株式会社 SCCIP JAPAN

放課後児童クラブの土曜開所や長期休業中の長時間保育で悩む活動ネタを、午前・午後の時間割モデルとあわせて紹介。工作・室内レク・じっくり型のものづくりの組み合わせ方、外部講師活用の費用目安まで支援員向けに解説します。

放課後児童クラブの土曜日・長時間活動ネタ|時間割の組み立て方と工作・室内レク

土曜日や長期休業中は、活動ネタの数より「一日の型」を先に決めるのが出発点です。一日を受け入れ・じっくり型・クールダウン・動の4区切りに分け、午前と午後で活動の性質を変えると運営が安定しやすくなります。

この記事でわかること

  • 平日と土曜・長期休業中で異なる条件とつまずきの要因
  • 8:30〜17:00の土曜開所と長期休業中の時間割モデル
  • 静と動を切り替える4区切りの考え方と予備ネタの常備
  • 工作・室内レク・じっくり型という3つの活動の型

土曜開所や長期休業中の放課後児童クラブは、朝から夕方まで子どもと過ごす長時間の一日になります。平日の数時間であれば宿題と自由遊びで流れがつくれても、8時間前後をどう構成するかとなると「活動ネタが尽きてしまう」「午後になると子どもが飽きてしまう」と頭を悩ませる支援員の方もいるのではないでしょうか。しかも土曜日は出勤する支援員の人数が限られ、異年齢が同じ部屋で過ごすことも多く、準備に時間をかけられないという事情も重なります。

この記事では、放課後児童クラブの土曜日・長時間保育をテーマに、午前と午後で質の違う活動を組み合わせる時間割の考え方と、具体的な活動ネタを整理します。工作・室内レク・じっくり型のものづくりという3つの型で引き出しを増やし、外部講師を入れる場合の進め方や費用の目安まで、現場でそのまま検討できる形でまとめました。

土曜日・長時間保育の活動づくりでつまずきやすいポイント

土曜日や長期休業中の放課後児童クラブは、平日の放課後とは条件がまったく違います。平日は「下校後の数時間」という限られた枠の中で、宿題・おやつ・自由遊びという流れがある程度固定されています。一方、土曜日は朝から夕方までの長時間。その上、登所する子どもの顔ぶれも学年も日によって変わります。「活動ネタが足りない」と感じている現場でも、実際に困っているのはネタの数ではなく、長い一日をどう区切るかであることが少なくありません。

平日と土曜・長期休業中の条件の違い

項目 平日の放課後 土曜・長期休業中
滞在時間 おおむね数時間 朝から夕方までの長時間
学年構成 比較的そろいやすい 低学年と高学年が混在しやすい
登所人数 見通しが立てやすい 保護者の就労状況により変動しやすい
支援員体制 通常のシフト 限られた人数で回すことが多い

つまずきの要因を整理する

活動が行き詰まるときには、だいたい共通した要因があります。原因と現場で起きることを分けて見ておくと、打ち手を選びやすくなります。

要因 現場で起きること 対応の方向性
滞在時間が長い 午後に集中が切れ、トラブルが増える 午前と午後で活動の性質を変える
異年齢が混在 低学年には難しく、高学年には物足りない 同じ題材で難易度に幅を持たせる
支援員数が限られる 準備や片付けに手が回らない 準備が軽い定番活動を数本持つ
人数が読みにくい 材料が足りない・余る 人数に左右されにくい活動を選ぶ
静の時間がない 疲れが抜けず、夕方に不安定になる 休息・自由に過ごす時間を必ず挟む

公的資料が示す「生活の場」という前提

厚生労働省が示す放課後児童クラブ運営指針では、クラブが子どもにとって安心して過ごせる生活の場であること、そして遊びや生活、休息を含む一日の生活の流れに配慮することが示されています。つまり、土曜日の長時間保育は「イベントで埋める日」ではなく、子どもが自分のペースで過ごせる一日を組み立てる日だと考えるのが出発点になります。

活動ネタを増やす前に、「一日の型」を決める。型が決まっていれば、その枠に入れる中身を入れ替えるだけで済み、支援員の負担はぐっと軽くなります。

一日の型を決める前のチェックポイント

  • 午前・午後のどこに静の時間(読書・休息・自由遊び)を置くか決まっているか
  • 昼食と前後の移動・片付けに必要な時間を見込んでいるか
  • 高学年が「自分で選べる」選択肢が一日に一つ以上あるか
  • 人数が半分になっても成立する活動か、逆に増えても回るか
  • 準備5分でできる「差し替え用の定番」をいくつ持っているか

特に異年齢が混ざる日は、グループの組み方そのものが活動の成否を左右します。学年差への向き合い方は学童保育の学年混合グループ分けの考え方も合わせて整理しておくと、土曜日の活動設計がぶれにくくなります。次の章では、午前・午後で性質を変える具体的な時間割モデルを見ていきます。

土曜日の活動、外部講師の頼み方は?

3つの質問に答えると、土曜開所や長期休業中の活動に合う進め方がわかります(約30秒)

質問 1 / 3

土曜の主活動で困っていることは?

当てはまる方を選んでください

質問 2 / 3

支援員の準備体制はどちらに近い?

当てはまる方を選んでください

質問 3 / 3

費用の考え方はどちらですか?

当てはまる方を選んでください

診断結果:単発イベントから試す進め方がおすすめです

土曜開所や長期休業中の一日の軸として、まず単発イベントを1回入れてみる進め方です。午前後半のじっくり型の時間に組み込めば、今の時間割を大きく変えずに試せます。費用は1.5〜2.5万円〜が目安です(内容・人数により異なります)。子どもの反応や異年齢での進めやすさを見てから、次の回を検討できます。コトコレクションでは学年構成や人数に合わせた内容をご相談いただけます。

出張レッスン「コトコレクション」に相談する

診断結果:継続クラスで定着させる進め方がおすすめです

隔週や毎月など決まったリズムで継続クラスを置き、土曜日の「一日の型」の軸にする進め方です。同じ流れが繰り返されるため、支援員の準備や当日の進行が整理しやすく、子どもも見通しを持って参加しやすくなります。費用は1回1万円〜が目安です(内容・回数により異なります)。年間の活動計画に合わせた回数や題材を、コトコレクションにご相談いただけます。

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午前・午後で性質を変える:長時間保育の時間割モデル

土曜日や長期休業中のように朝から夕方まで子どもを預かる日は、「何をするか」よりも「どの時間帯に、どんな性質の活動を置くか」を先に決めるほうが運営は安定します。一日を細かく埋めようとすると支援員の負担が大きくなり、子どもも途中で集中が切れてしまいます。そこでおすすめしたいのが、一日を大きく4つの区切りに分け、それぞれに合った活動の性質を割り当てる考え方です。

午前・午後で性質を変える:長時間保育の時間割モデルのイメージ

一日を4つの区切りで考える

  • 登所〜午前前半:登所時刻がばらつくため、途中参加できる自由遊びや宿題タイム。全員が揃うまでの「受け皿」の時間。
  • 午前後半:頭が最もよく働く時間帯。工作・ものづくり・プログラミングなど、説明を聞いて取り組むじっくり型の活動に向いています。
  • 昼食・休息:食事前後は気持ちが高ぶりやすいため、読書・パズル・静かな係活動などクールダウンを意図的に置きます。
  • 午後:体を動かして発散する時間。室内レクや外遊び、その後に片づけと振り返りで静かに終える流れが作りやすくなります。

長時間保育は、活動を詰め込むことより「静と動の切り替え」を設計することが肝心です。切り替えの合図と移動の流れを決めておくだけで、同じ活動内容でも落ち着き方が変わります。

土曜開所(8:30〜17:00)の時間割モデル

時間帯 活動の性質 具体例
8:30〜10:00 受け入れ・自由 順次登所、健康観察、ブロックやボードゲームの自由遊び
10:00〜11:30 じっくり型(主活動) 工作、ものづくり、プログラミング体験など一日の軸になる活動
11:30〜13:00 クールダウン 片づけ・手洗い・昼食・読書や塗り絵などの静かな遊び
13:00〜15:00 動(発散) 室内レク、体を使うゲーム、天候がよければ外遊び
15:00〜17:00 静(まとめ) おやつ、作品の仕上げ・鑑賞、掃除、降所準備

長期休業中(夏休み等)のモデル

時間帯 活動の性質 具体例
午前前半 学習・集中 宿題タイム(学年別に席を分ける)
午前後半 じっくり型 数日かけて進める制作や自由研究、STEM活動
昼前後 クールダウン 昼食、休息、静かな遊びで暑さ対策も兼ねる
午後 動+まとめ 室内レクや水遊び、おやつ、振り返り

長期休業は日数が多いぶん、毎日同じ構成でも「主活動の中身だけ入れ替える」運用にすると準備が楽になります。詳しい一日の組み立ては放課後児童クラブの夏休みの一日プログラムの考え方もあわせて参考にしてください。

「予備ネタ」を1つ常備する運用のコツ

土曜日は出席人数の振れ幅が大きく、予定していた活動が成立しないことがあります。そこで、当日の状況で差し替えられる予備ネタを必ず1つ用意しておきます。

  • 混雑時用:材料を増やしやすく、グループ単位で進められる活動(新聞紙タワー、紙コップ積みなど)
  • 少人数時用:少人数だからこそ深く取り組める活動(じっくり型の制作、対戦型ゲーム)
  • 雨天・酷暑時用:外遊びが中止になった場合に即入れ替える室内レク
  • 材料は「追加不要で回せる量」を基準に常備し、使ったら補充するルールを決めておく
  • 予備ネタは手順を1枚のメモにまとめ、どの支援員でも進行できる状態にしておく

区切りごとの性質さえ決まっていれば、当日の判断は「同じ性質の別の活動に置き換える」だけで済みます。この型を一度作っておくと、担当者が変わっても一日の流れが崩れにくくなります。

工作系の活動ネタ:準備が軽く異年齢で取り組めるもの

土曜日や長期休業中の長時間保育では、1〜2時間かけてじっくり取り組める工作が時間割の柱になります。ポイントは「材料の調達が軽いこと」と「低学年から高学年まで同じテーマで取り組めること」。廃材や家庭から集められる素材を使えば材料費の負担も抑えられ、支援員の準備時間も短く済みます。

準備が軽い定番の工作ネタ

  • 廃材工作(自由制作)…空き箱・トイレットペーパー芯・紙皿など/所要30〜60分/テーマを「乗り物」「町」など1つ決めると迷子になりにくい
  • 牛乳パックの小物づくり…牛乳パック・はさみ・ガムテープ/所要40分前後/ペン立て、カード入れ、パックのコマなど難易度を選べる
  • 段ボールの大型制作…段ボール・ガムテープ・カッター(職員管理)/所要2〜3時間(複数日でも可)/迷路、秘密基地、的当てゲーム
  • 紙コップの動くおもちゃ…紙コップ・輪ゴム・画用紙/所要20〜30分/短時間の隙間活動にも使える
  • 季節の制作…折り紙・画用紙/所要30分/七夕飾り、ハロウィンの仮装小物、年賀状づくりなど

実験型の工作で「作って遊ぶ」まで入れる

作って終わりにせず、完成後に遊ぶ時間まで設計すると、長時間保育の午後が自然に埋まります。空気砲(段ボール+ビニール)で的を倒す、スライムの固さを変えて比べる、折り方を変えた紙飛行機で飛距離を測る——いずれも「比べる」「記録する」要素を足すと高学年も集中しやすくなります。

活動名 準備のしやすさ 対象の目安
廃材工作(自由制作) ◎ 日頃の回収のみ 低学年〜高学年
紙コップのおもちゃ ◎ 常備品で可能 低学年中心
段ボール大型制作 △ 段ボール確保と場所が必要 高学年が主導、低学年は装飾
空気砲・的当て ○ 作り方の下見が必要 低学年〜高学年
スライムづくり △ 材料購入と分量管理が必要 中学年以上が扱いやすい
紙飛行機の飛距離比べ ◎ 紙と記録用紙のみ 低学年〜高学年

異年齢が同時に参加するときの役割分担

  1. 高学年に先に手順を伝え、低学年への「説明役」を任せる
  2. 切る・貼る・飾るなど工程を分け、低学年は仕上げや装飾を担当する
  3. 完成度に差が出る工程(カッター、細かい組み立て)は職員と高学年が担う
  4. 早く終わった子には「もう一工夫」の追加課題を用意しておく

グループの組み方に迷うときは、学童保育の学年混合グループ分けの考え方もあわせて検討すると整理しやすくなります。

持ち帰り・展示と安全面の配慮

作品は「その日に持ち帰る」か「しばらく飾ってから返す」かを事前に決めて保護者に伝えておくと、置き場所のトラブルを防げます。

  • 大型作品は写真に撮って掲示し、現物は期間を決めて室内で遊んでから解体する
  • 名前シールを配り、制作前に記名してから始める
  • はさみ・カッターは本数を数えて出し入れし、使用場所をテーブル1つに限定する
  • ビーズやモールなどの小さな部品は低学年の動線から離れた場所で管理する
  • スライムなど口に入ると危険な材料は、使用前に注意点を全員に説明し、手洗いまでを活動に含める

材料費を抑えたい場合は、家庭への廃材協力の呼びかけを月単位で定期化しておくと、土曜日の活動ネタに困りにくくなります。

かんたん診断土曜日の活動、外部講師の頼み方は?30秒でチェック

室内レク系の活動ネタ:雨の日・スペースが限られる日に使える

土曜日や長期休みの長時間保育では、校庭や公園が使えない日が必ず出てきます。限られた室内で、机を寄せれば始められて、片付けも短時間で終わるレクをいくつか手札として持っておくと、天候に左右されずに一日を組み立てやすくなります。ここでは「大きく体を動かせない前提」で使えるレクを整理します。

室内レク系の活動ネタ:雨の日・スペースが限られる日に使えるのイメージ

人数と時間から選べる室内レク一覧

レクの種類 人数の目安 所要時間の目安
チーム対抗クイズ大会(三択・〇×) 10〜40人 20〜30分
ビンゴ(数字・イラスト・言葉) 10〜40人 15〜25分
新聞紙ゲーム(紙ちぎり競争・新聞じゃんけん) 8〜30人 15〜20分
カードゲーム・ボードゲームのコーナー制 4〜8人×複数卓 30〜60分
室内版ミニ運動会(紙玉入れ・リレー形式の輪投げ) 12〜30人 30〜45分
ジェスチャー・絵しりとりなど静かな伝達ゲーム 6〜20人 15〜20分

所要時間はあくまで目安で、人数や学年構成によって前後します。長時間保育の日は、1つのレクを引き延ばすより、20分前後のレクを区切って挟むほうが集中が続きやすい傾向があります。

勝敗がつく遊びでのトラブル予防

  • チームは子どもに決めさせず、支援員がカード配布やくじで分ける(固定の仲良しグループに偏らせない)
  • 個人戦よりチーム戦を基本にし、負けの原因が一人に集中しない形にする
  • 途中参加・途中離脱を最初に宣言しておく(「途中から入ってもいいよ」「疲れたら抜けていいよ」)
  • 勝敗の発表は得点差を細かく言わず、「〇チームが最後まで頑張りました」と努力の部分も言葉にする
  • 同じ組み合わせを繰り返さないよう、ラウンドごとにチームをシャッフルする

低学年と高学年が一緒に楽しむハンデの工夫

学年差があるほど、ルールの調整が盛り上がりを左右します。異年齢の進め方は学童保育の学年混合グループ分けの考え方も参考になります。

  • 各チームに低学年と高学年を必ず混ぜ、得点は「低学年が答えたら2点」など配点で調整する
  • 高学年には回答役ではなく、司会補助・得点係・ルール説明役を任せる
  • クイズは学習問題だけでなく、クラブ内の出来事や身近なものを題材にして知識差を小さくする
  • 投げる・運ぶ系の競技は、学年ごとに距離や道具を変える

支援員が1人でも回せる進行の工夫

  1. ルールは3つまでに絞り、ホワイトボードに書いて貼っておく
  2. 説明の前に実演を1回見せる(言葉だけの説明は低学年に届きにくい)
  3. 得点の記録・道具の配布は高学年に役割として渡す
  4. 片付けまでを活動時間に含め、終了5分前に声をかける
  5. 準備物は「新聞紙・紙コップ・輪ゴム・ビンゴカード」など常備セットにまとめておく

盛り上がるレクほど、参加しない子の居場所が消えやすくなります。レクを始める前に「別の場所」を用意しておくことが、安心して過ごせる土曜日の条件になります。

静かに過ごしたい子の居場所も同時に確保する

長時間一緒に過ごす日は、にぎやかな活動が苦手な子ほど疲れがたまります。部屋の一角に読書・お絵かき・ブロック遊びなどの静かなコーナーを常設し、「参加しない」ことを選んでも気まずくならない空気をつくっておきましょう。音が気になる子には、レク会場から離れた席や別室を用意できると安心です。レクが終わったあとに静かなコーナーの子へ声をかけ、次の活動には自然に合流できるようにしておくと、孤立したまま一日が終わるのを防げます。

じっくり型のものづくり・STEM活動を一日の軸にする

土曜日や長期休業中のように朝から夕方まで子どもを預かる日は、30分で終わる活動を次々に並べると、支援員の準備と切り替えの負担ばかりが増えていきます。長時間保育では、むしろ60〜90分かけて取り組めるじっくり型の活動を一日に1本置き、その前後を軽い遊びで挟む構成のほうが、現場は回りやすくなります。子どもにとっても「今日はこれを作った」という手応えが残りやすい時間の使い方です。

じっくり型に向く活動の種類

長い時間をかける活動は、完成までの道のりに段階があり、途中で工夫の余地があるものが向いています。代表的なのは次のようなものです。

  • 組み立て・改造を繰り返すものづくり:ブロックや紙工作で乗り物や装置を作り、動かしてみて作り直す
  • 共同制作のミニチュアづくり:段ボールやブロックで「町」「公園」「駅」を分担して作り、最後に合体させる
  • プログラミング的思考を扱う活動:順序・繰り返し・条件を意識して動きの手順を考える遊びやカードゲーム
  • 実験・観察系:重さや傾きを変えて結果を比べ、記録用紙にまとめる

なかでもレゴ®ブロックを活用したSTEM活動は、作る→動かす→うまくいかない所を直すというサイクルが自然に生まれるため、じっくり型の軸として取り入れやすい一例です。同じ課題でも完成形が一つに決まらないので、子どもが自分のペースで取り組みやすく、試行錯誤の経験や創造性を育むことにつながると考えられています。ただし効果を期待しすぎず、まずは「長く集中できる選択肢の一つ」として位置づけるくらいが現実的です。

学年別・取り組みやすいテーマの目安

対象 テーマ例 所要時間の目安
低学年(1〜2年) 動く乗り物づくり、形を真似て作る模倣制作、ミニチュアの家づくり 40〜60分
中学年(3〜4年) 坂を走らせて速さを比べる、仕掛け付きの装置、手順を考えるプログラミング遊び 60〜80分
高学年(5〜6年) 共同での町づくり、条件付きのチャレンジ課題、下級生への作り方説明役 80〜90分(複数回に分割も可)

異年齢が同じ場にいる土曜日は、同じ材料で課題のレベルだけ変えるのが扱いやすい方法です。進め方の工夫は学年混合グループでの活動設計も参考になります。

途中で中断しても続けられる仕組みを作る

じっくり型の最大の課題は「時間内に終わらない」ことです。終わらないことを前提に、続きができる仕組みを先に用意しておきます。

  1. 作品を置くトレーや箱を一人1つ用意し、名前カードを付けて棚に保管する
  2. 完成していない作品に「せいさくちゅう」の札を置き、他の子が崩さないルールを共有する
  3. 保管できる期間(翌週まで、月末までなど)をあらかじめ掲示して伝える
  4. 共同制作は写真を撮っておき、次回の再開時に見返せるようにする
  5. 片付けは終了15分前から全員で、材料の仕分けトレーを色・種類別に固定する

じっくり型の活動は「完成させること」ではなく「続きができること」を設計すると、長時間保育でも無理なく一日の軸になります。

また、片付けまでを活動の一部として組み込むと、支援員が後片付けに追われる時間を減らせます。保管スペースが限られる場合は、作品を壊す前に写真を撮って掲示する「作品ギャラリー」にすると、子どもも納得しやすく、保護者へのお迎え時の話題にもなります。

外部講師・出張レッスンを取り入れるという選択肢

土曜日や長期休業中の一日保育は、支援員だけで年間を通して活動ネタを用意し続けるのが現実的に難しい場面があります。日々の受け入れ業務や記録、保護者対応と並行して、毎回新しい企画を練るのは負担が大きくなりがちです。そこで検討したいのが、月1回の定例枠や長期休業中の単発イベントとして外部講師を招くという方法です。支援員が企画から手を離せる時間が生まれ、その分を見守りや個別の関わりに充てられる点もメリットになります。

継続クラスと単発イベントの使い分け

外部講師の入れ方は大きく2通りあります。どちらが合うかは、在籍児童の人数や土曜日の出席率、年間予算によって変わります。

形式 向いている場面 費用の目安
継続クラス(月1回など定例) 年間計画に固定枠を作りたい/同じ子が積み重ねて取り組む活動にしたい 1回1万円〜
単発イベント(長期休業中など) 夏休み・冬休みの目玉行事にしたい/まずは試してみたい 1.5〜2.5万円〜

いずれも目安であり、内容・人数・地域・移動距離によって異なります。見積もりを取る際は「想定人数」「所要時間」「会場の広さ」をそろえて伝えると、比較しやすくなります。

依頼前に確認しておきたいチェックポイント

  1. 機材・教材の持参有無:講師側が持参するのか、クラブ側で用意する物があるのか。消耗品費が別途かかるかも確認する
  2. 対象年齢・学年の範囲:1年生と6年生が混在する土曜日でも成立する内容か、学年別に分けるのか
  3. 必要なスペースと電源:机の数、床で広げるのか、延長コードやプロジェクターの要否
  4. 所要時間と当日の流れ:準備・片付けを含めた拘束時間、導入から振り返りまでの配分
  5. 当日の支援員の役割:見守りのみか、グループに入って補助するか。安全管理の責任分担も明確にする
  6. キャンセル・延期時の扱い:荒天や学校行事、感染症による休所が生じた場合の振替可否と費用

外部講師は「お任せ」にするほど成果が出にくくなります。ねらいと子どもの実態を事前に共有し、当日は支援員も一緒に関わる体制にしておくことが、満足度を左右します。

SCCIP JAPANの「コトコレクション」という選択肢

当社が提供する施設向け出張レッスン「コトコレクション」は、講師がレゴ®ブロックを使った教材や機材を持参して訪問する形式で、月1回などの継続クラスと、長期休業中の単発イベントの双方に対応しています。放課後児童クラブのほか、学童保育や放課後子ども教室、保育園・幼稚園などでも実施しており、組み立てたものを動かす活動は異年齢が同じ場で取り組みやすい点が特徴です。実施にあたっては、会場の広さや人数、当日のタイムテーブルを事前に打ち合わせたうえで内容を調整します。

保護者への案内と年間計画への組み込み

外部講師の導入は、保護者にとってもクラブの取り組みが見えやすい機会になります。実施前には、おたよりや掲示で「日時・内容・持ち物・費用負担の有無」を明記して案内しておくと、当日の問い合わせを減らせます。実施後は、子どもが作った作品の写真や取り組みの様子を掲示すると、活動の広がりが伝わります。

  • 年度初めの年間計画作成時に、外部講師枠を先に押さえる(講師側のスケジュールは埋まりやすい)
  • 長期休業中は「一日の軸になる活動」として午前の2コマ分に充てる
  • 費用負担の方法(運営費から/保護者実費/補助金活用)を年度内で統一しておく

予算の立て方についてはプログラミング講座の予算を確保する実務ガイドも参考になります。まずは単発イベントで一度試し、子どもの反応を見てから継続枠に切り替える進め方が、現場の負担も少なく現実的です。

かんたん診断土曜日の活動、外部講師の頼み方は?30秒でチェック

まとめ

土曜日や長期休業中の長時間保育は、「ネタをいくつ持っているか」よりも「一日をどう組み立てるか」で過ごしやすさが大きく変わります。同じ工作でも、午前の集中できる時間帯に置くのか、昼食後の落ち着かない時間帯に置くのかで、子どもの取り組み方も支援員の負担も変わってきます。まずは活動を増やす前に、一日の型を決めることから始めてみてください。

この記事の要点

  • 長時間保育は午前=集中・制作、昼食後=静、午後=発散、夕方=片付けと自由遊びという性質の切り替えで組むと破綻しにくい
  • 工作系は「準備が軽い・途中参加できる・異年齢で難易度を調整できる」ものを定番化しておくと、急な欠員や人数変動に強い
  • 室内レクは広さ別・人数別にいくつか引き出しを用意し、雨の日や外遊びが使えない日に差し替えられるようにしておく
  • じっくり型のものづくりやSTEM活動は、一日の軸として午前に据えると時間の長さが強みに変わる
  • すべてを職員だけで抱えず、外部講師や出張レッスンを一部に組み込む選択肢も検討する

活動タイプごとの使いどころ

活動タイプ 向いている時間帯 運営上のポイント
工作・製作 午前中の前半 材料をまとめて準備し、学年で難易度を分ける
室内レク・ゲーム 午後の前半 広さと人数に合わせて種目を差し替える
じっくり型のものづくり・STEM 午前〜昼過ぎの長めの枠 作品を残し、次回に続けられる形にする
自由遊び・読書 昼食後と夕方 静かに過ごせるコーナーを確保する

活動ネタを増やすより、「この時間帯にはこの性質の活動を置く」という型を先に決めるほうが、長時間保育の一日は安定します。

次の一歩として

型が決まったら、年間や月間で無理なく回せるかを点検してみましょう。日常活動の振り返りとチェック項目を使って、子どもの様子・準備時間・職員配置の三点から見直すと、改善点が具体的に見えてきます。

職員だけでは手が回らない日や、普段と違う体験を用意したい日には、外部の出張レッスンを組み合わせる方法もあります。SCCIP JAPANでは、放課後児童クラブ・学童保育・放課後子ども教室・放課後等デイサービスなどの施設向けに、レゴ®ブロックを活用したプログラミング出張レッスン「コトコレクション」を提供しています。講師が機材・教材を持参するため、施設側で特別な設備をそろえる必要はありません。料金の目安は継続クラスが1回1万円〜、単発イベントが1.5〜2.5万円〜で、まずは土曜日や長期休業中の単発イベントから試していただくこともできます。導入をご検討の施設運営者の方は、実施日程や人数、会場の広さなどをお知らせのうえ、お気軽にご相談・お問い合わせください。なお、記事をお読みの保護者の方は、全国の教室で体験レッスンを受け付けていますので、お子さまに合うかどうかを実際の様子で確かめていただけます。

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