件分岐を使って動きを制御する
制限時間 時間は区切らない 20分で試作→テスト→改良まで回す

制約条件を1つ足すだけで難易度は大きく変わります。まずは制約と制限時間から試すのが、準備負担が少なくおすすめです。

チーム制作の設計例

高学年は「任される」ことにやりがいを感じる時期です。2〜3人の小さなチームにして役割を明確にすると、傍観者が生まれにくくなります。

  • 役割を分ける…設計係・組み立て係・プログラム係・発表係に分担し、回ごとにローテーションする
  • 共通テーマで持ち寄る…「未来の街」をテーマに、各チームが駅・病院・公園などを担当し、最後に1枚のボード上で合体させる
  • テストと改良の時間を必ず取る…作って終わりにせず、動かして直す往復を組み込む
  • 発表は1チーム1分…工夫した点と失敗した点をセットで話してもらうと、振り返りの質が上がる

高学年の活動は「作品の完成度」より「どう考えたかを説明できたか」を評価軸に置くと、作るのが得意な子以外も活躍しやすくなります。

低学年と同じ場で行うときの混在対応

学童保育では学年を分けずに同時進行せざるを得ない場面も多くあります。その場合は教材は共通のまま、課題だけ分けるのが現実的です。

  1. テーマは全体で統一し、低学年は「乗り物を作る」、高学年は「坂道を登れる乗り物を作る」のように条件を足す
  2. 高学年にサポート役を頼むときは、全員ではなく希望者・交代制にする(毎回世話役だと自分の制作時間が削られ、不満につながる)
  3. サポートに入った子には「代わりに作らない。質問に答えるだけ」と役割の線引きを伝える
  4. 高学年だけの発展課題タイムを後半10分設け、低学年が片付けに入る間に取り組める形にする

なお、当社が提供するレゴ®ブロックを活用したレッスンは年少〜小学4年生程度を対象としています。高学年を含むクラスで実施する場合は、上記のような制約条件や役割分担の設計を現場と相談しながら組み立てていくことになります。学年差のある集団での進め方は、異年齢交流を活かす活動の工夫もあわせて参考にしてください。

外部講師の出張レッスンを活用するという選択肢

高学年が満足する活動を毎週考え続けるのは、職員にとって大きな負担です。宿題の見守り、低学年の対応、連絡帳や保護者対応と並行しながら、高学年の知的好奇心に応える内容を用意し続けるのは現実的に難しい場面もあります。そこで検討したいのが、外部講師による出張レッスンの活用です。年間のうち数回だけ取り入れる形でも、活動の幅は大きく変わります。

出張レッスンという形態の特徴

株式会社SCCIP JAPANが提供する施設向けプログラミング出張レッスン「コトコレクション」は、講師がレゴ®ブロックなどの機材・教材を持参し、学童保育・放課後児童クラブ・放課後子ども教室・放課後等デイサービス・児童発達支援などの施設に出向いて実施する形をとっています。施設側で教材を購入したり、職員が事前に操作を習得したりする必要がない点が、導入のハードルを下げる要素になります。

  • 毎週・隔週などの継続クラスとして、段階的に内容を積み上げる形
  • 長期休みや行事に合わせた単発イベントとして、体験的に実施する形

高学年向けには、プログラムで動く仕組みを扱うなど、低学年とは異なる手応えのある課題を組み込みやすいのも特徴です。まずは夏休みの単発イベントで反応を見てから、継続クラスへ広げるという進め方もあります。

費用の目安

実施形態 料金の目安
継続クラス(1回あたり) 1万円〜が目安
単発イベント(1回) 1.5〜2.5万円〜が目安

上記はあくまで目安であり、実施内容・地域・回数・参加人数によって異なります。年間予算に組み込む場合は、見積もりの段階で交通費や教材費の扱いを含めて確認しておくと、後から差額が生じにくくなります。公的な補助や委託費の枠内で実施する場合は、外部講師の謝金・予算の考え方もあわせて整理しておくと検討がスムーズです。

導入を検討するときの確認ポイント

  1. 対象学年:高学年のみか、低学年と合同か。合同なら役割分担の設計も相談する
  2. 1回の人数:目が届く人数か。希望者制にするか全員参加にするか
  3. 実施スペースと電源:机の数、床活動の可否、タブレットや機材用のコンセント位置
  4. 年間の回数と予算:単発か継続か、年度予算のどの費目から支出するか
  5. 職員の関わり方:補助に入るのか、見守りに徹するのか。記録の担当者も決めておく
  6. 保護者への案内方法:おたより、掲示、参加同意の要否、写真の取り扱い

外部講師を「丸投げ」にせず、職員が子どもの様子を見る時間として活かせるかどうかが、導入効果を左右します。

なお、放課後等デイサービスや児童発達支援での実施を検討する場合、外部講師を活用した活動が報酬や加算の算定にどう関わるかは制度上の整理が必要です。取り扱いについては厚生労働省(こども家庭庁)の公的資料や、指定権者である自治体の担当窓口に必ず確認したうえで計画を進めてください。

かんたん診断高学年が飽きない活動、始め方のタイプは?30秒でチェック

まとめ:高学年が「行きたい」と思える学童保育へ

高学年が学童保育を「つまらない」と感じる背景には、活動の質そのものよりも、低学年を基準に設計されたプログラムが続いていることがあります。難易度・選択肢・役割の3点を見直すだけでも、同じ活動が高学年にとって意味のある時間に変わります。ここまでの内容を、実務で使える形に整理します。

この記事の要点5つ

  • 低学年基準の活動が退屈の原因になりうる。「全員同じ内容・同じ難易度」の運用を続けていないか確認する。
  • 高学年の5つの欲求(選択・挑戦・役割・協働・発表)に応える。どれか1つでも満たせる要素を活動に組み込む。
  • 継続型とオープンエンドな課題を取り入れる。1日完結だけでなく、数週間かけて積み上げる活動が意欲を支えます。
  • レゴ®ブロックを使ったSTEM活動は、制約条件とチーム内の役割分担で難易度を調整できる。同じ教材で学年差に対応しやすいのが利点です。
  • 外部講師の出張レッスンを使えば、職員の準備負担を抑えながら選択肢を増やせる。

まず1つから試すための優先順位

すべてを一度に変える必要はありません。負担の小さいものから着手し、子どもの反応を見ながら広げるのが現実的です。

着手の順番 具体的な一手 準備の負担
1 既存活動に「条件」を1つ足す(制限時間・使用個数・テーマ指定) 小
2 高学年に準備・司会・低学年サポートなどの役割を任せる 小
3 週に1回、2〜3種類から選べる選択制の時間をつくる 中
4 数週間かけて仕上げる継続型プロジェクトを導入する 中
5 外部講師による出張レッスンを単発イベントから試す 外部に委託

変えるのは活動の種類ではなく、まず「条件」と「役割」。同じ材料・同じ時間でも、高学年の手ごたえは大きく変わります。

導入後に確認したいチェックポイント

  1. 高学年が自分から活動に参加しているか(声かけがなくても動き出すか)
  2. 完成物や取り組みを、誰かに見せる・伝える機会があるか
  3. 低学年との関わりが「我慢」ではなく「役割」になっているか
  4. 職員の準備時間が過大になっていないか、翌週も続けられる形か

日々の時間配分そのものに課題を感じている場合は、学童保育の一日の流れを見直す視点から整理すると、活動を入れ込む余地が見つかりやすくなります。

学童保育・放課後児童クラブ・放課後子ども教室などの施設で、高学年も参加できるプログラミング活動をお考えの運営者の方は、講師が機材・教材を持参してうかがう出張レッスン「コトコレクション」へご相談ください。継続クラス・単発イベントのどちらにも対応し、料金の目安は継続クラスが1回1万円〜、単発イベントが1.5〜2.5万円〜です(内容・人数・地域により異なります)。また、保護者の方で個人の習い事をお探しの場合は、全国13教室で実施しているレゴ®ブロックを使ったSTEM教室の体験レッスンもご案内していますので、お気軽にお問い合わせください。

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保育園・学童などの施設へのプログラミング出張レッスン「コトコレクション」

講師が機材・教材をすべて持参。施設側は日程調整と参加者募集だけでOKです。継続クラス・単発イベントのどちらにも対応し、学年混合や理解度の違いにも個別ワークシートで対応します。

まずはお気軽にご相談ください。内容・規模に合わせてご提案します。

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