株式会社 SCCIP JAPAN

児童発達支援の活動内容に悩む事業所向けに、制作・感覚遊び・設定遊び・集団活動のネタをカテゴリ別の表で整理。準備物と所要時間の目安、ねらいの立て方、記録のコツ、レゴ®を使ったSTEM活動の導入例まで実務目線で解説します。

児童発達支援の活動内容ネタ30選|制作・感覚遊び・集団活動のアイデア集

児童発達支援の活動は、制作・感覚遊び・設定遊び・集団活動・運動遊びなどに分けて整理できます。ネタ数より、個別支援計画のねらいを行動レベルに落とし、難易度を3段階で用意する設計が鍵とされています。

この記事でわかること

  • 活動を考える前に押さえたい3つの視点と準備前チェックリスト
  • 春夏秋冬・行事別の制作ネタと準備物・所要時間の目安
  • 感覚過敏や着席が難しい子への代替手段と調整例
  • 記録・保護者共有や外部講師を活用した体験型活動の取り入れ方

児童発達支援の現場では、「今月の制作、何をしよう」「活動ネタが毎回同じになってしまう」という悩みがつきものです。限られた準備時間のなかで、年齢も特性も異なる子どもたちが参加しやすい活動を考え続けるのは、児童発達支援管理責任者や支援員にとって大きな負担になりがちです。一方で、活動内容は個別支援計画のねらいと結びついている必要があり、「ただ楽しいだけ」でも「作業をこなすだけ」でも物足りません。

この記事では、日々の活動ネタに悩む児童発達支援事業所の運営者・管理者に向けて、制作・感覚遊び・設定遊び・集団活動・運動遊びといったカテゴリ別の活動アイデアを、準備物と所要時間の目安とあわせて表で整理しました。あわせて、ねらいの立て方、職員の負担を抑える準備の工夫、記録・保護者への共有のポイント、外部講師を活用した体験型STEM活動の取り入れ方まで紹介します。なお、活動の受け止め方や参加の様子は個々の特性により大きく異なるため、本記事の所要時間や対象年齢はあくまで目安としてご覧ください。

活動ネタを考える前に押さえたい3つの視点

児童発達支援の活動内容は、制作にしても感覚遊びにしても「ネタの数」より「どう設計するか」で現場の負担も子どもの参加しやすさも大きく変わります。思いつきで決めた活動は、準備が重いわりに特定の子しか楽しめなかったり、記録に残しづらかったりしがちです。ネタ出しに入る前に、次の3つの視点を職員間で共有しておくと、同じ活動でも手応えが変わってきます。

視点1:個別支援計画のねらいを「行動レベル」に落とす

「ハサミを使った制作」ではなく、その活動で何を見るのかを具体的な行動で言語化します。抽象的なねらいのままだと、職員によって声かけも評価もばらついてしまいます。

  • 手指の操作:のりを指先ですくう/シールを台紙からはがす/1cm幅の直線を切る
  • 順番・待つ:道具を1つずつ共有する場面を意図的に作る
  • 言葉でのやりとり:「かして」「できた」を伝える機会を1回以上設ける
  • 見通し:終わりの形を写真やイラストで先に提示する

こうして行動レベルに落としておくと、支援記録にも「どのねらいに対して、どんな様子だったか」を書きやすくなります。記録が具体的であるほど、保護者へのフィードバックやモニタリング時の振り返りにも活用しやすくなります。

視点2:参加のハードルを3段階で用意する

同じ活動でも、発達段階や得意・不得意によって取り組みやすさは大きく異なります。1つのネタにつき難易度を3段階用意しておくと、グループ内で誰かが「できない活動」にならずに済むとされています。

段階 調整の例(制作活動の場合)
やさしい 切る工程を職員が済ませ、貼る・置くだけにする/見本を横に置く
標準 線に沿って切る、のりで貼る、色を自分で選ぶ
発展 材料を自分で選ぶ、飾りを足す、友だちと一緒に1つを作る

完成形を全員にそろえさせないこと、途中参加・途中離脱を許容することが、結果的に次回の参加につながると考えられています。

視点3:安全・衛生・感覚過敏への配慮

誤飲につながるサイズの素材、のりや絵の具の感触、音や匂いなど、活動に含まれる刺激はあらかじめ洗い出しておきます。苦手さの出方は個々の特性により異なるため、「やらせない」ではなく「別の方法でも参加できる」形を準備しておくのが現実的です。

よくある困りごと 活動設計での調整例
のり・絵の具の感触が苦手 スティックのり、シール、スタンプ、筆や手袋を選べるようにする
小さい素材を口に入れてしまう 誤飲しにくいサイズに限定し、職員の手元で小分けに渡す
大きな音・にぎやかな場が苦手 少人数の別スペースを用意、イヤーマフを常備、開始前に流れを予告
失敗や修正を強く嫌がる 予備の材料を見える場所に置き「やり直せる」ことを先に伝える
長時間の着席が難しい 1工程5〜10分で区切る、立って作業できる机の高さを用意する

準備前のチェックリスト

  1. この活動は、誰のどのねらいに対応しているか
  2. 難易度は3段階に分けられるか
  3. 苦手な感覚がある子の代替手段は用意したか
  4. 準備時間と片付け時間は現実的か(職員配置と合うか)
  5. 記録に残す観察ポイントを事前に決めたか

なお、活動内容と報酬・加算の関係については、名称や要件が制度改定で変わることがあります。具体的な運用は厚生労働省や自治体の公表資料を確認し、判断に迷う場合は指定権者へ照会してください。活動の企画面では、年間活動計画の立て方の考え方も参考になります。

うちの事業所に合う外部活動の進め方は?

3つの質問に答えるだけ。活動ネタの広げ方のヒントが見つかります(約30秒)

質問 1 / 3

外部講師の活用は初めてですか?

当てはまる方を選んでください

質問 2 / 3

活動にあてられる費用の考え方は?

当てはまる方を選んでください

質問 3 / 3

職員体制と記録の運用はどうですか?

当てはまる方を選んでください

診断結果:まずは単発イベントで試すのがおすすめです

季節行事や制作に合わせた単発イベントとして外部講師を招く形が始めやすい進め方です。単発イベントは1.5〜2.5万円〜が目安です(内容・人数により異なります)。見学だけの参加も認め、感覚の苦手さがある子の代替手段を事前に共有しておくと安心です。当日の様子を記録し、次の設計に活かしてください。報酬や加算の扱いは、所管の自治体や公的資料でご確認ください。

出張レッスン「コトコレクション」に相談する

診断結果:継続クラスでねらいを積み重ねるのがおすすめです

月1回などの継続クラスとして組み込むと、難易度を3段階で調整しながら同じ活動を発展させやすくなります。継続クラスは1回1万円〜が目安です(内容・回数により異なります)。個別支援計画のねらいを行動レベルで共有し、回ごとの様子を記録に残すと、保護者への共有やモニタリングにも活用しやすくなります。報酬や加算の扱いは、所管の自治体や公的資料でご確認ください。

出張レッスン「コトコレクション」に相談する

【制作】季節・行事に沿った制作活動のネタ一覧

制作活動は、児童発達支援の活動内容のなかでも「季節の行事」とつなげやすく、見通しが立てやすい領域です。年間の行事カレンダーに沿ってネタを並べておくと、毎月の活動計画づくりの負担が大きく軽くなります。ここでは春夏秋冬・行事別に、準備物と所要時間の目安をまとめました。所要時間は導入(説明)から片づけまでを含めた目安で、人数や支援の手厚さによって変わります。

【制作】季節・行事に沿った制作活動のネタ一覧のイメージ

春(3〜5月)の制作ネタ

活動名 主な準備物 所要時間の目安
こいのぼりの貼り絵 画用紙、折り紙、のり、丸シール 20〜30分
桜のスタンプアート 絵の具、綿棒・気泡緩衝材、画用紙 15〜25分
紙コップのちょうちょモビール 紙コップ、たこ糸、カラーペン 25〜35分
母の日のカーネーションカード お花紙、台紙、両面テープ 30分前後

夏(6〜8月)の制作ネタ

活動名 主な準備物 所要時間の目安
オリジナルうちわ作り 無地うちわ、シール、マスキングテープ 20〜30分
氷絵の具のお絵かき 製氷皿で凍らせた絵の具、画用紙 15〜20分
ペットボトル水族館 空ペットボトル、カラーセロハン、ビーズ 30〜40分
七夕の短冊・吹き流し 折り紙、はさみ、ひも 20〜30分

秋(9〜11月)の制作ネタ

活動名 主な準備物 所要時間の目安
落ち葉コラージュ 拾った落ち葉、台紙、のり 25〜35分
どんぐりマラカス どんぐり、小容器、ビニールテープ 15〜25分
ハロウィンのおばけバッグ 紙袋、折り紙、丸シール 30分前後
新聞紙ちぎりのいも掘りアート 新聞紙、模造紙、のり 20〜30分

冬(12〜2月)の制作ネタ

活動名 主な準備物 所要時間の目安
クリスマスリース 紙皿、モール、飾りパーツ 30〜40分
お正月のミニ凧 ポリ袋、ストロー、たこ糸 30分前後(+戸外で揚げる時間)
節分のお面 紙皿・画用紙、輪ゴム、クレヨン 20〜30分
バレンタインの貼り絵カード ハート型パーツ、台紙、シール 15〜25分

見通しを持ちやすくする3つの工夫

同じネタでも、提示のしかた次第で取り組みやすさは大きく変わります。制作が苦手な子も参加しやすくするために、次の点を準備段階で整えておくと安心です。

  • 工程を分解して渡す:「貼る→描く→飾る」のように3工程程度に区切り、1工程ずつ材料を出す。途中で終わってもよい設計にしておく。
  • 下準備済みパーツを用意する:切り抜き済みの型、のり付け済みの土台など、難所を職員側であらかじめ処理しておく。
  • 完成見本を写真で提示する:実物見本に加えて工程ごとの写真を並べ、今どこを作っているかを指さしで確認できるようにする。
  • 終わりの合図を決めておく:タイマーや「この箱に入れたら終わり」など、終了が目で分かる形にする。

制作のねらいは「きれいな作品を仕上げること」ではなく、最後まで取り組めた経験と、やりとりの機会を積み重ねることにあります。完成度の基準は子どもごとに変えて構いません。

はさみ・のりが苦手な子への代替手段

苦手な工程 代替のやり方
はさみで切る ちぎり絵にする/職員が切った型を選んで使う
のりを塗る 丸シール・マスキングテープ・両面テープで貼る
細かい描画 スタンプ、スポンジ、太めのクレヨンに変更
長時間の着席 立って取り組める壁面制作・共同制作にする

できあがった作品は持ち帰りを基本にしつつ、制作中の様子を写真で記録しておくと、支援記録や保護者へのフィードバックにそのまま活用できます。行事制作と並行して、ブロックを使ったものづくり活動のような繰り返し使える活動を組み合わせると、年間の活動ネタに無理なく変化をつけられます。

【感覚遊び・微細運動】準備が簡単で繰り返し使えるネタ

感覚遊びと微細運動は、少ない準備物で繰り返し使えるうえ、年齢や発達段階に応じて難易度を細かく調整しやすい活動です。ただし触覚に敏感なお子さんにとっては、粘土やスライムの感触が強い負担になることもあります。「全員が同じ素材に同じ方法で触れる」前提にせず、道具越し・袋越しでも参加できる選択肢を最初から用意しておくことが、安心して取り組める活動設計の土台になります。

定番ネタと配慮ポイント一覧

活動名/準備物 所要時間の目安 配慮ポイント
小麦粉粘土(小麦粉・水・油・食紅) 15〜25分 アレルギーの事前確認は必須。米粉や寒天で代替可。触れない子にはビニール手袋やめん棒を用意
片栗粉スライム(片栗粉・水) 10〜20分 感触が独特なため苦手な子が出やすい。スプーンですくう、容器を揺らして眺めるだけの参加も認める
センサリーバッグ(ジップ袋・洗濯のり・ビーズ) 5〜15分 袋越しなので直接触れずに済む。二重にしてテープで密閉し、破損時にすぐ交換できる予備を常備
米・ビーズのすくい遊び(トレー・カップ・スプーン) 10〜20分 誤飲リスクのある年齢は大粒素材に変更。床にレジャーシートを敷くと片付けが短縮できる
水遊び・氷遊び(たらい・カップ・スポンジ) 15〜30分 着替えの用意と水温の確認。濡れるのが苦手な子には霧吹きやスポイトなど少量から
フィンガーペイント(絵の具・模造紙) 15〜25分 筆・ローラー・スタンプも並べ、指で触るかは本人に選ばせる。すぐ手を洗える動線を確保
洗濯ばさみ遊び(洗濯ばさみ・厚紙の台紙) 10〜15分 握力に合わせて硬さの違う洗濯ばさみを数種類そろえる
ストロー通し(ストロー・ひも・たこ糸) 10〜20分 ひもの先をテープで固めると通しやすい。太いストローから段階的に細く
ピンセットでの玉移し(ピンセット・ポンポン・器) 10〜15分 最初はトング、慣れたらピンセットへ。数を競わせず「全部移せたら完了」の形に
シール貼り台紙(丸シール・印刷台紙) 5〜15分 枠の大きさを数段階で用意し、同じ活動内で難易度を変えられるようにする

感覚の苦手さがある子への基本姿勢

  • 直接触れない選択肢(手袋・スプーン・トング・ジップ袋越し)を常に併置する
  • 「見学だけ」「隣で道具を並べる」も参加の一形態として記録に残す
  • 無理に触らせない。嫌がったら即座に引き、別日に再度誘ってみる
  • 活動前に素材の見本を見せ、何をするのか予告しておく
  • 終了後すぐに手を洗える、拭けるタオルを近くに置く

感覚遊びで見るべきは「できた/できない」ではなく、どの程度の関わり方なら安心して参加できるかを観察する視点です。その日の様子を支援記録に残しておくと、次回の素材選びや声かけの手がかりになります。

準備時間を圧縮する備品ストックのコツ

毎回ゼロから材料をそろえると、職員の負担が大きくなり活動が続きません。繰り返し使う消耗品と道具をまとめて箱単位で管理すると、当日の準備は「箱を出すだけ」に近づきます。

  1. 消耗品(丸シール・ストロー・ポンポン・ジップ袋・紙皿)はまとめ買いし、在庫棚に定位置を決める
  2. 道具(トング・ピンセット・洗濯ばさみ・スプーン)は活動別にケースへ入れ、ラベルを貼る
  3. シール貼り台紙や型紙はデータで保存し、難易度別に印刷できるようにしておく
  4. 使った後に「補充が必要なもの」をケースのメモ欄に書き、月1回まとめて発注する

こうしたストック化ができると、1つの活動を素材や難易度を変えて何度も展開できます。同じ「すくい遊び」でも、素材を米からポンポンへ、道具をスプーンからピンセットへ替えるだけで新しい活動になり、ネタ切れの不安も和らぎます。手先を使う遊びは、後のブロック遊びやものづくりにもつながっていくため、段階的に組み立てていくとよいでしょう。

かんたん診断うちの事業所に合う外部活動の進め方は?30秒でチェック

【設定遊び・集団活動】少人数グループで取り組みやすい活動

集団活動は「みんなで同じことをする」ことが目的ではなく、他児の存在を意識しながら自分の番を待つ・役割を果たす経験を積むことがねらいになります。2〜5名程度の少人数から始め、人数・時間・ルールの複雑さを調整していくと、参加のハードルを下げやすくなります。ここでは準備負担が軽く、繰り返し使える設定遊びを整理します。

【設定遊び・集団活動】少人数グループで取り組みやすい活動のイメージ

少人数で取り組みやすい設定遊び一覧

活動名 ねらいの例 所要時間の目安
お店屋さんごっこ やりとり言葉、順番、役割交代 20〜30分
病院ごっこ 見立て遊び、他者への関わり方 15〜25分
郵便屋さんごっこ 名前・文字への関心、お届けという目的の共有 20〜30分
サーキット遊び(跳ぶ・くぐる・渡る) 粗大運動、順番待ち、見通しをもって動く 15〜20分
風船バレー 目と手の協応、協力、勝敗の経験 10〜15分
新聞紙遊び(破る・丸める・的当て) 力加減、発散、片づけまでの流れ 15〜20分
音楽・リトミック 模倣、合図で止まる・動く切り替え 10〜20分
絵カードクイズ 語彙、注目の持続、挙手して答える練習 10〜15分
椅子取りゲーム(難易度調整版) 合図への注目、負けたあとの気持ちの整理 10〜15分

椅子取りゲームは「椅子を減らさず全員座れる版」「負けても得点係などの役割に移る版」といった調整を用意しておくと、勝敗が苦手な子も参加しやすくなります。

集団活動が苦手な子への入り方

  1. まずは見学から。同じ部屋の端で見るだけでも参加として認め、無理に輪へ入れない。
  2. 役割を一つに限定する(お店屋さんなら「お金を受け取る係」だけ、など)。
  3. スタッフが隣につき、二人で一人分の役割を担う。徐々に手を離す。
  4. 全体を2〜3名ずつの小グループに区切り、人数の刺激量を下げる。
  5. 慣れてきたら時間・人数・役割の数を一つずつ増やす(同時に増やさない)。

勝敗のある活動での切り替えへの備え

  • 開始前にルールと終わり方(何回で終わり/何分で終わり)を視覚的に提示する。
  • 「もう一回できる機会がある」ことを先に伝え、再挑戦の順番表を見せておく。
  • 負けたときの行き先(クールダウンスペース、応援係などの代替の役割)をあらかじめ決めておく。
  • 終わった後に「待てたね」「順番を譲れたね」と、勝敗以外の行動を具体的に言語化して伝える。

集団活動の評価軸は「最後まで参加できたか」ではなく、前回より一歩でも関われた部分があったかに置くと、記録もスタッフ間の共有もぶれにくくなります。

集団サイズと活動の相性

集団サイズ 向いている活動
2〜3名 ごっこ遊び、絵カードクイズ、協力して作るものづくり
4〜6名 サーキット遊び、風船バレー、リトミック
7名以上 新聞紙遊びなど自由度が高く、個々のペースで参加できる活動

人数が増えるほど待ち時間が長くなり、離席や不参加が起きやすくなります。人数が多い日は「待つ時間が短い活動」を選ぶ、二班に分けて交替で行うなどの工夫が有効です。なお、同じ発想は放課後の集団活動全般に応用でき、放課後児童クラブの体験活動の企画でも役割分担や終わり方の設計が参加しやすさを左右します。活動そのものを増やすより、既存のネタを人数・時間・役割の3点で調整する引き出しを持つほうが、現場の負担は確実に軽くなります。

【体験型STEM】レゴ®ブロックを使ったものづくり活動の取り入れ方

制作・感覚遊び・集団活動のネタを一通り揃えたあとで、活動の幅をもう一段広げたいときに検討しやすいのがブロックを使ったものづくりです。レゴ®ブロックのような規格が揃ったブロック教材は、手指の操作、見本の模倣、完成イメージの共有、友だちへの説明といった複数の要素を一つの活動の中に自然に含めやすく、同じ教材のまま子どもごとに難易度を変えられる点から、発達や年齢に幅のあるグループでも取り組みやすいとされています。

たとえば同じ「家をつくる」というテーマでも、見本の写真と同じ形を再現する子、土台だけ用意して自由に積む子、ドアが開く仕組みに挑戦する子と、同じ机の上で役割を分けられます。活動を止めずに個別の目標に寄せられることは、少人数の設定活動を組み立てるうえで扱いやすい特徴です。

難易度別の活動例とねらいの整理

レベル 活動例 主なねらいの例
導入 見本の写真・完成品と同じ形に積む 見本の観察と模倣、指先でのはめ外し、最後までやり切る経験
展開 「のりもの」「おみせ」などテーマを決めて自由制作 完成イメージを持つ、見通しを立てる、必要な色・形を選ぶ
応用 タイヤやギアを使った簡単な動く仕組みづくり 試す・直すの繰り返し、因果関係への気づき、粘り強さ
仕上げ 作ったものを順番に発表する 人に伝える、友だちの作品を聞く・認める、やりとりの経験

片付けまでを活動に含めると、色や形での仕分けがそのまま分類の課題になります。終了5分前に「同じ色の箱に戻そう」と声をかけるだけで、追加の教材なしで一つのねらいを足せます。

同じ教材で難易度を分けられる活動は、個別支援計画のねらいが異なる子どもが同じ場に集まる事業所ほど使いやすくなります。

外部講師を活用するという選択肢

職員だけで進めることもできますが、教材の選定や毎回のネタ出しは負担になりがちです。外部講師の活用には次のような利点があります。

  • カリキュラムと教材が用意されているため、職員の事前準備や下調べの負担を抑えられる
  • 講師が機材・教材を持参するので、事業所側で大量のブロックを購入・保管しなくてよい
  • まず単発イベントで子どもたちの反応や当日の動線を確かめ、手応えを見てから継続クラスへ移行できる
  • 職員は子どもの様子の観察や個別の声かけに集中でき、記録の材料が増える

株式会社SCCIP JAPANは、年少〜小学4年生程度を対象に、レゴ®ブロックを活用したプログラミング・ロボティクス教室を少人数制で全国13教室展開しています。施設向けの出張レッスン「コトコレクション」では、講師が機材・教材を持参し、定期的な継続クラスと行事に合わせた単発イベントの両方に対応します。料金の目安は継続クラス1回1万円〜、単発イベント1.5〜2.5万円〜で、内容・地域により異なります。

導入の進め方や当日の流れは、放課後等デイサービスの活動プログラムにレゴ®を取り入れる方法と費用の目安も参考になります。まずは1回の体験から、既存の活動ネタに無理なく重ねられるかを確かめてみてください。

活動の年間計画化と記録・共有のしかた

毎週「今日は何をしよう」と悩む状態が続くと、職員の負担が大きくなり、活動の質も安定しません。四半期ごとに大まかなテーマを決め、そこに制作・感覚遊び・集団活動を組み合わせていくと、ネタ出しの時間を大幅に減らせます。年間の枠組みづくりの考え方は、放課後児童クラブの年間活動計画の立て方も参考になります。

四半期ごとのテーマ配分例

時期 季節の制作テーマ例 組み合わせる遊びの例
4〜6月 こいのぼり/傘・雨つぶ/あじさい貼り絵 シール貼り、片栗粉スライム、名前を呼び合う集団遊び
7〜9月 七夕飾り/うちわ/とんぼ・お月見 水・氷遊び、寒天感覚遊び、簡単なルールのある運動
10〜12月 ハロウィン/落ち葉アート/リース・カード 自然物のソーティング、ちぎり絵、2人組での協同制作
1〜3月 鬼のお面/雪の結晶/ひな人形・進級カード 小麦粉粘土、ブロック構成遊び、발表の場を設けた見せ合い

同じテーマでも、ハサミを使う/貼るだけにするなど難易度を2〜3段階用意しておくと、発達段階の幅がある集団でも同じ活動に参加できます。

活動カードでネタをストックする

一度実施した活動は、A4一枚の「活動カード」にまとめて蓄積すると、翌年そのまま使えます。記載する項目は次の通りです。

  • 活動名と対象の目安(年齢・人数・所要時間)
  • 準備物と、代用できる材料(百均で揃うかどうか)
  • 手順を3〜5ステップで簡潔に
  • 完成見本と活動中の写真(口頭説明より伝わる)
  • 配慮点:感覚過敏への対応、見通しの示し方、苦手な工程の代替案
  • 実施後の気づき(盛り上がった点・時間が足りなかった点)

活動カードが30枚たまれば、1年分のローテーションが組めます。新人職員も「カードを見れば回せる」状態をつくることが、属人化を防ぐ近道です。

振り返りと改善のサイクル

  1. 月末のミーティングで、実施した活動を「また使う/要改善/使わない」の3分類に仕分ける
  2. 要改善のものは、手順・所要時間・配慮点のどこを直すかを1点だけ決める
  3. 修正内容を活動カードに追記し、ファイルやクラウドで全職員が見られる場所に戻す
  4. 翌月の計画に、新規ネタは1〜2本までに抑え、残りは既存カードから選ぶ
  5. 年度末に全カードを見直し、翌年度の年間計画の骨組みに落とし込む

新規ネタを欲張りすぎないことが、継続のコツです。準備に追われると子どもへの関わりが薄くなり、本末転倒になりかねません。

保護者への共有と支援の見直しへの活用

  • 写真+一言:連絡帳やおたよりに、活動中の写真と「ここを自分で選びました」といった具体的な一言を添える
  • 家庭で再現できる形で渡す:使った材料が家庭にもあるものなら、遊び方を短く添えると家庭での取り組みにつながりやすくなります
  • 個別支援計画との往復:活動記録に、着席時間・切り替えの様子・友達への関わりなど観察した事実を残し、モニタリング時の材料として使う

記録は「できた/できない」ではなく、どんな場面でどんな支援があれば参加できたかという事実を書くと、次の支援の手がかりになります。なお、児童発達支援における記録・計画書類の様式や、報酬・加算に関わる要件は制度改定や自治体の運用によって異なります。具体的な取り扱いは、必ずこども家庭庁や厚生労働省の公表資料、および指定権者である自治体の通知で最新の内容を確認してください。

かんたん診断うちの事業所に合う外部活動の進め方は?30秒でチェック

まとめ:活動ネタの引き出しを増やし、無理なく続く支援へ

ここまで、制作・感覚遊び・設定遊び・体験型STEMという切り口で活動のネタを整理してきました。大切なのは「新しいネタを探し続けること」そのものではなく、一つの活動を複数の子どもに合わせて展開できる形に整えておくことです。最後に、日々の支援計画づくりに落とし込むための要点を振り返ります。

記事の要点を5つに整理

  • ねらいと接続する:個別支援計画の目標と活動を必ずひも付け、「何のための活動か」を職員間で共有する
  • 難易度を3段階用意する:同じ制作でも「切る工程を省く/線に沿って切る/自分で形を考える」のように幅を持たせる
  • 感覚面の代替手段を用意する:のりや絵の具が苦手な子には道具を使う方法、音が苦手な子には別室や短時間参加など、参加しない以外の選択肢を残す
  • カテゴリ別にストックする:制作/感覚・微細運動/集団・設定遊び/体験型の4分類で棚卸しし、準備物と所要時間をメモで残す
  • 年間計画化する:季節行事を軸に配置し、準備負担が重なる月を事前に平準化する

活動の受け止め方は子ども一人ひとりの特性によって大きく異なります。計画どおりに進めることよりも、当日の様子を見ながら工程や時間を柔軟に調整する姿勢が前提です。

職員の負担を増やさずに新しい活動を取り入れるには

「新しい活動を増やしたいが、教材研究と準備に手が回らない」というのは多くの事業所に共通する悩みです。内製と外部講師の活用には、それぞれ次のような違いがあります。

方法 向いている場面 留意点
職員が内製 日常の制作・感覚遊びなど繰り返し使う活動 準備・教材研究の時間を勤務時間内に確保する必要がある
外部講師に依頼 専門性の高いSTEM・ものづくり活動、行事的な体験 費用が発生する/事前に子どもの特性を共有する時間が必要

特にレゴ®ブロックを活用した活動プログラムのように教材の準備と進行ノウハウが必要なものは、外部講師に任せることで職員は子どもの様子の見守りと記録に集中できます。

まずは単発イベントから試す

SCCIP JAPANの出張レッスン「コトコレクション」は、講師が機材・教材を持参してうかがう形式で、継続クラスと単発イベントの両方に対応しています。いきなり年間に組み込むのではなく、まずは単発イベントで子どもたちの反応を確かめてから継続を検討する進め方がおすすめです。

形式 料金の目安
継続クラス 1回 1万円〜
単発イベント 1.5〜2.5万円〜

※上記はいずれも目安で、内容・人数・地域により異なります。

活動ネタの引き出しを増やしながら、職員が無理なく続けられる体制をつくることが、結果的に子どもたちへの支援の質につながります。レゴ®ブロックを使った体験型STEM活動の導入をご検討の事業所様は、人数や時間、配慮が必要なお子さまの状況などをお聞かせください。実施内容のご提案からご相談いただけます。まずはお気軽にお問い合わせください。

FOR FACILITIES
保育園・学童などの施設へのプログラミング出張レッスン「コトコレクション」

講師が機材・教材をすべて持参。施設側は日程調整と参加者募集だけでOKです。継続クラス・単発イベントのどちらにも対応し、学年混合や理解度の違いにも個別ワークシートで対応します。

まずはお気軽にご相談ください。内容・規模に合わせてご提案します。

コトコレクション(施設向けプログラミング出張レッスン)



「児童発達支援の活動内容ネタ30選|制作・感覚遊び・集団活動のアイデア集」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 児童発達支援で外部講師に依頼する流れと費用の目安|確認事項を解説 | 株式会社 SCCIP JAPAN

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール