株式会社 SCCIP JAPAN

児童発達支援の集団活動をどう進めるか悩む運営者・管理者向けに、見通しの提示や手順の視覚化、役割分担、終わり方の予告、個別配慮といった工夫を表と箇条書きで整理。レゴ®を使った活動例や出張レッスンの相談方法も紹介します。

児童発達支援の集団活動|進め方と現場で使える工夫5選

児童発達支援の集団活動は「導入・展開・振り返り」の3場面に分け、見通しの提示や終わりの予告、役割分担などを設計しておくことが基本です。活動のねらいを個別支援計画とつなぎ、事前にスタッフ間で共有することが要点とされています。

この記事でわかること

  • 現場でよく挙がる5つのつまずきと見直しの切り口
  • 導入・展開・振り返りの時間配分と進め方のポイント
  • 活動前にスタッフ間で確認したいねらい・役割・合図など5項目
  • 完成形が一つに決まらない教材や外部講師活用の考え方

児童発達支援の現場では、個別支援と並んで「小集団での活動」をどう組み立てるかが大きなテーマになります。同じ活動を用意しても、すぐに取りかかれる子もいれば、場面の切り替えに時間がかかる子、見通しが持てずに落ち着かなくなる子もいます。少人数だからこそ一人ひとりの様子が見える一方で、スタッフの人数や空間の制約の中で「全員が参加しやすい進め方」を設計するのは簡単ではありません。

この記事では、児童発達支援の運営者・管理者の方に向けて、集団活動の進め方の基本的な流れと、現場で取り入れやすい工夫を整理します。見通しを示す、手順を視覚化する、役割を分担する、終わり方を予告する、個別配慮を組み込む——こうした工夫は、子どもが活動に取り組みやすくなる手立てとして現場で挙げられているものです。あわせて、レゴ®ブロックを使った活動のように「完成形が一つに決まらない」教材の扱い方や、外部講師による出張レッスンを活用する際の考え方も紹介します。なお、発達の改善や療育効果を保証するものではなく、あくまで活動設計上の工夫としてお読みください。

児童発達支援の集団活動で運営者がつまずきやすいポイント

児童発達支援の集団活動は、同じプログラムを用意しても、その日のメンバー構成や支援者の人数によって進み方が大きく変わります。「うまくいかなかった」と感じるとき、多くの場合は子どもの側ではなく、活動設計や事前共有の仕方に見直しの余地があります。まずは現場でよく挙がるつまずきを言語化し、どこを調整できるのかを整理しておくことが、進め方の工夫を考える出発点になります。

現場でよく挙がる5つのつまずき

  • 発達段階・年齢・特性の幅が広く、同じ指示が全員に通らない/言葉での一斉指示だけでは、理解の速さや注意の向け方に差が出やすい。
  • 切り替え時に混乱が起きる/活動の開始・終了、場所の移動、順番待ちなど「次に何が起きるか分からない場面」で不安や拒否が生じやすい。
  • スタッフ配置と活動内容が噛み合わない/個別対応が必要な場面が重なり、全体を進行する職員が手を離せなくなる。
  • 活動が「できた/できない」の評価になりがち/完成度で結果が見えてしまう内容だと、参加そのものへの意欲が下がる子が出やすい。
  • 記録・個別支援計画との接続が弱い/活動は実施できたが、どの目標に向けた取り組みだったのかが記録に残らず、次回の設計に活きない。

困りごとの背景と見直しの切り口

よくある困りごと 背景として考えられること 見直しの切り口
指示が全員に届かない 口頭情報が中心で、理解の手がかりが一つしかない 絵・写真・実物など視覚的な手がかりを併用する
切り替えで混乱する 終わりの時間や次の予定が事前に示されていない 開始時に流れを提示し、終了を予告する
職員が特定の子にかかりきりになる 活動の難易度と配置人数の想定が合っていない 工程を減らす/事前準備を増やし進行役を固定する
参加意欲に差が出る 正解が一つで、達成・未達成が可視化されやすい 完成形が複数ある題材や役割のある活動を選ぶ
記録が次に活きない 活動のねらいが支援者間で共有されていない 開始前に「この活動で見る視点」を一文で共有する

集団活動のねらいを個別支援計画とつなぐ

集団活動は単独のレクリエーションではなく、一人ひとりの個別支援計画の目標と地続きで考えるものです。児童発達支援ガイドライン等の公的資料で確認できる範囲でも、支援は計画に基づいて行い、実施内容を評価・見直していく流れが前提とされています。同じ「みんなでブロックを使う活動」でも、ある子にとっては順番を待つ練習、別の子にとっては自分の考えを言葉にする機会というように、見る視点は異なります。

活動名ではなく「この子にとってこの活動は何の機会か」を事前に共有しておくと、記録も個別支援計画の振り返りにつなげやすくなります。

活動前に確認しておきたいチェックポイント

  1. 当日の参加メンバーと、それぞれが配慮を要する場面を把握しているか
  2. 進行役・個別対応役・準備役など、職員の役割が決まっているか
  3. 活動のねらいを一文で言語化し、全員が同じ言葉で言えるか
  4. うまく進まなかったときの代替案(工程を減らす・短縮する)を用意しているか
  5. 記録に残す観察項目を、事前に2〜3点に絞っているか

いずれも大がかりな改革ではなく、日々の準備に数分を足すだけで取り組みやすくなる工夫として挙げられます。具体的な活動の中身に悩む場合は、児童発達支援の活動内容のアイデア集も合わせて、手持ちのプログラムを棚卸ししてみるとよいでしょう。次章では、導入・展開・振り返りという基本の流れに沿って、集団活動の設計手順を整理していきます。

集団活動への外部講師、どう取り入れる?

3つの質問に答えると、自施設に合う進め方の目安がわかります。(約30秒)

質問 1 / 3

外部講師の活用はどの段階ですか

当てはまる方を選んでください

質問 2 / 3

職員の体制に近いのはどちらですか

当てはまる方を選んでください

質問 3 / 3

個別支援計画とのつなげ方は

当てはまる方を選んでください

診断結果:まずは単発イベントで試す進め方がおすすめです

体験の位置づけで、集団活動の流れに外部講師を一度だけ組み込む形から始めやすい進め方です。導入・展開・振り返りの時間配分や、見通しの示し方、終わりの予告の出し方を自施設の子どもの様子に合わせて確認でき、職員の役割分担も試せます。単発イベントは1.5〜2.5万円〜が目安です(内容・人数により異なります)。報酬や加算の扱いは、所管の自治体や公的資料でご確認ください。

出張レッスン「コトコレクション」に相談する

診断結果:継続クラスでねらいを定着させる進め方がおすすめです

同じ流れを繰り返すことで子どもが見通しを持ちやすく、職員も手順書や合図の共有を積み重ねられる進め方です。活動のねらいを個別支援計画とつなぎ、どの条件なら参加できたかを回ごとに記録していくと、次回の設計や担当交代時の引き継ぎに活かしやすくなります。継続クラスは1回1万円〜が目安です(内容・回数により異なります)。報酬や加算の扱いは、所管の自治体や公的資料でご確認ください。

出張レッスン「コトコレクション」に相談する

集団活動の基本的な進め方|導入・展開・振り返りの流れを設計する

児童発達支援の集団活動は、内容そのものよりも「流れの設計」で取り組みやすさが大きく変わります。1コマを「はじまりの会(導入)→ 主活動(展開)→ 片づけ・振り返り(終結)」の3つの場面に分け、それぞれに何分かけ、どこで何を伝えるかをあらかじめ決めておくと、当日の進行がぶれにくくなります。全体の時間は事業所や子どもの様子によって異なりますが、一般に子どもの集中が続く範囲で短く区切った方が取り組みやすいとされています。長い主活動を1本にするより、10〜15分程度のまとまりを重ねる構成が扱いやすいでしょう。

集団活動の基本的な進め方 導入・展開・振り返りの流れを設計するのイメージ

3つの場面の役割と進め方のポイント

場面(時間の目安) ねらいの例 進め方のポイント
導入/はじまりの会(5〜10分) 場に慣れる・今日の見通しを持つ あいさつと簡単な手遊びで切り替えを作る。「今日やること」と「終わりの時間」を先に伝え、ホワイトボードや絵カードで残しておく
展開/主活動(15〜30分) 主たる活動に参加する・友だちと関わる 難易度に幅を持たせ、同じ活動の中で「やさしい形」「挑戦する形」を用意する。全員同じ完成形を求めない
終結/片づけ・振り返り(5〜10分) 区切りをつける・次回への期待を持つ 終わりを予告してから片づけへ。「今日は○○ができていたね」「次は△△をやろうね」と次回につながる声かけで締める

導入で終わりの時間を伝えておくと、途中で活動をやめることへの抵抗が小さくなりやすく、終結の場面が安定します。展開では「できた/できない」で分かれない設計にすることが、集団全体の落ち着きにつながります。

活動前にスタッフ間で確認しておく5項目

進行がうまくいかない場面の多くは、当日の対応力ではなく事前共有の不足に原因があります。短時間でよいので、開始前に次の5点をスタッフ同士で声に出して確認しておきましょう。

  1. ねらい:この活動で何を大切にするか(完成度ではなく参加そのものか、順番を待つ経験かなど)を一言で共有する
  2. 役割:全体進行役・個別対応役・記録役を決め、誰が前に立ち、誰が子どもの横につくかを明確にする
  3. 合図:始まり・切り替え・終わりの合図(手拍子、タイマー、音楽など)を統一し、スタッフごとに違う伝え方をしない
  4. 想定される困り場面:道具の取り合い、順番待ちが難しい、音が苦手など、起こりやすい場面と初動の対応をすり合わせる
  5. 退避場所:刺激から離れてクールダウンできる場所と、そこへ誘導する担当をあらかじめ決めておく

集団活動の成否は、当日の進行の巧みさよりも、事前の設計と役割共有で決まる部分が大きいといえます。

記録と次回への反映

活動後は「予定どおりに進んだか」だけでなく、どの場面で子どもが止まったか、どの声かけが届いたかを短くメモに残します。具体的には、導入の長さは適切だったか、主活動の難易度に幅があったか、終わりの予告は何分前に出したかといった観点です。こうした記録が蓄積されると、次の活動計画を立てる際の判断材料になり、担当者が替わっても進め方の質を保ちやすくなります。活動の題材そのものに悩む場合は、児童発達支援の活動内容のアイデア集も合わせて参考にしてみてください。

工夫その1〜3|見通しを示す・手順を視覚化する・役割を分担する

集団活動がうまく回らないとき、原因は子どもの「できない」ではなく、環境や進め方の側にあることが少なくありません。ここでは現場で取り入れやすい3つの工夫を、準備物まで含めて整理します。いずれも参加しやすくなる手立てとして現場で用いられているもので、効果の出方は子どもによって異なります。

工夫1|活動の見通しを先に示す

「今日は何をするのか」「いつ終わるのか」が分からないまま始まると、不安から離席や拒否につながることがあります。活動の冒頭で、順番と終わりを目に見える形で示しておくと、スタッフの言葉での説明量を減らせます。

  • ホワイトボードに活動の流れを左から右へ並べて貼る(挨拶→説明→作る→発表→片付け)
  • 終わった項目はカードを裏返す・マグネットを動かすなど、進行が目で分かるようにする
  • タイムタイマーや砂時計で残り時間を色面積として見せる
  • 「次は○○だよ」と、切り替えの1つ前で予告する

年少児や言葉の理解がゆっくりな子には、文字よりも絵カードや写真のほうが伝わりやすい場合があります。クラスの実態に合わせて、文字・イラスト・写真を使い分けます。

工夫2|手順を視覚化し、一斉指示に頼らない

口頭の一斉指示は、聞き取りが苦手な子や注意が逸れやすい子にとって負荷が高くなります。手順を分解して紙やカードに落とし込み、机の上に置いておくと、子どもが自分のペースで確認できます。

  • 工程を3〜5ステップに分けた手順書(1ステップ1枚)
  • 完成見本の実物、または完成写真
  • 材料ごとの置き場所を示したトレーやマット
  • 「できたら手を挙げる」など、終了サインの掲示

手順書は作り込みすぎず、使いながら順番を入れ替えられるようラミネート+マグネットにしておくと運用が楽になります。児童発達支援の活動内容のアイデアを流用する場合も、手順の分解だけは自施設の子どもに合わせて作り直すのが安全です。

工夫3|役割を「子ども」と「スタッフ」の2層で分ける

役割分担は、子ども同士の役割とスタッフ側の役割を別々に設計すると整理しやすくなります。子どもの役割は、参加の入口が苦手な子にも「やることがある」状態をつくる手立てとして用いられています。

工夫 具体的な方法 期待される場面
見通しを示す 流れを左から右に掲示/タイマーで残り時間を提示/切り替えの事前予告 活動の開始時、場面の切り替え時、終了5分前
手順を視覚化 1ステップ1枚の手順書/完成見本/材料の置き場所表示 制作・工作など工程が複数ある活動
子どもの役割分担 材料係・配り係・発表係・片付け係をローテーション 待ち時間が長い活動、人数が多いグループ
スタッフの役割分担 進行役/個別対応役/記録役を事前に決める 全体進行と個別支援が同時に発生する場面

進行役が個別対応まで抱えると、全体が止まります。「全体を進める人」と「必要な子に付く人」を活動前に口頭で確認しておくだけでも、進め方は安定しやすくなります。

記録役は、どの場面で参加しやすかった・離れやすかったかをメモしておく担当です。この記録が、次回の見通しの示し方や手順書の分解の粗さを見直す材料になります。工夫は一度で完成させず、毎回の振り返りで少しずつ調整していく前提で運用するのが現実的です。

かんたん診断集団活動への外部講師、どう取り入れる?30秒でチェック

工夫その4〜5|終わり方を予告する・個別配慮を集団の中に組み込む

集団活動で混乱が起きやすいのは、始まりよりもむしろ「終わり」の場面です。夢中になっているところを突然止められると、気持ちの切り替えが難しい子にとっては大きな負担になります。ここでは終わり方の設計と、集団の中に個別配慮を織り込む方法を整理します。

工夫その4〜5 終わり方を予告する・個別配慮を集団の中に組み込むのイメージ

工夫4|終わりは「段階的に」予告する

終了の合図を一度だけ出すのではなく、複数回に分けて予告することで、子どもが自分で気持ちを整える時間を確保できます。

  • 回数で伝える…「あと2回やったら終わりにしよう」など、残りの試行回数を具体的に示す
  • 音で伝える…「この曲が終わったら片づけ」「タイマーが鳴ったらおしまい」など、聴覚的な手がかりを使う
  • 視覚で伝える…タイムタイマーや残りカードを机に置き、減っていく様子が目で見える状態にする
  • 次の見通しを添える…「片づけたら座って水分補給」「そのあとお迎えの時間」と、終わった後に何があるかをセットで伝える

また、片づけを「活動の終了後の作業」ではなく活動の一部として位置づけると、取り組みやすくなることがあります。色ごとにケースへ分ける、何個戻せたか数える、片づけ係を日替わりで決めるなど、片づけ自体に役割や遊びの要素を持たせる方法が考えられます。

終わりの予告は「いつ終わるか」だけでなく「終わったら次に何があるか」まで伝えることで、見通しが立ちやすくなります。

工夫5|個別配慮を集団の設計にあらかじめ組み込む

その場で個別対応を考えると職員の負担が増え、対応にもばらつきが出ます。想定される場面ごとに「用意しておく選択肢」を事前に決めておくと、職員が迷わず動けます。

想定される場面 あらかじめ用意しておく選択肢
輪に入れない・参加をためらう ①離れて見る ②隣で同じ материалを使って同じことをする ③一緒に取り組む、の3段階を用意し、どの段階でも「参加」として扱う
音・声が苦手で落ち着かない イヤーマフの常備、スピーカーから離れた席、活動の音量上限をあらかじめ決めておく
視覚的な刺激が多く集中しづらい 掲示物の少ない壁側の席、パーテーション、使う教材だけを机に出す運用
途中で退室したくなる クールダウンできる別室や衝立コーナー、戻ってきたときの合流手順を決めておく
遅れて参加する 途中参加でも入りやすい工程(配る・運ぶ・並べる)を後半に残しておく

特に途中参加・途中退室を前提に活動を組むことは重要です。全員が最初から最後まで同じ場にいることを前提にした設計だと、抜けた子が戻りづらくなります。工程を細かく区切り、どこからでも合流できる構成にしておくと安心です。

記録は「できた/できない」でなく条件で残す

集団活動の記録を成否だけで残すと、次の支援に活かしにくくなります。どの条件なら参加できたかという視点で記録すると、個別支援計画の見直しにつながります。

  1. 参加できた形態(見ていた/隣で同じ活動/一緒に取り組んだ)
  2. 場所・席の位置、人数規模、音の環境などの条件
  3. 有効だった手がかり(視覚カード、タイマー、職員の声かけの種類)
  4. 切り替えに要したおおよその時間と、そのときの予告の出し方

こうした記録が蓄積されると、モニタリングや計画見直しの際に、担当者が替わっても同じ配慮を再現しやすくなります。児童発達支援の活動内容のアイデアと組み合わせ、活動の種類ごとに有効だった工夫を一覧化しておくのもおすすめです。

教材選びの視点|レゴ®ブロックのように「完成形が複数ある」活動の活かし方

集団活動がうまく回らない原因は、進め方だけでなく「教材の性質」にあることも少なくありません。正解が1つしかない活動は、できた子とできない子の差が目に見えやすく、早く終わった子が手持ち無沙汰になったり、間に合わない子が途中で離席したりしやすくなります。逆に、完成形が複数ある活動・途中でやめても形として残る活動・一人ひとりのペースで進められる活動は、同じ時間を共有しながら、それぞれの参加の仕方を認めやすい構造になっています。

集団活動向きの教材を見極めるチェック項目

新しい教材を導入する前に、次の観点で一度書き出して比べておくと、現場での負担を事前に減らせます。

チェック項目 確認したい具体的な内容
ペース調整のしやすさ 早く終わった子に追加の工程を足せるか/途中段階でも「できた」と言える区切りがあるか
片づけやすさ 回収に何分かかるか/部品が細かすぎないか/担当職員が1人でも回せるか
成果の見せ方 写真や展示で残せるか/保護者に伝えやすいか/本人が達成を実感できるか
安全面・衛生面 誤飲リスクのある大きさか/洗浄・消毒ができる素材か/口に入れる子への配慮が可能か
繰り返し使えるか 消耗品か再利用できるか/年間を通じて難易度を変えて使い回せるか

「正解が1つ」ではなく「完成形が複数ある」教材を選ぶと、個別配慮を特別扱いにせず集団の中に溶け込ませやすくなります。

レゴ®ブロックを使った活動の取り入れ方

レゴ®ブロックは、こうしたチェック項目と相性がよい教材のひとつです。「動物をつくろう」という同じテーマでも、できあがる作品は一人ひとり異なり、どれも間違いにはなりません。壊してやり直せるため、失敗が失敗として残りにくく、気持ちの切り替えがしやすい点も、集団活動の中では扱いやすい性質といえます。

  • 参加の段階を複数用意する…色ごとに分ける、同じ形を並べる、積み上げる、テーマに沿って組み立てる、といった関わり方の階段をつくる
  • 完成の基準を幅広く取る…「3つのパーツを使えたらOK」など、到達点を低めに設定し、そこから先は自由に伸ばせるようにする
  • 見せ合いの時間を短く入れる…全員発表にこだわらず、机の上に並べて見て回るだけの形にすると負担が少ない
  • 衛生・安全の運用を決めておく…使用後の洗浄ルールや、小さなパーツを使う年齢の線引きを事前に文書化しておく

なお、当社のカリキュラムはレゴ社公式のプログラムではなく、レゴ®ブロックを教材として活用した独自のカリキュラムです。具体的な活動例は児童発達支援の活動内容のアイデア集もあわせて参考にしてください。

プログラミング要素を加えるときの難易度調整

ブロックに動きやプログラミングの要素を組み合わせる場合は、難易度の幅がさらに広がります。画面操作が難しい子には「ボタンを押す役」「数を数える役」といった関わりを用意し、操作に慣れた子にはブロックの並べ替えや条件の変更まで任せる、といった形で同じ活動に複数の入口をつくることができます。こうした活動の中で、試して直す経験や友だちとのやり取りの機会が生まれると考えられていますが、効果の現れ方には個人差があるため、記録は「できた・できない」ではなく、本人の取り組み方の変化として残すことをおすすめします。

外部講師・出張レッスンを活用するという選択肢

集団活動の進め方や工夫が整理できても、それを毎週・毎月continuousに企画し続ける負担は別の問題として残ります。職員が限られた時間の中でネタを探し、教材を購入し、保管場所を確保し、事前に練習する——この一連の工数が積み重なると、支援記録や保護者対応といった本来の業務を圧迫しかねません。ここで検討したいのが、外部講師による出張レッスンの活用です。

職員だけで抱え込むと起きやすい運営課題

  • 企画の枯渇:同じ活動の繰り返しになり、子どもの反応が薄くなる
  • 教材コストと保管:一度しか使わない材料の購入費、収納スペースの不足
  • スタッフの得意不得意:製作や運動は得意でも、ITやものづくり分野は手が出しにくい
  • 準備の属人化:特定の職員が休むと活動が成立しなくなる

外部講師に任せる領域をひとつ作るだけでも、職員は子どもの様子の観察と個別配慮に集中しやすくなります。

依頼先を検討するときのチェックポイント

  • 少人数に対応できるか(児童発達支援の定員規模に合わせた進行ができるか)
  • 機材・教材を持参してもらえるか(施設側の購入・保管が不要か)
  • 単発で試せるか(いきなり年間契約ではなく体験から始められるか)
  • 職員の配置はどうなるか(補助に何名必要か、記録はどう取るか)
  • 活動のねらいを事前共有できるか(支援計画との整合、個別配慮事項の伝達)
  • 送迎・活動時間との兼ね合い(開始時刻、片付け時間、延長の可否)

継続クラスと単発イベントの違い

項目 継続クラス 単発イベント
頻度 月1〜2回など定期 長期休みや行事に合わせて単発
目的 積み重ねによる参加の定着、見通しの獲得 特別感のある体験、保護者へのアピール
料金の目安 1回1万円〜 1.5〜2.5万円〜

料金はあくまで目安で、地域・人数・内容・実施時間により異なります。見積もり時は交通費や機材の有無が含まれるかも確認しておくと、後からの行き違いを防げます。具体的な依頼の段取りは児童発達支援で外部講師に依頼する流れと費用の目安も参考になります。

コトコレクションの場合

当社の施設向け出張レッスン「コトコレクション」は、講師がレゴ®ブロックなどの機材・教材を持参して伺うため、施設側で教材を購入・保管する必要がありません。少人数制での進行を前提としており、まずは単発の体験から相談いただくこともできます。継続クラス・単発イベントのどちらにも対応しています。

契約前に、活動のねらいと子ども一人ひとりの配慮事項を職員間で共有し、講師にも伝えておくこと。この一手間があるだけで、初回からの進行がぐっとスムーズになります。

外部講師は「職員の代わり」ではなく「職員が本来の支援に集中するための手段」です。導入後も、活動中の子どもの様子を職員が記録し、次回の進め方に反映していく流れを作っておくと、外部プログラムが施設の支援全体に無理なく組み込まれていきます。

かんたん診断集団活動への外部講師、どう取り入れる?30秒でチェック

まとめ|小さな工夫の積み重ねが集団活動を進めやすくする

児童発達支援の集団活動は、プログラムの中身を大きく変えなくても、進め方の細部を整えるだけで場の落ち着き方が変わることがあります。本記事で取り上げた工夫を、改めて実務の順番に沿って整理します。

この記事で紹介した工夫の振り返り

  • 見通しを示す:活動の始めに、今日やること・順番・終わる時間を短く伝える
  • 手順を視覚化する:言葉だけに頼らず、写真・イラスト・実物見本で手順を示す
  • 役割を分担する:配る係・片づけ係など、参加の入口を複数用意する
  • 終わり方を予告する:「あと3分」「次で最後」など切り替えの合図を事前に入れる
  • 個別配慮を集団の中に組み込む:席の位置、休憩の選択肢、参加量の調整をあらかじめ設計に含める
  • 教材を選ぶ視点:完成形が一つに決まらない教材で、取り組みの幅を広げる

すべてを一度に変えないこと。1回の活動で試す工夫は1つに絞り、記録に残して次回につなげる進め方が、現場の負担を増やさずに改善を続けるコツです。

1つずつ試して記録に残す運用

工夫の効果は子どもによって受け取り方が異なるため、複数を同時に変えると何が影響したのか分からなくなります。以下のように、短いサイクルで回すと振り返りやすくなります。

ステップ やること
1. 選ぶ 今月取り組む工夫を1つだけ決め、職員間で共有する
2. 試す 同じ活動形式で2〜3回続けて実施する
3. 記録する 切り替えの様子・参加の度合いを一言メモで残す
4. 見直す 会議で共有し、続ける/変える/やめるを決める

記録は長文にせず、「開始の集合がスムーズだったか」「終わりの切り替えでつまずきがあったか」など、2〜3項目のチェックに絞ると続けやすくなります。これらはいずれも、集団活動を取り組みやすくする工夫として挙げられるものであり、すべての子どもに同じ結果をもたらすものではない点を前提に、個別支援計画と照らし合わせながら運用してください。

外部の力を借りるという選択肢

職員だけで活動のバリエーションを増やし続けるのは負担が大きいものです。新しい題材を取り入れたいときは、外部講師の活用も検討できます。依頼の流れや確認事項は、児童発達支援で外部講師に依頼する流れと費用の目安もあわせてご覧ください。

株式会社SCCIP JAPANでは、施設へ講師が伺う出張プログラミングレッスン「コトコレクション」を行っています。レゴ®ブロックを使い、完成形が一つに決まらない活動を少人数制で進めるスタイルで、機材・教材は講師が持参するため、施設側で特別な準備を整える必要はありません。まずは単発イベントからのご相談も可能です。料金の目安は継続クラスが1回1万円〜、単発イベントが1.5〜2.5万円〜で、活動内容・参加人数・実施時間によって変わります。

「集団活動のネタを増やしたい」「まず一度試してみたい」という段階でも構いません。実施時期や人数のご希望に合わせてご提案しますので、出張レッスンのご相談・お問い合わせからお気軽にご連絡ください。

FOR FACILITIES
保育園・学童などの施設へのプログラミング出張レッスン「コトコレクション」

講師が機材・教材をすべて持参。施設側は日程調整と参加者募集だけでOKです。継続クラス・単発イベントのどちらにも対応し、学年混合や理解度の違いにも個別ワークシートで対応します。

まずはお気軽にご相談ください。内容・規模に合わせてご提案します。

コトコレクション(施設向けプログラミング出張レッスン)



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