人材不足は「採用」「定着」「業務設計」「専門性」の4方向に分解し、原因を特定してから手を打つことが出発点とされています。解決策は地域人材の継続確保、教育委員会・自治体との連携、外部事業者の活用の3つに整理できます。
この記事でわかること
- 人材不足を生む4つの類型と、原因を切り分ける問いの立て方
- ボランティア依存で起きやすいリスクと属人化・仕組み化の見分け方
- 年度内にできる役割の棚卸し・文書化のチェックリスト
- 地域人材の確保、自治体連携、外部事業者活用の3つの選択肢の比較
放課後子ども教室は、地域の方々の協力によって支えられている事業です。一方で、運営を担うコーディネーターや安全管理員、学習アドバイザーの確保が年々難しくなっていると感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。「協力してくれる地域の方は高齢化が進み、新しい担い手が見つからない」「活動内容を広げたいが、企画も準備も当日の進行もすべて限られた人数で回している」——こうした悩みは、規模や地域を問わず共通して語られるテーマです。
この記事では、放課後子ども教室の運営者・コーディネーターの方に向けて、人材不足を中心とした運営課題の構造を整理したうえで、解決の選択肢を「地域人材の継続確保」「教育委員会・自治体との連携」「外部事業者の活用」の3つに分けて中立的に比較します。制度や補助については、文部科学省や各自治体の公的資料で確認できる範囲にとどめ、確認できない数字は記載していません。自教室に合った現実的な打ち手を考える材料としてお読みください。
放課後子ども教室で人材不足が起きる構造を整理する
放課後子ども教室は、文部科学省が進める地域学校協働活動の一環として位置づけられ、地域住民やボランティアの参画を前提に設計されている事業です。学校施設を活用し、地域の大人が子どもたちの学習や体験活動を支える――この仕組みは、地域ぐるみで子どもを育てるという理念に支えられています。一方で、運営の現場では「人が集まらない」「同じ人に負担が偏る」といった声が語られやすいのも事実です。その背景には、事業の設計そのものが地域の善意の継続性に依存しやすいという構造があります。
人材不足を解決するには、まず「人が足りない」という漠然とした感覚を、具体的な課題に切り分けることが出発点になります。ここでは現場で語られやすい傾向を4つの類型に整理します。
人材不足を生む4つの類型
| 類型 | 現場で起きやすいこと | 切り分けの問い |
|---|---|---|
| ①担い手の母数の減少 | 長年支えてきた地域の方が高齢化し、現役世代は平日日中の参画が難しい | そもそも声をかける母集団があるか |
| ②属人化 | コーディネーター1人に企画・調整・記録が集中し、代替できる人がいない | 業務が特定の個人に紐づいていないか |
| ③業務量の増加 | 安全管理、保護者対応、活動記録、プログラム企画が年々積み上がる | 減らせる・外に出せる業務はないか |
| ④謝金・条件面の制約 | 予算上の謝金水準が限られ、継続的な関与を求めにくい | 条件に見合う役割設計になっているか |
「採用」「定着」「業務設計」のどれが問題か
同じ人材不足でも、打つべき手は原因によってまったく違います。次の観点で自教室の状況を確認してみてください。
- 採用の問題:募集の経路が自治会・学校だよりなど固定化していないか。新しい人に出会うルートがあるか
- 定着の問題:初回に来てくれた方が2回目以降続かない。役割説明や当日のフォロー体制が不足していないか
- 業務設計の問題:一人あたりの担当範囲が広すぎないか。準備に時間がかかる活動ばかりになっていないか
- 需給のミスマッチ:手は足りているが、特定分野(理科・工作・ICT等)を担える人がいない
「人材不足」は一つの課題ではなく、採用・定着・業務設計・専門性の4方向に分解できます。どこが詰まっているかを特定しないまま募集を増やしても、負担の偏りは解消しにくくなります。
たとえば、母数の減少が主因であれば募集経路の見直しが先決です。地域人材・外部講師の探し方を複数ルートで持っておくことが有効でしょう。一方、属人化が主因であれば、人を増やす前に業務の棚卸しと手順の文書化が必要になります。業務量の増加が主因なら、準備負担の重い活動を外部に委ねる選択肢も検討対象になります。
次の章では、ボランティア・地域人材に依存した体制が抱えるリスクを、もう一歩踏み込んで見ていきます。
自教室に合う外部活用の進め方は?
3つの質問に答えるだけで、単発イベントと継続クラスのどちらが向くかがわかります(約30秒)
質問 1 / 3
外部講座の導入経験は?
当てはまる方を選んでください
質問 2 / 3
今の人員体制の余力は?
当てはまる方を選んでください
質問 3 / 3
教室の予算の考え方は?
当てはまる方を選んでください
診断結果:単発イベントから試す進め方がおすすめです
まずは月1回程度の単発イベントとして、科学実験や音楽などの講座を試してみる進め方が合いそうです。企画・教材準備・当日進行を外部に任せられるため、コーディネーターは見守りと記録に集中しやすくなります。費用は1.5〜2.5万円〜が目安です(内容・人数により異なります)。子どもの反応や当日の運営負担を記録しておくと、次年度の計画や所管課への相談材料として使えます。
診断結果:継続クラスで定着させる進め方がおすすめです
隔週や月1回など決まった曜日で継続クラスを組み込み、年間計画の柱として位置づける進め方が合いそうです。内容と進行を外部に任せることで、企画の負担を減らしながら活動内容の偏りも抑えやすくなります。費用は1回1万円〜が目安です(内容・回数により異なります)。年間の実施回数と必要人数を先に決めておくと、次年度予算の相談や学校との会場調整も進めやすくなります。
ボランティア・地域人材に依存した運営体制のリスクと見直しの視点
放課後子ども教室は、地域の方々が子どもたちと関わることそのものに大きな意味がある事業です。退職された元教員、伝統工芸の担い手、スポーツ指導の経験者など、学校だけでは出会えない大人と子どもをつなぐ役割は、地域人材の参画があってこそ成り立っています。一方で、運営のほとんどを個々のボランティアの善意と力量に委ねている状態が続くと、思わぬところで活動が止まってしまうことがあります。ここでは人を責めるのではなく、「仕組みで支える」という観点からリスクを整理します。

依存度が高いときに起きやすいこと
- 欠員発生時に代替が効かない:体調不良や家庭の事情で1名欠けただけで、その日の活動が中止・縮小になる
- 活動内容が担い手の得意分野に左右される:年間を通じて内容が偏り、参加する子どもの顔ぶれも固定しやすい
- 引き継ぎ資料が残らない:進め方が個人の記憶の中にあり、代替わりのタイミングで活動そのものが途切れる
- 安全管理の責任範囲が曖昧になりやすい:けがや体調不良への対応、保険の適用範囲、連絡の順序が共有されていない
- 特定の人に負担が集中する:会場調整・配布物・名簿管理などの事務が、実質的に1人の手に残り続ける
「属人化」か「仕組み化」かを見分ける
すべての業務を仕組み化する必要はありません。人の持ち味を活かすべき部分と、誰がやっても同じ結果になるべき部分を分けて考えると、手を入れる優先順位が見えてきます。
| 業務の種類 | 属人化していてよい | 仕組み化したい |
|---|---|---|
| 活動の中身 | 得意分野を活かした講座・読み聞かせ・昔遊び | 年間の実施回数と大枠のテーマ配分 |
| 子どもへの対応 | 声かけの工夫、関わり方の個性 | けが・体調不良・早退時の判断基準と連絡順 |
| 事務・準備 | — | 名簿管理、出欠確認、備品発注、会場予約の手順書 |
年度内にできる見直しチェックリスト
- 役割の棚卸し:当日・事前・事後に発生している作業をすべて書き出し、担当者名を横に並べる
- 必須業務と任意業務の区分:安全・出欠確認など欠かせないものと、あれば望ましいものを色分けする
- マニュアルと年間計画の文書化:開室の流れを1枚にまとめ、年間計画は実施月・内容・必要人数まで記載する
- 緊急時連絡体制の明文化:学校・教育委員会・保護者への連絡順と、誰が判断するのかを決めておく
- 1人に依存している業務の特定:その人が休んだら止まる作業をリスト化し、副担当を1名付ける
人材不足への対応は「人を増やす」だけではありません。業務を減らす・分ける・外に出すという発想も同じくらい有効です。
棚卸しの結果、どうしても人手が必要な領域が残った場合は、地域人材・外部講師の探し方を参照しながら、募集経路と依頼時の確認項目を整理しておくと次の一手につながります。まずは1枚の手順書から始めるだけでも、代替わりのときの負担は大きく変わります。
解決策1:地域人材を継続的に確保するための工夫
人材不足への対応として最初に検討したいのが、地域人材の募集経路を増やし、来てくれた人に長く関わってもらう仕組みをつくることです。一度にたくさんの人を集めるのではなく、「入口を広く・関わり方を選べる」状態に整えることが、結果的に継続参加につながると考えられています。
募集チャネルを一つに絞らない
学校経由の呼びかけだけに頼ると、年度やPTA役員の構成によって集まり方が大きく変わります。複数の窓口に声をかけ、年間を通じて細く募集し続ける形が現実的です。
- 学校からの保護者向けおたより、PTAの広報紙・連絡アプリでの案内
- 自治会の回覧板、公民館・地区センターの掲示板やサークル名簿
- 大学・短大・専門学校のボランティアセンターや教職課程の窓口
- 社会福祉協議会のボランティア窓口・ボランティアセンターへの登録
- シルバー人材センターやシニア向けの地域活動・生涯学習講座の窓口
- 地域の図書館・児童館・商店会など、子どもに関わる既存の活動団体
経路ごとの特徴や依頼時の確認項目については、放課後子ども教室の地域人材・外部講師の探し方もあわせて参考にしてください。
参加形態別の負担と向き不向き
「毎週来られる人」だけを探すと候補は一気に狭まります。関わり方を段階的に用意し、負担の軽い枠から始められるようにすると、応じてもらえる余地が広がります。
| 参加形態 | 担い手の負担 | 向いている場面・人 |
|---|---|---|
| 月1回・単発の体験講座 | 軽い(当日のみ) | 得意分野を持つ地域住民、初めて関わる人 |
| 役割限定の参加(受付・見守り・片付けのみ) | 軽〜中 | 学生、子育て中の保護者、短時間だけ動ける人 |
| 隔週・特定曜日の定期参加 | 中 | 退職後のシニア、時間に余裕のある地域人材 |
| 毎回参加+企画にも関与 | 重い | コーディネーター経験者、中核を担う少数の人材 |
「毎回来られないと申し訳ない」という心理が辞退の理由になることもあります。月1回でも役割の一部でも歓迎だと、募集段階ではっきり伝えることが定着の第一歩です。
定着のために現場でできること
- オリエンテーションを短時間でも必ず行う:活動の目的、子どもへの声かけの基本、けが・体調不良時の連絡手順、個人情報の取り扱いを10〜20分で共有する
- 初回は必ず経験者とペアにする:単独で任せず、困ったときに聞ける相手を決めておく
- 年1〜2回の研修・情報交換の場を設ける:安全管理や子どもの特性への配慮など、テーマを絞って実施する
- 感謝を可視化する:終了後のひと声、子どもからの手紙、年度末の報告会、広報紙での活動紹介など
- 活動記録を共有する:当日の参加人数・内容・気づきを1枚にまとめ、欠席した人にも回す。次回の準備負担が減り、引き継ぎもしやすくなる
- 年度末に継続意向を確認する:次年度の見通しを早めに把握し、欠員を事前に補える
募集文の書き方のコツ
「ボランティア募集」とだけ書かれた案内では、応募する側が自分にできるか判断できません。次の項目を具体的に書くだけで、反応が変わることがあります。
- 活動日・時間帯・1回あたりの拘束時間を明記する(例:毎月第2水曜 15:00〜16:30)
- 頻度と期間を示す(単発可/年間通して/学期ごとなど)
- お願いしたい役割を具体的に書く(受付、見守り、工作の準備補助など)
- 必要な資格・経験の有無をはっきり書く(「経験不問」なら明記する)
- 交通費や謝礼、保険加入の有無など、条件面を正確に書く
- 見学だけでも可能かどうか、問い合わせ先と担当者名を添える
募集と定着は別の作業です。集める工夫と同じだけ、来てくれた人が「また来たい」と思える運営の整え方に時間を割くことが、長期的な人材確保につながります。
かんたん診断自教室に合う外部活用の進め方は?30秒でチェック
解決策2:教育委員会・自治体・学校との連携を強める
放課後子ども教室は、市区町村の教育委員会が所管する事業として実施されている例が多く、運営上の課題を現場だけで抱え込む必要は必ずしもありません。文部科学省とこども家庭庁(旧・厚生労働省所管分)が公表している資料では、放課後児童クラブと放課後子ども教室を一体的・連携して実施する枠組みが示されており、実施場所や活動プログラムの共有、関係者間の協議の場づくりなどが推進の方向として挙げられています。ただし、具体的な実施要綱・補助の扱い・申請様式は自治体ごとに異なります。補助率や金額、採択の可否といった点は、必ず所管課(教育委員会の生涯学習課・社会教育課など)に直接確認してください。

連携によって得られる可能性のある支援
「お金の補助」だけが連携の価値ではありません。人材や会場、広報など、現場の負担を直接軽くする支援が得られる場合があります。
| 支援の種類 | 現場で期待できること |
|---|---|
| 人材情報の共有 | 地域人材バンク、退職教員・学生ボランティアの紹介、他教室の協力者情報 |
| 研修機会 | 安全管理・救急対応・子どもへの関わり方などの合同研修への参加 |
| 会場・備品 | 学校の特別教室や体育館の利用調整、机・椅子・プロジェクター等の貸与 |
| 学校との調整 | 鍵の管理、下校時刻や行事予定の共有、児童の様子に関する連絡ルート |
| 広報協力 | 学校を通じたチラシ配布、自治体広報紙・ウェブサイトへの掲載 |
| 放課後児童クラブとの連携 | プログラムの共同実施、活動場所の融通、職員同士の情報交換 |
連携の相談は「お金を出してほしい」ではなく「どの業務で困っていて、どんな形の支援があり得るか」を一緒に整理してもらう場として臨むと、話が前に進みやすくなります。
相談前に準備しておきたい資料
所管課や学校との協議は回数が限られます。口頭の説明だけでは現場の実情が伝わりにくいため、次の資料をA4数枚にまとめて持参すると議論が具体化します。
- 年間計画:実施日・活動内容・担当者を一覧にしたもの。年間計画と講師依頼の実務を踏まえて整理しておくと説明しやすくなります
- 参加児童数の推移:年度別・学年別・曜日別の人数。増減の傾向が分かる形に
- 現在の人員体制:コーディネーター、有償スタッフ、ボランティアの人数と平均稼働日数、直近の離脱状況
- 困っている業務の具体:「人が足りない」ではなく「毎月の講座企画と講師依頼に1人あたり月◯時間かかっている」など、業務単位で記述
- 安全管理の現状:保険加入状況、事故・ヒヤリハットの記録、緊急時連絡体制
学校との関係づくりで押さえる3点
- 窓口を固定する:教頭・教務主任など連絡先を一本化し、担当者が代わる年度初めに引き継ぎ文書を渡す
- 活動報告を定期的に共有する:写真1〜2枚と短い所感をまとめた月次レポートがあると、学校側も児童の様子を把握しやすくなります
- 学校行事カレンダーを早期に入手する:会場が使えない日を先に押さえることで、直前の日程変更という負担を減らせます
連携はすぐに人材不足が解消するものではありませんが、会場確保や広報を自治体・学校側が担ってくれるだけでも、コーディネーターの可処分時間は増えます。まずは年度初めや次年度予算の検討時期に合わせて、所管課へ相談のアポイントを取るところから始めてみてください。
解決策3:外部事業者の活用と3つの選択肢の比較
地域人材の確保や行政との連携を進めても、企画・教材準備・当日進行までをすべて内部で抱えるのは負担が大きいものです。そこで検討したいのが、プログラムの一部を外部の専門事業者に委託する方法です。科学実験、スポーツ、音楽、プログラミングなど、特定分野の講座を事業者が一式で請け負う形が一般的で、スタッフは見守りと安全管理に集中できるようになります。
外部事業者を活用するメリットと留意点
| メリット | 留意点 |
|---|---|
| 企画・教材準備・当日進行をまとめて任せられる | 委託費の予算確保と、財源の裏づけが必要 |
| 職員は子どもの見守り・安全管理に専念できる | 単発で終わらせず、年間の中での位置づけを設計する必要がある |
| 自前では難しい分野まで活動の幅が広がる | 事前打ち合わせやねらいのすり合わせに工数がかかる |
| 専門講師が進行するため進め方が安定しやすい | 電源・机・広さ・搬入動線など会場条件の確認が要る |
特に留意したいのは「一度やって終わり」になりやすい点です。年間計画の中でどの時期に、どのねらいで組み込むのかを先に決めておくと、保護者や教育委員会への説明もしやすくなります。
3つの選択肢を比較する
| 選択肢 | 主な効果/立ち上げの手間 | 費用の考え方・向いているケース |
|---|---|---|
| 地域人材の継続確保 | 日常的な見守りと活動の担い手が増える/募集・面談・研修に時間がかかり、定着まで中長期 | 謝金は比較的抑えやすいが募集広報の手間が発生。地域とのつながりを土台に長く続けたい教室向き |
| 自治体・教育委員会との連携 | 予算・会場・広報の後ろ盾が得られる/協議や申請のサイクルが年度単位で時間を要する | 補助の枠組み次第で負担を軽減できる。体制そのものを見直したい、単独では限界がある教室向き |
| 外部事業者の活用 | 専門分野の講座をすぐ実施できる/問い合わせから実施まで比較的短期間 | 委託費が必要。継続クラスは1回1万円〜、単発イベントは1.5〜2.5万円〜が目安(内容・地域により異なる)。特色ある活動を早く形にしたい教室向き |
3つはどれか一つを選ぶものではありません。日常は地域人材で支え、年数回の特別講座を外部事業者に委託し、その財源を自治体の枠組みで確保する——という組み合わせが現実的です。
事業者を選ぶときのチェックポイント
見積もり金額だけで比べると、当日になって想定と違ったということが起こりがちです。問い合わせ段階で次の点を確認しておくと判断しやすくなります。
- 対象年齢の適合:低学年から高学年まで幅のある参加者に、同じ内容で対応できるか。学年差への配慮方法を具体的に聞く
- 少人数・定員への対応:1回あたりの定員上限と、講師1名が見る人数の目安
- 機材・教材の持参有無:持ち込みか現地準備か、搬入出や片付けを誰が担うか
- 安全管理体制:小さな部品や工具の扱い、けが・体調不良時の対応、保険加入の有無
- 見積もりの内訳の明瞭さ:講師料・教材費・交通費・キャンセル規定が分けて書かれているか
- 当日までの流れ:事前打ち合わせの回数、こちらが用意するものの一覧が提示されるか
依頼先の探し方や交渉の進め方は、放課後子ども教室の地域人材・外部講師の探し方でも経路別に整理しています。複数社から条件をそろえて見積もりを取り、内容とスタッフの負担の両面で比較することをおすすめします。
出張レッスンという選択肢:レゴ®ブロックを使ったプログラミング体験
講座の企画も講師の手配も内部で抱え込むと、コーディネーターや主担当者に負担が集中します。そこで検討したいのが、機材・教材を講師が持参し、当日の進行まで外部に任せられる「出張レッスン」です。SCCIP JAPANが提供する施設向け出張レッスン「コトコレクション」も、その一つの選択肢として整理しておくと比較検討がしやすくなります。
運営側の負担がどこまで減るか
出張レッスンの最大の特徴は、準備物の調達と進行役という、運営側で最も手間のかかる2つを外部に預けられる点です。職員・スタッフは当日、子どもの様子を見守り、安全面やトラブル対応に専念できます。レゴ®ブロックを使って手を動かす活動を通じて、子どもたちの体験の幅が広がると考えられています。
| 項目 | 自前で企画する場合 | 出張レッスンの場合 |
|---|---|---|
| 教材・機材 | 購入・保管・補充が必要 | 講師が持参 |
| 進行役 | 職員またはボランティア | 講師が担当 |
| 職員の役割 | 準備・進行・見守りを兼務 | 見守りと安全管理が中心 |
| 事前準備 | 下調べ・試作などが発生 | 会場設営と参加者調整が中心 |
単発イベントと継続クラスの比較
導入形態は大きく2つあります。年間計画のどこに位置づけたいかで選び方が変わります。
| 導入形態 | 向いている場面 | 料金の目安 |
|---|---|---|
| 単発イベント | 長期休暇・季節行事・保護者向けの公開日など、特別感を出したいとき | 1.5〜2.5万円〜 |
| 継続クラス | 定期的な活動として組み込み、同じ子が段階的に取り組む場をつくりたいとき | 1回1万円〜 |
料金はいずれも目安であり、実施内容・人数・地域などの条件によって異なります。予算を組む際は、必ず個別に見積もりを確認してください。
検討から実施までの流れ
- 問い合わせ:施設の種別、対象学年、想定人数、実施したい時期を伝える
- 内容・日程の相談:単発か継続か、1回あたりの時間、年間のどこに入れるかを調整する
- 会場条件の確認:机・椅子の数、電源、プロジェクターの有無、作業スペースの広さなどを共有する
- 実施:当日は講師が進行し、職員は見守りと安全管理に回る
依頼前に確認しておきたいポイント
- 1回あたりの対応可能人数と、学年差がある場合の進め方
- キャンセル・雨天順延などの扱い
- 保護者への案内文や写真撮影の可否といった広報面の取り決め
- 予算の出どころ(委託費・補助金・保護者負担など)と年度内の支出計画との整合
外部講師を探す手段は出張レッスンだけではありません。地域の人材と併用する前提で、放課後子ども教室の地域人材・外部講師の探し方もあわせて整理しておくと、年間を通じた負担の分散がしやすくなります。すべての回を外部に委ねる必要はなく、年に数回の「核になる講座」だけ外部に任せるという使い方も現実的です。
かんたん診断自教室に合う外部活用の進め方は?30秒でチェック
まとめ:できるところから運営の負担を分散する
放課後子ども教室の人材不足は、「もっと人を集める」だけで解決しにくい構造を持っています。開催日が平日の放課後に固定されていること、謝金や立場が地域ボランティアに依存しがちなこと、コーディネーターに連絡調整・安全管理・会計処理が集中しやすいことなど、複数の要因が重なっているためです。だからこそ、採用の努力と並行して「いまある業務を減らす・分ける・外に出す」視点が欠かせません。
4つのアプローチを組み合わせて考える
本記事で整理してきた打ち手は、どれか一つを選ぶものではなく、組み合わせて効果が出るものです。自分の教室でどこから手をつけられるかを見極める材料にしてください。
| アプローチ | 向いている状況 | 着手のしやすさ |
|---|---|---|
| 業務の棚卸し・役割分担の見直し | 特定の人に業務が集中している | すぐ着手できる(費用不要) |
| 地域人材の関わり方を段階設計 | 協力者はいるが定着しない | 数か月単位で効果が出る |
| 教育委員会・学校との連携強化 | 会場や安全管理の調整に時間がかかる | 年度の計画時期に合わせる |
| 外部事業者の活用 | 特定分野の講座が組めない・準備が重い | 単発から試せる |
明日から着手できる4つのアクション
- 役割の棚卸しをする:準備・当日運営・記録・会計・保護者連絡を一覧にし、「誰がやっているか」「本当にその人である必要があるか」を書き出す。
- 手放せる業務を1つ決める:印刷物の作成、備品の買い出しなど、他の協力者や外部に任せられるものを一つ選び、年度内に移管してみる。
- 所管課に現状を相談する:教育委員会や生涯学習課に、人材確保の悩みと使える仕組み(人材バンク、謝金の扱い、保険の範囲など)を確認する。
- 単発イベントで外部活用を試す:いきなり通年化せず、長期休みや行事の1回を外部講師に依頼し、子どもの反応と運営負担の変化を見てから判断する。
人材不足の解消は「採用の成功」より「業務の分散」から始めるほうが、短期間で実感しやすい変化につながります。
外部に依頼する際の探し方や確認項目については、放課後子ども教室の地域人材・外部講師の探し方もあわせてご覧ください。経路ごとの特徴と、依頼前に確認しておきたい事項を整理しています。
外部リソースを試すときの確認ポイント
- 講師が機材・教材を持参するか(施設側の準備物はどこまでか)
- 対象学年と1回あたりの定員、スタッフの補助が何名必要か
- 単発での実施が可能か、継続した場合の費用の目安
- 安全管理・保険の取り扱いと、当日の役割分担
SCCIP JAPANでは、放課後子ども教室・放課後児童クラブ・学童保育・放課後等デイサービス・児童発達支援・保育園・幼稚園といった施設向けに、講師が機材と教材を持参して伺う出張レッスン「コトコレクション」をご用意しています。レゴ®ブロックを使ったプログラミング体験で、継続クラス・単発イベントのどちらにも対応可能です(料金の目安は継続クラス1回1万円〜、単発イベント1.5〜2.5万円〜。内容・人数により異なります)。まずは単発での実施からご相談いただけますので、年間計画のご検討段階でもお気軽にお問い合わせください。保護者の方で、お子さま自身が通える教室をお探しの場合は、全国13教室で体験レッスンを実施していますので、お近くの教室までご相談ください。
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