株式会社 SCCIP JAPAN

保育園の作品展や発表会でレゴ®ブロック作品を展示したい園長・運営者向けに、テーマ決めから保存方法、保護者への見せ方までを手順と表で整理。外部講師を活用する場合の進め方や準備物・担当分担の考え方もまとめました。

保育園の発表会・作品展でブロック展示を成功させる企画の立て方

ブロック展示は本番から逆算した全体像づくりが要です。企画の骨子決定、テーマ設定、材料確認、制作、固定・保存、レイアウト、キャプション、当日運営、撤収の9ステップで進め、制作回数を無理のない範囲に収めることが継続の鍵とされています。

この記事でわかること

  • 作品展でブロック展示を取り入れる3つのメリット
  • 企画決定から撤収までの9ステップと進行の流れ
  • 工程ごとの準備物・期間・担当者の目安と確認事項
  • 展示を決める前に確認したい会場・保管・同意の視点

年度後半になると、作品展や発表会の企画を練り始める園は多いのではないでしょうか。絵画や制作物に加えて「今年はブロック作品を展示してみたい」「子どもたちが夢中になって作ったものを、そのまま保護者に見てもらいたい」と考える園長先生・運営者の方もいらっしゃるかと思います。一方で、ブロック作品は壊れやすく、保管場所もとる。どのテーマで作らせるか、どう並べれば保護者に伝わるか、担当保育士の負担はどれくらいか——企画段階でつまずきやすいポイントがいくつもあります。

この記事では、保育園の作品展・発表会でレゴ®ブロックをはじめとするブロック作品を展示する企画について、テーマの決め方、制作期間の組み方、完成作品の保存・固定方法、保護者への見せ方の工夫までを手順で整理しました。準備物・期間・担当者の目安は表にまとめています。外部講師に制作ワークショップを依頼する場合の考え方も後半で触れますので、職員だけで抱え込まずに実現したい園の参考になれば幸いです。

なぜ作品展・発表会でブロック作品を展示するのか

作品展や発表会は、日々の保育を保護者に伝える数少ない機会です。絵画や貼り絵といった平面の制作は定番ですが、そこにレゴ®ブロックなどの立体作品を加えると、会場の見え方が大きく変わります。立体物は置く位置と高さを工夫するだけで会場に奥行きが生まれ、保護者が自然と歩いて回る動線をつくれるためです。ここでは、園にとってどんなメリットがあるのかを3つの視点で整理します。

1. 角度を変えて見られる・写真に残しやすい

平面の作品は正面から見るのが基本ですが、ブロック作品は正面・横・後ろ・上から見たときにそれぞれ違う表情を見せます。「裏側にこんな工夫がしてあった」と保護者が発見する余地があり、子ども自身が家族に解説したくなるのも立体ならではです。写真にも残しやすく、園だよりやホームページ、卒園アルバムへの二次活用もしやすくなります。

2. 「作っている過程」を見せやすい

ブロックは作り直しが前提の素材です。途中で崩れて作り直した、友だちの提案で形を変えた、といった過程を写真やメモで残しておけば、完成品の横に並べて掲示できます。完成度だけでなく試行錯誤の姿を伝えられる点は、保護者に保育の中身を理解してもらううえで大きな意味を持ちます。素材に触れて考え、工夫する経験を重ねることは、保育所保育指針が示す遊びを通した総合的な指導の考え方とも重なり、こうした経験の積み重ねによって創造性や試行錯誤する姿勢が育まれるとされています。

3. 年齢差を一つの会場で見せやすい

年少はシンプルな積み上げや色の並べ方、年中は「お家」「車」など具体物の再現、年長は複数人で物語性のあるまちや乗り物を構成する——というように、同じ素材でも発達に応じて表現が変わります。同じ会場に並べると、保護者は「来年はこうなるのか」と成長の見通しを持ちやすくなります。異年齢保育の活動として合同制作を取り入れるのも一案です。

展示形式 保護者に伝わりやすい点 準備の負担
平面制作(絵・貼り絵) 一目で誰の作品か分かり、持ち帰りもしやすい 画用紙・掲示スペースのみで比較的軽い
立体ブロック作品 角度を変えて見られ、工夫した箇所を子ども自身が説明できる 台・固定・搬入の検討が必要でやや重い
映像・写真パネル 制作の過程や会話の様子まで伝わる 撮影と印刷・編集の時間確保が必要

作品展でブロック展示が力を発揮するのは「完成品の見栄え」よりも、過程と年齢差を同時に見せられる点です。

展示を決める前に確認したいこと

  • 会場に台やテーブルを何台置けるか(床置きは踏まれる危険がある)
  • 作品を何日間そのまま保管できるか、保育室を使い続けられるか
  • ブロックの個数が足りるか、他クラスと取り合いにならないか
  • 当日に子どもが触れるコーナーを設けるか、見るだけにするか
  • 撮影・掲載の同意をどの範囲で得ておくか

なお、絵と立体は対立するものではありません。背景として描いた大きな絵の前にブロックのまちを配置するなど、平面と立体を組み合わせると、少ない作品数でも見ごたえのある空間をつくれます。

ブロック展示、どう始めるのが合う?

3つの質問に答えるだけで、自園に合う進め方の目安がわかります(約30秒)

質問 1 / 3

今年の作品展、準備期間は?

当てはまる方を選んでください

質問 2 / 3

職員の体制で近いのは?

当てはまる方を選んでください

質問 3 / 3

展示で保護者に見せたいのは?

当てはまる方を選んでください

診断結果:単発イベントから始める進め方がおすすめです

まずは1回完結のワークショップで、展示用の作品づくりを体験してみる方法が合いそうです。外部講師が材料や進行を担うため、担任の準備負担を抑えながら、当日の様子を写真に残して展示に活かせます。初年度は1クラスのみで試し、手応えを見てから広げる形でも十分です。単発イベントは1.5〜2.5万円〜が目安です(内容・人数により異なります)。

出張レッスン「コトコレクション」に相談する

診断結果:継続クラスで定着させる進め方がおすすめです

数回に分けて制作を積み重ねると、作り直しや友だちとの相談といった過程が記録として残り、キャプションや写真パネルで保護者に伝えやすくなります。年齢ごとのテーマ設定も相談しながら組み立てられるため、翌年以降の園内の進め方づくりにもつながります。継続クラスは1回1万円〜が目安です(内容・回数により異なります)。

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企画の全体像と年間スケジュール(準備物・期間・担当の目安)

作品展や発表会でのブロック展示は、「当日の見栄え」よりも「そこに至るまでの流れをどう保育に組み込むか」で成否が分かれます。思いつきで直前に作り始めると、職員の負担が一気に増え、子どもも急かされてしまいます。まずは本番から逆算した全体像を押さえ、どの工程を誰がいつ担当するのかを早い段階で可視化しておくことが大切です。

企画の全体像と年間スケジュール(準備物・期間・担当の目安)のイメージ

企画決定から撤収までの9ステップ

  1. 企画の骨子を決める:展示の目的(子どもの表現を見せる/過程を伝える)、展示規模、対象クラスを職員間で合意する
  2. テーマ決定:年齢ごとに「作れる範囲」を確認し、クラス別テーマと全体テーマを決める
  3. 材料・数量の確認:手持ちのブロック量で足りるか、特定の色・パーツが不足しないかを棚卸しする
  4. 制作期間:週1〜2回のクラス活動に組み込み、完成を急がせない日程にする
  5. 作品の固定・保存:完成した順に台紙へ固定し、保管場所を決めて置く
  6. 展示レイアウト設計:会場図に作品の配置と高さを書き込み、保護者の目線を想定する
  7. 掲示物・キャプション作成:子どもの言葉や制作中の写真を添え、過程が伝わるようにする
  8. 当日の動線確認:入口から出口までの流れ、混雑しやすい場所、触れてよい展示の区別を確認する
  9. 撤収と作品の返却・保管:解体して戻すパーツと、写真記録に残して次年度の参考にするものを分ける

工程ごとの準備物・期間・担当の目安

下表は一般的な進め方の目安です。園の規模・職員体制・行事日程によって適切な時期は異なるため、自園の年間計画に当てはめて調整してください。

工程 準備物 期間の目安 担当
企画の骨子決定 年間行事計画、昨年度の反省記録 本番の3〜4か月前 園長・主任
テーマ決定 職員会議の議題、昨年度の記録写真 本番の2〜3か月前 主任・各クラス担任
材料・数量の確認 ブロックの在庫リスト、仕分けケース 本番の2か月前 主任・用務担当
制作期間 ブロック、作品トレイ、記録用カメラ 3〜6週間(週1〜2回の活動) クラス担任
固定・保存 接着用の台紙、透明袋、保管棚 制作後随時 担任+フリー保育士
レイアウト設計 会場図、机・パーテーションの数 本番の3〜4週間前 主任・行事担当
キャプション作成 子どもの発言メモ、制作中の写真 本番の2週間前 クラス担任
当日運営・撤収 会場図、受付表、返却用の袋 当日〜翌日 全職員

進行中に確認したいチェックポイント

  • 制作回数が当初の予定より増えていないか(増えた分は職員の残業になりやすい)
  • 欠席が続いた子の作品が未完成のまま放置されていないか
  • 作品だけでなく「作っている最中の写真」が各クラスで撮れているか
  • 保管場所が通路や避難経路をふさいでいないか

すべての工程を完璧にこなそうとせず、制作回数を無理のない範囲に収めることが、翌年も続けられる作品展にする最大のコツです。

なお、ブロック活動そのものの進め方に不安がある場合は、日頃の保育に取り入れている保育園のプログラミング遊びのねらいの立て方を整理しておくと、展示のテーマ設定もぶれにくくなります。初年度は1クラスのみ、翌年度は全クラスへ、といった段階的な広げ方でも十分に意味のある取り組みになります。

テーマの決め方:年齢別に『作れる範囲』から逆算する

作品展の成否は、当日の飾り付けよりもテーマ設定の段階でほぼ決まります。ポイントは「かっこいいテーマ」を探すことではなく、その年齢の子どもが実際に手を動かして作れる範囲から逆算することです。逆算ができていないテーマは、制作日に子どもが手を止めてしまい、結果として職員が作り足す展示になりがちです。

やりがちな失敗は2つ

  • テーマが抽象的すぎる……「未来の世界」「平和」などは、大人には魅力的でも、年少・年中にはどこから手をつければよいか分かりません。避け方は、テーマを「見たことがあるもの」に言い換えること。「未来の町」ではなく「園の前の道を作ろう」から始め、そこに子どもが自由に足していく形にします。
  • 大人が完成形を決めすぎる……見本写真を配り、色や形まで指定すると、仕上がりはそろいますが子どもの発想が入りません。避け方は、決めるのは「枠」だけ、中身は子どもに委ねること。土台の大きさと置く場所だけ決めて、何を建てるかは子どもが選べるようにします。

テーマには「子どもが自分で決められる余白」を1つ残す。色・形・置く場所のどれか1つでも子どもが選べれば、作品は一気に個性を持ちます。

使いやすいテーマの型

  • 身近な場所型……「わたしたちの町」「園の近くの公園」。日常の記憶を引き出しやすく、年少から取り組めます。
  • 物語型……読み慣れた絵本の世界を作る。登場人物や場面が手がかりになるため、迷いにくいのが利点です。
  • 乗り物・生き物型……車、電車、動物園。一人一作品にしやすく、展示の統一感も出ます。
  • 協同制作型……クラス全員で1つの大きな街や島を作る。年長向きで、話し合いの場面が自然に生まれます。

年齢別の目安

年齢 テーマの例 制作のねらいの目安
年少 すきないろのおうち/どうぶつ 色や形を選んで積む。高く積む・並べるなど、手の動きそのものを楽しむ
年中 わたしの乗り物/公園をつくろう 作ったものに名前や役割をつけ、「これは〇〇の車」と言葉で説明する
年長 クラスみんなの町/絵本の世界 友だちと役割を分け、相談しながら一つの世界をつくる

年少は「作品」として整っていなくても、積んだ過程そのものが展示の価値になります。キャプションでその過程を補えば十分に伝わります。なお、ねらいの言語化に迷う場合は、年長のねらいと指導案の書き方の整理も参考になります。

協同制作にするか、一人一作品にするか

どちらが正解ということはなく、園の保育観と会場の広さで決めます。

形式 長所 注意点
協同制作(クラスで1つ) 展示が大きく映える。話し合いや役割分担の姿が残る 個人の頑張りが保護者に見えにくい。写真や記録で補う必要がある
一人一作品 保護者が自分の子の作品を探しやすく、満足度につながりやすい 点数が多く展示場所を取る。クラス間で量の差が出ないよう調整が必要

実務的には、年少・年中は一人一作品、年長は協同制作という組み合わせが扱いやすい構成です。協同制作を選ぶ場合は、土台を2〜3ブロックに分けて小グループごとに担当を決め、名札代わりの小さなプレートを各エリアに添えると、個人の関わりも見える展示になります。

かんたん診断ブロック展示、どう始めるのが合う?30秒でチェック

壊れない・崩れない:作品の固定方法と保存・記録のコツ

作品展でレゴ®ブロックの作品を展示するとき、現場で最も気がかりになるのが「搬入の途中で崩れないか」「当日に壊されないか」という点ではないでしょうか。作品づくり自体は子どもが楽しんで進められても、展示までの数日間をどう乗り切るかは職員の工夫にかかっています。ここでは物理的な固定の方法、展示後の保存の考え方、当日のトラブル対策の3点を実務目線で整理します。

壊れない・崩れない:作品の固定方法と保存・記録のコツのイメージ

崩れを防ぐ固定の工夫

基本は「作品を持ち上げない」「作品の下に必ず土台を敷く」の2つです。制作の段階から土台ごと展示することを前提にしておくと、搬入時の作業が大きく楽になります。

  • 制作の最初からベースプレートの上に作る。展示もプレートごと行い、作品単体を持ち上げない
  • ベースプレートの裏に厚紙や段ボールを貼り、反りとたわみを防ぐ
  • 搬入・移動はトレイや浅い箱に載せたまま行い、両手で水平を保って運ぶ
  • 高さのある作品は、中心部(芯になる柱)を太く・長いパーツで組み、上に行くほど軽くする
  • 装飾の細かいパーツは搬入後に現地で取り付ける「後付けリスト」を作っておく
  • 展示台はぐらつかない高さの低いものを選び、通路側には出っ張らせない

接着剤で固めてしまうかどうかは、園としての判断が必要です。確実に崩れなくなる一方で、そのブロックは教材として再利用できなくなります。園の備品として使い続けるのか、卒園記念などで子どもに渡すのかによって結論が変わるため、企画段階で方針を決めておくと迷いません。

「残す」のではなく「記録に残す」発想へ

展示後もブロックは日々の保育で使う教材です。作品をそのまま保管し続けると収納場所を圧迫し、結果として遊びに使えるパーツが減ってしまいます。おすすめしたいのは、現物を残すのではなく記録として残すという発想の転換です。

残し方 メリット 注意点
現物保存 手に取って見られる。来年の見本にできる 収納場所と教材パーツを占有する。経年で崩れる
写真パネル 廊下に常設できる。保護者がいつでも見られる 印刷コストと掲示スペースの確保が必要
動画 作っている過程や動く仕組みまで伝わる 撮影・編集の手間と、肖像の取り扱いの確認が必要
制作メモ 子どもの言葉やねらいが残り、指導の振り返りに使える 記録する担当と書式を決めないと後回しになりやすい

写真には必ず「子ども本人の言葉」を一言添えてください。「ここはロボットの充電するところ」といった説明があるだけで、保護者の受け取り方が大きく変わります。

記録は作品完成後だけでなく、制作途中にも撮っておくと、保護者への説明や遊びが学びになる視点を職員間で共有する研修資料としても活用できます。

紛失・破損トラブルへの備え

当日は保護者と子どもで会場が混み合い、普段よりも手が届きやすい状況になります。事前に次の点を確認しておくと安心です。

  • 展示作品には「見てね・さわらないでね」の表示を目線の高さに掲示する
  • 触りたい気持ちを受け止めるため、自由に遊べる体験コーナーを別の場所に設ける
  • 低年齢児やきょうだい児の動線を考え、小さなパーツが落ちやすい床まわりは定期的に点検する
  • 誤飲に配慮し、未就園のきょうだいが入る可能性のあるエリアには細かいパーツを置かない
  • 万一壊れた場合に備え、予備パーツを小箱にまとめて会場裏に用意しておく
  • 修復担当の職員を1名決め、「誰が直すか」を当日迷わないようにする

壊れてしまったときに子どもを責めない対応をあらかじめ職員間で申し合わせておくことも大切です。直せる体制があること自体が、安心して展示できる環境づくりにつながります。

保護者への見せ方:キャプション・動線・当日の体験コーナー

作品展は、完成度の高い作品が並ぶと「上手に作れた子の発表会」に見えてしまうことがあります。レゴ®ブロックの展示でねらいたいのは、できあがった形そのものよりも、子どもが試して、崩して、作り直した過程を保護者に届けることです。ここでは、キャプション・動線・体験コーナーという3つの切り口から、過程が伝わる見せ方を整理します。

キャプションは「作品名+子どものひとこと+担任の見取り」の3要素で

キャプションは長く書く必要はありません。次の3要素を型として決めておくと、担任ごとの書きぶりのばらつきも減り、作成時間も短縮できます。

  • 作品名(子ども自身が付けた名前をそのまま使う)
  • 子どものひとこと(保育者が聞き取って、話し言葉のまま書き起こす)
  • 担任の見取り(事実として観察した行動を1文で)

短文テンプレートの例は以下の通りです。

  • 「ながいはし」/「くるまがとおれるようにした」/橋の真ん中が落ちてしまい、下に柱を足す方法を何度も試していました。
  • 「おしろ」/「おうさまのへやをつくったよ」/友だちの作品を見て、屋根の作り方を取り入れていました。
  • 「ロボット」/「うでがうごくんだよ」/腕が外れるたびに、別のパーツで付け直していました。

「上手」「すごい」という大人の評価語よりも、「何度も直していました」「10分間ひとりで向き合っていました」といった事実の記述のほうが、保護者にはわが子の姿が具体的に伝わります。

動線とレイアウト:見る順番を設計する

会場に入った保護者が迷わず回れるよう、入口から出口までの流れをあらかじめ決めておきます。

  • 入口に全体テーマのパネルを1枚置き、「今年は『まちをつくろう』に取り組みました」とねらいを明示する
  • クラスごとにまとめ、クラス名を大きく掲示する(保護者はまずわが子のクラスを探すため)
  • 低い棚や平台を使い、子どもの目線の高さにも作品が来るようにする
  • 通路幅を確保し、立ち止まる場所(キャプション前)と流れる場所を分ける
  • 写真撮影スポットを1〜2か所設けて混雑を分散し、作品のすぐ前での長時間滞留を防ぐ
  • 壊れやすい作品は手前ではなく奥や壁際に配置する

当日の体験コーナーで、滞在時間を親子の会話に変える

展示の一角に、保護者と子どもが一緒に組めるミニ制作コーナーを設けると、見るだけで終わらず「どうやって作ったの」という会話が生まれやすくなります。15分程度で完成する小さなお題(「背の高いタワー」「動物を1つ」など)を用意し、完成品はその場で棚に置いて追加展示していく形にすると、会場の表情が当日中に変わっていきます。

過程を伝える見せ方の工夫

見せ方の工夫 保護者に伝わること
制作中の過程写真を作品の横に3〜4枚掲示 完成までに試行錯誤の段階があったこと、子どもが集中していた時間の長さ
子どもの説明コメント(音声・読み上げカード)を添付 作品に込めた意図や物語。言葉で説明する力が育っていること
制作中の動画スライドショーをモニターで再生 友だちとの相談ややりとり、協力して作る場面の実際の様子
崩れた作品・途中で変更した設計の写真も併せて掲示 失敗を立て直す姿勢そのものが活動のねらいであったこと

なお、展示の意図は当日だけでは伝わりきらないため、園だよりや連絡アプリで「今年のテーマとねらい」を事前に告知し、終了後には会場写真と子どもの言葉を添えた事後レポートを配信する流れを作っておくと、参加できなかった家庭にも取り組みが届きます。日々の保育のねらいと指導案と展示の説明をそろえておくと、説明の一貫性も保てます。

職員の負担を増やさずに実現する:外部講師の活用という選択肢

作品展や発表会でブロック展示を取り入れたいと考えても、ネックになるのは職員の準備時間ではないでしょうか。教材の調達、活動の進め方の検討、当日の展示設営まで、通常の保育に上乗せで発生します。進め方は大きく3つに整理でき、どれが正解ということはなく、園の人員体制と予算、作品展までの残り期間で選ぶのが現実的です。

進め方 向いている園 検討しておくこと
職員のみで実施 すでにブロックの備品があり、遊びの中で日常的に使っている園。予算を抑えたい園 教材の数と種類の確保、活動内容を考える時間、担当者による進め方のばらつき
外部講師に単発で依頼 作品展の目玉を1つ作りたい園。初めてブロック展示に取り組む園 日程調整、会場の広さと人数、当日の職員の配置、事前打ち合わせの時間
継続クラスとして導入 課外活動や年間カリキュラムに位置づけたい園。作品の積み上げを見せたい園 保護者への案内方法、費用負担の形(園負担か保護者負担か)、実施枠の確保

出張レッスン「コトコレクション」という選択肢

株式会社SCCIP JAPANでは、施設向けのプログラミング出張レッスン「コトコレクション」を提供しています。講師が機材・教材を持参して園に伺う形のため、園側でレゴ®ブロックやパソコン等を新たに揃える必要がありません。作品展に向けて「教材を買い足すかどうか」で迷っている場合、まず外部に頼んで様子を見るという判断もできます。

  • 作品展の1〜2か月前に単発ワークショップを組み込み、そこで作った作品を展示の中心に据える
  • 年間を通じた継続クラスとして実施し、1年間の積み重ねを作品展で見せる
  • 作品展当日に保護者参加型の体験コーナーとして実施する

といった使い分けができます。料金の目安は継続クラス1回1万円〜、単発イベント1.5〜2.5万円〜です(いずれも目安で、内容・地域・人数により異なります)。

外部講師を入れる最大の利点は「費用が浮くこと」ではなく、職員が活動内容を一から設計する時間を他の準備に回せることです。予算と職員の時間、どちらを優先するかで判断しましょう。

依頼前に園側で決めておくとスムーズな項目

問い合わせの段階でこれらが決まっていると、提案や見積もりがスムーズになります。

  • 対象年齢:何歳児クラスを対象にするか(年中・年長のみか、全クラスか)
  • 人数:1回あたりの参加人数と、クラスを分けるかどうか
  • 活動時間:1回何分か、午前・午後のどの時間帯か
  • 会場の広さ:遊戯室か保育室か、机・椅子の有無
  • 作品展までの残り期間:逆算して何回実施できるか

あわせて、作品を展示用に残しておきたいのか、当日その場で遊ぶだけでよいのかも、事前に伝えておくと進め方が変わります。外部講師を招く際の打ち合わせ項目全般については、外部講師を招く前の打ち合わせと当日準備のガイドも参考にしてください。

なお、こうした出張レッスンは保育園・幼稚園だけでなく、学童保育・放課後児童クラブ・放課後子ども教室、放課後等デイサービスや児童発達支援でも検討できます。障害福祉サービスの事業所では、支援目標や個別支援計画との整合、お子さん一人ひとりの特性への配慮が前提になりますので、活動のねらいや進め方を事前に共有したうえで、無理のない形に調整していくことが大切です。

かんたん診断ブロック展示、どう始めるのが合う?30秒でチェック

まとめ:小さく始めて、来年につなげる作品展に

レゴ®ブロックを使った作品展示は、完成度の高さを競うものではなく、子どもが試行錯誤した過程そのものを保護者に見てもらう機会です。企画の規模を大きくするほど職員の負担は増えますが、要点を押さえれば小さな規模でも十分に手応えのある展示になります。ここまでの内容を、実務で使える形に整理しておきます。

  • テーマは余白を残す:「海の生きもの」「わたしの町」のように解釈の幅が広いテーマにすると、年齢差や個人差があっても全員が参加できます。
  • 工程は表にして担当まで決める:準備物・期間・担当者を1枚にまとめ、職員会議で共有しておくと、直前の慌ただしさを抑えられます。
  • 現物保存より記録に残す:作品は崩れる前提で、写真・動画・制作中のメモを残す方が現実的です。ブロックも次の活動に戻せます。
  • キャプションで過程を伝える:「ここは3回作り直しました」など子どもの言葉を添えると、作品の見え方が大きく変わります。
  • 職員だけで抱えない:制作の山場だけ外部講師を入れる、保護者ボランティアに当日の受付を頼むなど、分担できる部分を切り出します。

初年度は「小さく始める」のがおすすめ

最初の年から全クラス一斉に取り組むと、準備も当日運営も負荷が集中します。まずは範囲を絞り、翌年度に広げていく進め方が無理がありません。

始め方 初年度の範囲 翌年度の広げ方
クラスを限定 年長クラスのみで展示 年中まで拡大/年長は共同制作へ
テーマを1つに絞る 全員が同じテーマで制作 クラスごとに別テーマを設定
展示方法を簡素に 机の上に並べ、手書きキャプション 写真パネルや動画の上映を追加
体験コーナー 自由に触れる小さなコーナー1つ 時間を区切った親子制作タイムへ

初年度の目標は「完成度」ではなく「来年も続けられる形を見つけること」。無理のない範囲で一巡させることが、いちばんの成果になります。

来年につなげる記録の残し方

当日の写真(全体の見え方・動線・混雑した時間帯がわかるもの)と、終了後1週間以内に書く職員の振り返りメモ(うまくいった点・困った点・所要時間の実際)をセットで保存しておくと、翌年の企画書はほぼそのまま流用できます。保護者アンケートに「印象に残った展示」を1問だけ加えるのも有効です。日常の保育にブロック遊びを組み込んでおけば、作品展の制作も特別な準備ではなく延長線上の活動になります。保育園のSTEAM保育の導入の進め方もあわせて検討材料になります。

作品展・発表会に向けたブロック制作ワークショップの単発開催や、年間を通した継続クラスの導入をご検討の園は、施設向け出張レッスン「コトコレクション」にご相談ください。講師が機材・教材を持参してうかがい、行事の時期や子どもの年齢に合わせた内容をご提案します。継続クラスは1回1万円〜、単発イベントは1.5〜2.5万円〜が料金の目安です(内容・人数・地域により異なります)。また、保護者の方からご家庭での習い事についてお尋ねがあった際は、全国の加盟教室での体験レッスンもご案内いただけます。まずはお問い合わせフォームから、ご希望の時期と対象クラスをお知らせください。

FOR FACILITIES
保育園・学童などの施設へのプログラミング出張レッスン「コトコレクション」

講師が機材・教材をすべて持参。施設側は日程調整と参加者募集だけでOKです。継続クラス・単発イベントのどちらにも対応し、学年混合や理解度の違いにも個別ワークシートで対応します。

まずはお気軽にご相談ください。内容・規模に合わせてご提案します。

コトコレクション(施設向けプログラミング出張レッスン)



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