株式会社 SCCIP JAPAN

保育園でプログラミング活動を始めたい園長・運営者向けに、外部講師への依頼方法、費用の目安、当日の流れ、職員の負担、業者選びのポイントを具体的に解説。レゴ®ブロックを使った出張レッスンの活用法もご紹介します。

保育園のプログラミングは外部講師に依頼を|費用・流れ・準備を解説

保育園のプログラミング活動は、講師が教材・機材を持参し進行まで担う外部委託が現実的な選択肢とされています。園側は日程と場所の調整が中心となり、職員の準備や研修の負担を抑えて導入できます。

この記事でわかること

  • 保育所保育指針上は必須でなく、5領域と結びつけて位置づける考え方
  • 乳幼児期はブロックや絵カードなど非デジタル中心の活動が多い理由
  • 自園実施と外部講師依頼の、準備時間・教材管理・継続性の違い
  • 依頼時の役割分担と、園が検討する目的別の進め方の整理

「保育園でもプログラミングを取り入れたい」「保護者から問い合わせがあったが、職員だけで対応できるか不安」——そうしたご相談が園長先生や運営者の方から増えています。小学校でのプログラミング教育必修化を背景に、就学前から数や形、順序立てて考える遊びに親しませたいというニーズが広がっているためです。一方で、保育現場は人手も時間も限られており、新しい活動を職員の手だけで立ち上げるのは簡単ではありません。

そこで現実的な選択肢になるのが、外部講師による出張レッスンの活用です。講師が機材・教材を持参し、進行まで担当する形であれば、園側の準備負担を抑えながら新しい活動を導入できます。この記事では、保育園がプログラミングの外部講師を依頼するときの進め方、費用の目安、当日の流れ、職員に発生する役割、業者選びのチェックポイントまでを、運営実務の視点で整理しました。導入を検討する際の判断材料としてお役立てください。

保育園でプログラミング活動が注目される背景と、押さえておきたい前提

保育園に「プログラミングはやらないのですか」という保護者からの問い合わせが届くようになった、という声を園長先生から聞く機会が増えています。背景にあるのは、2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されたことです。文部科学省の学習指導要領や解説資料では、プログラミング教育は独立した教科として新設されたのではなく、算数・理科・総合的な学習の時間などの各教科の中で「プログラミング的思考」を育てることをねらいとしていると説明されています。つまり、コードを書けるようになること自体が目的ではない、という整理です。この考え方が広く知られるにつれ、就学前の保育・幼児教育の現場でも「遊びの中でその土台にあたる経験ができないか」という関心が高まってきました。

保育所保育指針との関係で押さえておきたいこと

まず前提として、保育所保育指針にプログラミング活動を実施する義務は定められていません。指針が示すのは、健康・人間関係・環境・言葉・表現の5領域と、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」(10の姿)です。プログラミングに関する活動を取り入れる場合も、これらのねらいにどう結びつくかという視点で位置づけるのが実務的です。公的資料に書かれている範囲で対応を整理すると、次のようになります。

指針で示される観点 プログラミング的な遊びとの接点(例)
環境 身近な物の性質や仕組みに関心を持ち、組み合わせを試す経験につながると考えられています
言葉 「次はここを動かす」など、自分の考えを言葉にして伝える場面が生まれます
表現 ブロックや素材で自分のイメージを形にする活動と重なります
人間関係 友達と相談しながら一つのものを作る協同的な遊びの機会になります

プログラミング活動は指針上の必須項目ではありません。「やらなければならないもの」ではなく、既存の遊びの質を広げる選択肢の一つとして検討するのが、無理なく続けるための出発点です。

乳幼児期は「パソコン操作」が中心ではない

プログラミングと聞くとパソコンやタブレットを思い浮かべがちですが、乳幼児期の活動は非デジタル中心になることが多いのが実情です。画面操作のスキルよりも、順序立てて考える・やってみて違ったら直すといった経験のほうが、この時期の発達に沿いやすいと考えられているためです。具体的には次のような形が中心になります。

  • ブロック遊び:レゴ®ブロックなどで、見本を見ながら順番に組み立てる、オリジナルの形を考える
  • 順序の遊び:絵カードを並べて「進む・曲がる」を友達に指示し、その通りに動いてみる
  • 試行錯誤の遊び:坂を転がる車が止まってしまう理由を考え、作り直して確かめる
  • 簡単な機器の活用:年長児を中心に、ボタン操作で動くロボット教材などを短時間使う

こうした活動を通して、見通しを持って考える力や、うまくいかなくてももう一度試す姿勢が育まれるとされています。ただし効果の現れ方には個人差があり、短期間で目に見える変化を期待するものではありません。関連して、プログラミングの効果が実感できる時期の目安も参考になります。

園が導入を検討する主な目的

導入を検討する動機は園ごとに異なりますが、整理すると次の3つに分かれることが多いです。目的が曖昧なまま始めると、外部講師に依頼する内容も定まらず、職員の負担感だけが残りやすくなります。

  • 遊びの選択肢を増やす:既存の制作・運動遊びに加え、考えて作る遊びの幅を広げたい
  • 園の特色づくり:保護者や見学者に対し、園の取り組みとして説明できる活動を持ちたい
  • 就学への橋渡し:小学校で扱われる考え方に、遊びの形で触れる機会をつくっておきたい

どの目的かによって、継続クラスが向くのか、行事に合わせた単発イベントで十分なのかも変わってきます。次のセクションでは、職員が自前で行う場合と外部講師に依頼する場合の違いを比較しながら、園の状況に合った進め方を整理します。

あなたの園に合うプログラミング活動の始め方は?

3つの質問に答えると、園に合った始め方の目安がわかります(約30秒)

質問 1 / 3

まず何を目指したいですか?

当てはまる方を選んでください

質問 2 / 3

予算はどう考えていますか?

当てはまる方を選んでください

質問 3 / 3

職員の関わり方は?

当てはまる方を選んでください

診断結果:単発イベントから始めるのがおすすめです

行事の一つとして1回だけ実施し、子どもたちの反応や職員の負担を確かめてから続けるかを決める進め方です。講師が機材・教材を持参するので、園側の準備は日程調整と参加者の取りまとめが中心になります。単発イベントの料金は1.5〜2.5万円〜が目安です(内容・人数により異なります)。

出張レッスン「コトコレクション」に相談する

診断結果:継続クラスで定着させるのがおすすめです

月に数回など決まった頻度で実施し、日々の活動として積み重ねていく進め方です。回を重ねるごとに子どもの理解度に合わせて内容を調整でき、職員も流れをつかみやすくなります。継続クラスの料金は1回1万円〜が目安です(内容・回数により異なります)。

出張レッスン「コトコレクション」に相談する

職員が自前で行う場合と外部講師に依頼する場合の違い

保育園でプログラミング活動を始めるとき、最初に決めるのが「自園の職員で実施するか、外部講師に依頼するか」です。どちらにも向き不向きがあり、正解は園の規模・職員体制・予算によって変わります。まずは負担の種類がどう違うのかを整理しておくと、園内の合意形成がスムーズになります。

職員が自前で行う場合と外部講師に依頼する場合の違いのイメージ

観点別に比較すると違いが見えてくる

観点 自園の職員で実施 外部講師に依頼
準備時間 カリキュラム設計・教材研究・進行台本づくりまで職員が担う 内容と進行は講師側が用意。園は日程と場所の調整が中心
教材費・機材 購入・保管・補充・紛失パーツの管理が園の負担 講師が機材・教材を持参する形が一般的
職員の研修負担 事前に操作や教え方を覚える時間が必要 原則不要。当日の見守り方だけ共有すれば進められる
内容の専門性 職員の経験値に左右されやすい 年齢に合わせた進行に慣れた講師が担当
継続のしやすさ 担当者の異動・退職で途切れるリスクがある 契約が続く限り内容の質を保ちやすい
費用の発生 初期の教材費が大きく、その後は少額 実施回数に応じて費用が発生する

自前実施でつまずきやすいポイント

保育現場は日々の保育・記録・行事準備で手一杯です。そのうえでプログラミング活動を内製する場合、次のような負担が重なります。

  • 年齢に合う教材を選び、試作して動作を確認する時間
  • 「何を学ばせたいか」を言語化したねらいとカリキュラムの設計
  • 職員間で進め方をそろえるための事前研修・打ち合わせ
  • 当日の進行と、個別につまずく子へのフォローの両立
  • 教材の保管場所・パーツ管理・年度をまたぐ引き継ぎ

特に見落とされやすいのが引き継ぎです。熱心な職員が中心になって立ち上げた活動は、その方の異動や担任変更をきっかけに止まってしまうケースが少なくありません。職員研修と外部委託の選び方を整理しておくと、どこまで内製できるかの判断がしやすくなります。

外部講師に依頼した場合の役割分担

外部講師に依頼すると費用は発生しますが、そのぶん進行・教材・内容設計を任せられます。職員は子どもの様子を見守り、普段の関わりを活かして声をかける役割に集中できます。「この子はこういう場面で集中が切れる」「この子は手伝うと自分でやりたがる」といった情報を講師に事前共有すると、当日の進行がより園児に合ったものになります。

最大の判断ポイントは「来年も続けられる体制かどうか」です。単年度で盛り上がっても、担当者ひとりに依存した運営は長続きしません。

どちらを選ぶかの判断軸

  • 職員体制:準備に月数時間を割ける職員が複数いるか
  • 予算:年間の行事費・教材費のどこから出せるか
  • 目的:日常保育に溶け込ませたいか、特別な体験として位置づけたいか
  • 頻度:毎週取り入れたいか、学期に数回の実施で十分か
  • 対象年齢:年少から対象にするか、年長中心にするか

どちらが優れているということではなく、「単発イベントは外部講師、日常の遊びの中では職員が簡単な要素を取り入れる」といった併用も現実的です。まずは外部講師による1回の実施で子どもと職員の反応を確かめ、そこから継続の形を決める進め方が、無理のない導入につながると考えられています。

外部講師の探し方と依頼の進め方(問い合わせから初回開催まで)

外部講師への依頼は、思いついた時期から初回開催までに1〜2か月程度の余裕を見ておくと進めやすくなります。園の行事予定や職員配置と調整する必要があるため、「どんな活動にしたいか」を先に言語化しておくと、業者とのやり取りが一気に短くなります。以下は、問い合わせから初回開催、そして継続判断までの一般的な流れです。

  1. 目的と対象の整理:年長クラスのみか全園児か、保育の充実が目的か保護者向けの特色づくりかを決める
  2. 候補の情報収集:出張レッスンを行う民間事業者、地域の教育団体・NPO、ICT支援や大学・高専の連携事業など、複数の種類から2〜3件を比較する
  3. 問い合わせ・ヒアリング:園の状況を伝え、実施可能な形を相談する
  4. 見積もりと内容提案:1回あたりの料金、回数、カリキュラム案を受け取る
  5. 日程・会場・保険等の確認:使用する部屋、机や電源、賠償責任保険の加入状況をすり合わせる
  6. 保護者への周知:おたよりや掲示で活動のねらいと写真撮影の可否を案内する
  7. 初回開催:職員は見守りと記録に入り、子どもの反応を観察する
  8. 振り返りと継続判断:講師と反省点を共有し、単発で終えるか継続クラスにするかを決める

問い合わせ時に伝えておきたい情報

最初のメールや電話で次の項目を伝えておくと、見積もりと提案の精度が上がり、やり取りの往復を減らせます。

項目 伝え方の例
年齢とクラス人数 4〜5歳児/1クラス20名、2クラス実施を希望
希望頻度 月1回の継続クラス/年1回の単発イベント
実施時間帯 午前10時〜11時、午睡前に終了したい
部屋の広さと設備 遊戯室(机8台・電源あり・プロジェクター可)
予算感 年間予算の上限、保護者負担の有無
活動のねらい 遊びを通じて集中して取り組む経験を増やしたい

見積もり前に確認したい質問例

  • 当日の講師は何名体制か(園児何名までを1名で担当するか)
  • 教材・機材・PCやタブレットはどこまで持ち込んでもらえるか、園が用意するものはあるか
  • 台風・感染症による休園時の振替対応はあるか
  • キャンセル規定(何日前まで無料か、料金発生の条件)
  • 賠償責任保険への加入状況と、万一のけが・破損時の対応
  • 写真や動画の撮影・広報利用の可否と取り扱い

「教材を園で買い揃える必要があるか」は費用に最も影響する確認事項です。講師が機材・教材を持参する形なら、初期投資をかけずに試せます。

当社が提供する施設向け出張レッスン「コトコレクション」も、講師がレゴ®ブロックを使った教材と機材を持参して伺う形式で、継続クラスと単発イベントのどちらにも対応しています。保育園での実施可否や日程の相談は、単発イベントで外部講師に依頼する流れと確認事項も参考にしながら、まずは園の状況をお知らせいただければ具体的な進め方をご提案します。

なお、初回は年長クラスなど1クラスだけで試し、職員の負担と子どもの集中の様子を確認してから対象を広げる進め方が無理なく定着しやすい方法です。

かんたん診断あなたの園に合うプログラミング活動の始め方は?30秒でチェック

費用の目安と予算の組み立て方

外部講師への依頼を検討するとき、最初に知りたいのが費用でしょう。プログラミングの出張レッスンは、講師が機材・教材を持参し、園の保育室やホールで実施する形が一般的です。そのため、1回あたりの費用には講師料のほか、教材・機材の使用料や運搬・移動にかかるコストが含まれていると考えるとイメージしやすくなります。

費用の目安と予算の組み立て方のイメージ

コトコレクションの費用の目安

当社の施設向け出張レッスン「コトコレクション」では、継続クラスは1回1万円〜、単発イベントは1.5〜2.5万円〜を目安としています。これはあくまで目安であり、参加人数・地域(移動距離)・実施内容やコマ数によって変わります。正確な金額は、園の人数や希望する実施形態を伝えたうえで見積もりを取って確認してください。

項目 継続クラス 単発イベント
想定シーン 年間を通じた課外・オプション活動 行事、参観日、夏まつり、園見学会
頻度 月1〜2回など定期 年1〜数回のスポット
目安費用 1回1万円〜 1.5〜2.5万円〜
向いている園 活動を育ちの流れとして積み上げたい園 まず試したい園、行事で特色を出したい園

費用は「1回いくら」だけでなく「年間でいくらになるか」で比較すると、園の予算に乗せやすくなります。

予算の出どころを整理する

費用をどこから出すかは、園の運営方針や保護者との関係性によって変わります。中立に整理すると、おおむね次の3つの選択肢があります。

  • 園の運営費から支出する…全園児が参加でき、保護者の負担がない。一方で他の費目との調整が必要。
  • 保護者からの実費徴収(オプション活動)…希望者のみの参加としやすい。徴収には事前の説明と書面での同意が前提で、金額・回数・返金条件を明示する。
  • 行事予算に組み込む…単発イベントと相性がよく、既存の年間行事の一部として位置づけられる。

特に実費徴収を選ぶ場合は、「何に・いくら・何回分を使うのか」を保護者が読んで分かる形で示し、同意を得てから集金することが欠かせません。参加しない園児への配慮(同時間帯の過ごし方)も、あらかじめ決めて伝えておくとトラブルを避けられます。

補助金・助成金は一次情報で確認する

自治体によっては、保育の質の向上やICT・体験活動に関する補助制度が設けられている場合があります。ただし制度名・対象経費・上限額・申請時期は自治体ごとに大きく異なり、年度によっても変わります。

  1. 市区町村の保育担当課など所管窓口に、対象となる経費かを問い合わせる
  2. 公募要領・交付要綱などの一次情報で対象・期限・必要書類を確認する
  3. 見積書や実施計画書など、申請に必要な書類を外部講師側に早めに依頼する

伝聞や他園の事例をそのまま前提にせず、必ず公的資料で裏を取ってから予算を組んでください。

年間計画への落とし込み方

いきなり通年契約を結ぶ必要はありません。まず単発イベントで1回実施し、子どもの反応・職員の負担・保護者の声を確かめてから継続クラスへ移行する流れが、費用面でもリスクが小さい進め方です。単発で手応えがあれば、翌年度の年間計画に月1回の継続枠として組み込み、予算要求の根拠として当日の様子や写真、職員の記録を残しておくと説明がしやすくなります。計画の立て方は年間活動計画の組み立て方の考え方も参考になります。

当日の流れと、職員に発生する役割・負担

外部講師に依頼する場合、当日の進行はほぼ講師が担います。園の職員にお願いしたいのは「教えること」ではなく、子どもが安心して活動に入れるよう支えることです。普段の様子を知っている先生がそばにいるだけで、初めての活動でも子どもは落ち着いて取り組みやすくなります。

単発イベント(60分程度)の進行イメージ

時間帯 講師の動き/職員の役割
開始30分前 講師:教材・機材の搬入、机への配置/職員:部屋の開錠、机・いすの配置確認、コンセント位置の案内
開始〜10分 講師:あいさつと導入のお話、ルール説明/職員:子どもを着席へ誘導、名前を呼んで安心感をつくる
10〜45分 講師:つくり方の提示と個別の声かけ/職員:全体の見守り、手が止まっている子へのさりげないフォロー、トイレ対応
45〜55分 講師:作品の発表・ふりかえり/職員:写真撮影、拍手や感想の声かけ
終了後 講師:教材の回収と撤収/職員:子どもの誘導、気づいた点を講師と簡単に共有

継続クラスの場合の違い

継続クラスでは毎回の導入が短くなり、前回の続きや新しいテーマにすぐ入れるのが利点です。回を重ねるほど職員の負担も軽くなり、2〜3回目以降は「見守りと写真撮影」が中心になるケースが多くなります。一方で、欠席した子へのフォローや作品の保管場所など、継続ならではの運用も必要です。

職員に求められるのは専門知識ではなく、子どもの名前を呼び、できたところを一緒に喜ぶこと。プログラミングの内容は講師が責任をもって進めます。

配慮が必要な子への対応は事前共有が鍵

集中が続かない子、人数が多いと不安になる子、途中で離席する子がいるのは自然なことです。少人数制で進める意義はここにあり、一人ひとりの様子に講師の目が届きやすくなります。対応方針は当日ではなく、事前の打ち合わせで擦り合わせておきましょう。

  • 活動を行う部屋の広さ、机といすの数
  • 電源コンセントの位置と使用可否(映像を使う場合)
  • 参加人数と年齢構成、クラス分けの希望
  • 配慮が必要な子の特性と、落ち着かないときの避難スペース
  • 教材に関わるアレルギー・衛生面の確認事項
  • 途中参加・途中離席を認めるかどうかの方針
  • 写真撮影の可否と、保護者の肖像利用の同意状況

活動後の保護者への共有チェックリスト

プログラミング活動は、保護者にとって「園で何をしているのか」が見えにくい分野です。活動後の発信まで含めて設計すると、満足度が高まります。

  1. 活動中の写真を数枚選び、個人が特定されすぎない構図で掲載する
  2. おたよりに「何をつくったか」ではなく「どんな工夫をしていたか」を一文添える
  3. 完成した作品は当日中に展示し、お迎え時に見てもらう
  4. 次回の予定(継続クラスの場合)を併記して期待感をつなぐ
  5. 職員側で気づいた子どもの反応を記録し、次回の打ち合わせで講師に伝える

こうした流れを最初の1回で型にしてしまえば、2回目以降の準備は大きく軽くなります。無理のない役割分担を、依頼前の段階で講師側と文章で確認しておくことをおすすめします。

失敗しない業者選びのチェックポイントと、よくある質問

外部講師に依頼する際は、「どこが良いか」よりも「自園の子どもの年齢・人数・保育の流れに合うか」という視点で見ていくと判断しやすくなります。同じプログラミング活動でも、対象年齢の想定や教材のタイプ、講師の配置人数は事業者によって大きく異なります。以下の確認項目を問い合わせ時のメモとして使い、複数社に同じ質問を投げると比較がしやすくなります。

確認項目 見るべきポイント
対象年齢に合った内容か 年少・年中・年長で内容を変えられるか。文字が読めない前提の進行ができるか
教材の安全性 誤飲サイズの小さなパーツの扱い、数量管理の方法、角や破損パーツの点検体制
講師1人あたりの子どもの人数 何人までを1クラスとするか。人数超過時に講師を増やせるか
保育施設での実施経験 保育園・幼稚園での実施経験の有無。年齢の低い子への声かけに慣れているか
保険加入 賠償責任保険等への加入の有無と補償範囲。事故発生時の連絡フロー
振替・キャンセル条件 休園・行事変更時の振替可否、キャンセル料の発生タイミング
継続時の見通し 年間でどんなテーマを積み上げるか。同じ内容の繰り返しにならないか

当社の「コトコレクション」はレゴ®ブロックを活用した独自カリキュラムで、レゴ社公式のプログラムではありません。市販教材をそのまま使うのではなく、年齢や施設の環境に合わせて組み替える前提で設計しています。見学や打ち合わせの段階で、上記の項目を遠慮なく確認してください。

比較の目的は「優劣をつけること」ではなく、自園の保育方針・空間・職員体制に無理なく収まる相手を見つけることです。

何歳から参加できますか

年少(3歳児クラス)から対応できる内容を用意しています。ただし発達の個人差が大きい時期のため、同じ年齢でも集中できる時間は異なります。年少クラスは組み立て中心、年長は簡単な動きやしくみを扱う、といった段階的な設計が一般的です。

パソコンやタブレットは必要ですか

園側でご用意いただく必要はありません。必要な機材・教材は講師が持参します。幼児期は画面操作よりも、ブロックを手で組み立てながら「順序」や「試して直す」経験を重ねることを重視しており、論理的思考につながる遊びとしての側面を大切にしています。

職員の事前研修は必要ですか

原則として不要です。進行は講師が担当し、職員の方には普段どおりの見守りと安全管理をお願いする形が基本です。ただし、継続クラスで職員の方が内容を引き継いでいきたい場合は、事前の打ち合わせや簡単な共有の時間を設けることもできます。

保護者への説明はどうすればよいですか

園だよりや掲示で、ねらい・頻度・実施体制を簡潔に伝えると理解を得やすくなります。「プログラミングを教え込む」のではなく、遊びの延長で考える力や友だちとの対話が育まれるとされている活動である、という位置づけで説明するのがおすすめです。説明用の概要文や写真は事業者側で用意できる場合もあるため、相談してみてください。

障害のある子や配慮が必要な子も一緒に参加できますか

配慮事項(音や感触への過敏さ、集中が続く時間、座位の姿勢、パーツを口に入れやすいなど)を事前に共有いただければ、進行や席の配置、教材の量を調整したうえでご一緒に参加いただける場合が多くあります。療育としての効果をお約束するものではありませんので、支援計画との関係については園・保護者・関係機関でご判断ください。

雨天や感染症流行時はどうなりますか

室内実施が基本のため、雨天による中止は通常発生しません。感染症の流行や休園の場合は、事前連絡のうえで日程を振り替える運用が一般的です。振替可能な期限やキャンセル料の起算日は契約前に必ず文書で確認し、園の年間行事予定と突き合わせておくと安心です。

かんたん診断あなたの園に合うプログラミング活動の始め方は?30秒でチェック

まとめ:外部講師を活用して、無理なく続けられるプログラミング活動を

保育園でのプログラミング活動は、「パソコンの操作を覚えさせること」ではなく、順序立てて考える力や友だちと相談しながら形にする経験を、遊びの延長で積み重ねることに意味があるとされています。そのうえで、職員の負担を抑えながら質を保つ現実的な選択肢が外部講師の活用です。ここまでの内容を、あらためて要点としてまとめます。

  • 目的を先に決める:卒園前の活動の充実、保護者向けの魅力づくり、職員研修を兼ねるなど、ねらいを一文で言語化しておくと業者選びがぶれません。
  • 内製と外部委託は「準備工数」で判断する:教材研究・機材購入・進行練習まで職員が担えるかが分かれ目です。
  • 依頼の流れは問い合わせ→ヒアリング→見積・日程調整→当日の段取り共有→実施→振り返り。初回は実施の4〜6週間前から動くと余裕が持てます。
  • 費用は必ず「目安」として確認する:内容・人数・回数・地域によって変わるため、交通費や教材費が含まれるかを見積段階で明確にします。
  • 当日の職員の役割は見守りとフォローが中心:進行は講師が担い、園児の体調・特性の把握や声かけは職員が担うと役割分担が噛み合います。

導入は「単発で試す→反応を見て継続」が現実的

最初から年間契約を結ぶ必要はありません。まずは単発イベントで園児の反応と職員の運営負担を確認し、手応えがあれば継続クラスへ移行する流れが、予算面でも無理が少ない進め方です。

ステップ 確認すること
第1段階:単発イベント 園児の集中の続き方、年齢に合った内容か、職員の動きやすさ
第2段階:短期の複数回 回を重ねたときの変化、保護者の反応、日程の組みやすさ
第3段階:継続クラス 年間計画への組み込み、予算の確保、担当職員の固定

外部講師の活用は「全部を任せる」ことではなく、園が得意な部分(子ども理解・保護者対応)と講師が得意な部分(教材・進行)を組み合わせる取り組みです。

コトコレクションの出張レッスンについて

株式会社SCCIP JAPANでは、保育園・幼稚園をはじめとする施設向けに、レゴ®ブロックを活用した出張レッスン「コトコレクション」をご用意しています。講師が機材・教材を持参してうかがうため、園側で新たに備品を購入いただく必要はありません。継続クラスと単発イベントのどちらにも対応しています。

形式 費用の目安
継続クラス 1回 10,000円〜
単発イベント 15,000〜25,000円〜

上記はあくまで目安で、参加人数・実施回数・地域などによって変わります。「まずは1回だけ試したい」「卒園前の行事に組み込みたい」といったご要望にも、園の状況に合わせてご相談いただけます。活動の組み立て方については単発イベントで外部講師に依頼する流れも参考になります。

保育室の広さ、園児の年齢構成、確保できる時間、ご予算など、まずは園の状況をお聞かせください。実現できる形を一緒に考えますので、出張レッスンのご相談・お見積りはお気軽にお問い合わせください。

FOR FACILITIES
保育園・学童などの施設へのプログラミング出張レッスン「コトコレクション」

講師が機材・教材をすべて持参。施設側は日程調整と参加者募集だけでOKです。継続クラス・単発イベントのどちらにも対応し、学年混合や理解度の違いにも個別ワークシートで対応します。

まずはお気軽にご相談ください。内容・規模に合わせてご提案します。

コトコレクション(施設向けプログラミング出張レッスン)



コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール